現在はDAWソフトの普及により、自宅でパソコンを使用して、作曲とレコーディングが可能になりました。その作品をYoutubeなどの動画サイトにアップロードしたり、Itunesなどで販売することも容易に出来る時代です。
DAWソフトを使用して音楽制作(作曲やレコーディング)を行うことをDTM(デスク・トップ・ミュージック)と呼びます。
ここでは、これからDTMを始める初心者の方が揃えるべき機材や選び方、おすすめの機材を初心者の方にも分かり易く解説していきます。
まずはDTM初心者が揃えるべき機材から始めます。
DTM初心者が揃えるべき機材
DTMを始めるためにはパソコンの他にもソフトや機材が必要です。ここでは最低限、揃えなければいけないものを紹介していきます。
- パソコン
- DAWソフト
- ヘッドフォン
- オーディオインターフェース
- MIDIキーボード(必要な方のみ)
- モニタースピーカー
この6点が必要になります。
では、1つずつ解説していきます。
パソコン
DTMはDAWソフト(音楽制作ソフト)をパソコンにインストールして作曲やレコーディングを行います。
パソコンはWindowsでもMacでも構いませんが、DAWソフトが対応しているスペックであることが条件です。
ハードディスクの容量ではなくパソコンのCPUメモリーが8Gあれば特に問題はありません。
4GでもDAWソフトは動きますが、DAWソフトをスムーズに動かすには8Gのものをおすすめします。
※2GでもDAWは動きますがノイズが出ますし、頻繁にDAWがフリーズしたり落ちたりします。
CPUメモリーは数千円で増設も可能ですので、2Gや4Gのパソコンをお持ちの方は、DTMを始める前に増設するようにして下さい。
DAWソフト
既に解説しましたが、DAWソフトは音楽制作を行うためのソフトです。各メーカーからProtools、Cubase、Studio Oneなど様々なソフトが発売されています。
この中でも比較的、操作が簡単でハイクオリティーなソフトはAvid社がリリースしているProtoolsです。
現在、Avid社のオフィシャルサイトでProtools Firstが無料で配布されています。これからDTMを始める方は1度、試してみて下さい。
Protools Firstのダウンロードとインストール方法はProtool初心者編!firstの使い方入門を参考にして下さい。
ヘッドホン
基本的にDAWソフトで音楽制作する場合は、ヘッドホンを使用して作業を行います。
ヘッドホンにも様々な価格帯の物が沢山リリースされています。数千円のヘッドホンでも構いませんが「重低音モデル」や「3Dサラウンドモデル」などは避けて、クセの無いサウンドのモデルを選ぶようにして下さい。
個性的なサウンドのヘッドホンですと音質調整をする際に、作業が難しくなります。
また、おすすめはしませんがイヤホンを接続することも可能です。
オーディオインターフェース
楽器を録音したい方はオーディオインターフェースが必要になります。
DAWソフトを購入すると付属している場合が殆どです。もし付属していない場合は低価格のものでも良いので用意して下さい。
オーディオインターフェースはパソコンに楽器を接続するための機材です。
楽器→オーディオインターフェース→パソコンとケーブルで接続することで、DAWソフトで楽器の録音が可能になります。
MIDIキーボード
DAWソフトには何千種類ものプラグイン(シンセ音源、ドラム音源)が搭載されています。(追加も可能)
それらの音源を鳴らしたり、DAWソフトに打ち込みし(MIDI入力)自動演奏させることが可能です。この作業をする際に、MIDIキーボードという小型のキーボードを使用すると作業がスムーズになります。
初心者におすすめのMIDIキーボードはKORG nanokey 2です。コンンパクトで使い易く低価格です。
MIDIキーボードが無くても、マウスやパソコンのキーボードで打ち込むことも可能です。
MIDIキーボードでの打ち込みに関しては「midiキーボードでドラム音源を打ち込む方法!書き出しとエフェクト処理も詳しく」を参考にして下さい。
モニタースピーカー
DAWソフトで制作した作品をCDやネットにアップする前に、マスタリングとミックスという作業を行います。これは音質と音量の調整です。
この作業を行う時はヘッドホンではなくモニタースピーカーを使用します。こちらもヘッドホン同様に低価格でもクセの無い物を選んで下さい。
続いてはDTM初心者におすすめのソフトを紹介していきます。
DTM初心者におすすめのDAWソフト
DAWはProtoolsの他にも様々なソフトがリリースされています。ここでは、おすすめのDAWソフトやプラグインなどを紹介していきます。
Studio One
Studio One 4 Primeは無料ダウンロードが可能なDAWソフトです。
オフィシャルサイトに申し込み(名前とEメールアドレスの登録)をすることで無料ダウンロードができます。機能制限はありますが、これからDTMを始める方の体験版におすすめです。
Studio One 4 Primeのダウンロードやインストール方法、使い方については「Studio One 4 Primeの使い方!簡単に曲作りをする方法」を参考にして下さい。
Ableton Live
Ableton Liveは「Live Lite」、「Live Intro」、「Live Standard」、「Live Suite」といったグレードに分かれており、グレードにより使用可能な機能が異なります。
「Live Lite」と「Live Intro」は初心者の体験版に向いています。この2つを使用してみて気に入れば「Live Standard」を購入すると良いと思います。
Ableton Liveの詳細は「【Ableton Live】Lite/Intro/Standard/Suiteを比較!違いと選び方も詳しく」を参考にしてみて下さい。
FL Studio
FL StudioはEDMなどのクラブ・ミュージック向けの音源が多く搭載されているDAWソフトです。このソフトも様々なグレードがリリースされていますし、独特のアップグレード方法も話題です。
FL Studioの詳細は「ソフトシンセFL studioの使い方や設定方法!グレードによる機能の違いも詳しく」を参考にして下さい。
まとめ
DTMを始めるには用意するものが沢山あります。まずはDAWソフトに対応したスペックのパソコンを用意して、無料ソフトを試してみると良いと思います。
無料ソフトでDTMの基礎を身に付けて、自分に必要なグレードのDAWソフトやプラグインを追加していくと良いでしょう。DAWソフトの上位グレードは確かに多機能ですが、すべての機能を使用することは殆どありません。
中位グレードを購入し、必要なプラグインを追加して自分用にカスタマイズしていく方が、使い易くなりますし、費用を抑えることが出来ます。
- 最初は無料のDAWソフトでDTMの基礎を身に付ける
- 上位グレードは使用しない機能も多い
- 中位グレードのDAWソフトに必要なプラグインを追加してカスタマイズ
これからDAWを始める初心者の方は、この3つのポイントを参考にしてみて下さい。