Studio One 4 PrimeはフリーのDAWソフトです。オフィシャルサイトで名前、Eメールアドレスの登録を行うだけで簡単にダウンロードすることが可能です。
フリーソフトなので多少の制限はありますが使い方次第では、あるプロクオリティーの作品を制作することが可能です。また、これからDTMを始める初心者の方が体験版として使用するのも良いと思います。
今回はStudio One 4 Primeのインストールから曲作りの方法までを、初心者の方にも分かり易く解説していきます。
まずはStudio One 4 Primeのインストール方法から始めます。
目次
Studio One 4 Primeのインストール方法
Studio One 4 PrimeはMy.Presonusにアクセスしアカウントの作成をします。名前、Eメールアドレスとパスワードを登録するのみの簡単な登録手続きです。
手続き完了後にログインし、HPのStudio One 4 Primeのダウンロードをクリックします。WindowsとMac用がありますので、使用するPCに合ったものをダウンロードして下さい。
ダウンロード後はインストーラーをクリックするだけです。Zipファイルでダウンロードされますので、解凍ソフトを用意しておくと便利です。
インストール完了後にソフトを起動すると「無料でゲットできる追加音源をインストールしますか?」と表示されますので、こちらはインストールするようにして下さい。
Studio One 4 Primeの特長
完全無料で時間制限も無く使用可能です。
トラックの追加も無制限ですが、使用するPCのスペックによりトラックを追加しすぎるとPCの動作が重くなったり、フリーズする可能性はあります。
エフェクト・プラグインは9種類のみ使用可能です。9種類もあれば十分だと思います。
ショートカットキーの設定
DAWソフトはショートカットキーを使用すると非常に操作が楽です。
「一般」→「キーボードショートカットタブ」でショートカットキーの設定が可能です。
DAWソフトで定番のショートカットキー
- 「スペース」→再生・停止
- 「ctrl+S」→ファイルの保存
- 「T」→トラックの追加
- 「D」→複製
- 「G」→イベントの結合
- 「,」→0に戻る
ロケーション設定
作成してファイルの保存先や書き出し先を設定しておくことが可能です。
デフォルトの保存先を「ドキュメント」にすると、フォルダを開く際に面倒なので「デスクトップ」に設定しておくことをおすすめします。
サウンド設定
Studio One 4 Primeを起動した画面下段中央部に、オーディオインターフェイスのサムネイルが描かれた「設定」があるのでクリックして下さい。
オーディオインターフェイスを持っている方は機種名を選択します。持っていないWindowsユーザーの方は「Windows Audio」を、Macユーザーの方は「Built in Output」を選択して下さい。
これで初期設定は完了です。
続いてはStudio One 4 Primeを使用した曲作りについて解説していきます。
Studio One 4 Primeを使用した曲作り
Studio One 4 Primeではmidiの打ち込みと、楽器の録音が可能です。ここでは、この2つの基本的な使い方と、初心者が覚えておくと良い機能の使い方を解説していきます。
新規ソングの作成
ソフトを起動し「空の新規ソングを作成」をクリックします。
OKをクリックすると写真のように、新規ソング画面が起動します。
midiの打ち込み
midiの打ち込みの設定は「インストゥルメントトラックの追加」をクリックして「プラグイン」の選択をします。
設定が完了しましたら、「ステップ入力」か「リアルタイム入力「を選択し、ピアノロールにmidiデータを入力していきます。
midiをwavに変換
「Presence」を使って、作ったmidiデータをwavに変換することができます。沢山の音源を使う場合はPCにかなり負荷をかけますので、wav化しておくと負荷が軽減されます。
まずはMIDIトラックの、トラック名を右クリックを押します。そして、その中にある「オーディオトラックに変換」をクリックします。
「インストゥルメントトラックを変換」のダイアログが表示されますので「OK」をクリックします。
これだけでmidiデータをwavに変換することが可能です。
楽器を録音
録音は「オーディオトラックの追加」をするだけで設定完了です。あとはインターフェースに録音したい楽器を接続して、「REC」をクリックすると録音が開始されます。
Studio One 4 Primeで完成した曲の書き出し
初心者の方には難しい作業ですが、録音した曲を1つのトラックにまとめる作業になります。これをすることでCD-Rに保存したりネットにアップすることが可能になります。
書き出しの手順
まずは画面下から、書き出す範囲を指定します。※曲全体を指定してください。
次にメニューバーの「ソング」から「ミックスダウンをエクスポート」をクリックします。そうすると、「ミックスダウンをエクスポート」のダイアログが表示されます。※保存場所や保存名などをここで指定します。
そして、フォーマットで「wav」や「mp3」等のファイル形式を選択できます。「wav」の場合は「解像度:16BiT」「サンプルレート:44.1KHz」にします。
「範囲をエクスポート」では、「ループ間」にしておくと、先ほど指定した範囲が書き出されます。すべて整ったら「OK」をクリックします。これで楽曲が書き出されます。
Studio One 4 Primeのレビュー
ここでは「メモリ 8GB」でStudio One 4 Primeを使用してみた結果を紹介したいと思います。
まず、動作環境は最低でも「メモリ 4GB」は必要です。「メモリ 8GB」あると余裕を持って使用可能です。「メモリ 2GB」はどのDAWソフトもほぼ使用できません(かなりノイズが入ります)
「メモリ 8GB」で使用した場合ですが、wavデータで30トラックほど使用してもDAWソフトが落ちることはありませんでした。
30トラックで52個のプラグインを使用した場合のCPUとメモリの使用率ですが「CPU 15%」で「メモリ 24%」で余裕がありました。再生中に音が途切れたり、再生停止することもありませんでした。
試しにソフト音源を沢山、立ち上げて「CPUの使用率29%」で「メモリの使用率43%」まで上げてみたところ、ごく稀にDAWソフトが落ちました。これの半分でも十分、曲作りは可能ですので参考にしてみて下さい。
沢山のトラックを立ち上げてmidiデータをwavに変換せずに使用することは避けて下さい。wavに変換せずに使用すると、負荷がかかりすぎてフリーズやDAWが落ちる原因になります。
まとめ
Studio One 4 Primeは、DAWのフリーソフトの中では非常にサウンドも良く、優れたソフトだと思います。フリー版は機能制限もありますが、使い方次第ではプロクオリティーの作品の制作も可能です。
使いやすいソフトですので、これからDTMを始める初心者の方にも体験版としておすすめです。
このソフトを使用する際に重要なのはPCのスペックになると思います。最低でも「CPU 4GB」は必要になります。快適に使用したい場合は「CPU 8GB」のPCを使用するようにして下さい。CPUは数千円で増設も可能です。
この記事をStudio One 4 Primeを使用する際の参考にしてみて下さい。