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DTM

ソフトシンセFL studioの使い方や設定方法!グレードによる機能の違いも詳しく


FL Studioは世界的に人気のあるDAWソフトで、特にEDM制作に特化しています。元々はWindows専用のDAWソフトでしたが、最近リリースされた「FL Studio 20」はMacにも対応しました。

FL Studioは、新しいバージョンを「ライフタイム フリーアップグレード」という、永続的に無料でダウンロード入手できるサービスを行っているのも特長の1つです。

ここではFL Studioにグレードによる機能の違いを紹介しながら、基本的な設定方法と使い方を初心者の方にも分かり易く解説いていきます。

まずはグレードによる機能の違いから始めます。

FL Studio グレードによる機能の違い

最新バージョンのFL Studio 20にはFruityProducerSignature の3つのエディションがあります:

Producer

主要機能のほとんどが備わっています。

Signature

Producer が備える機能にさらなるプラグインが追加されています。

Fruity

オーディオ機能には対応していませんが、上位エディションと同一のシーケンサーと基本的なソフトシンセが装備されたエントリー向けのエディションとなっています。

他のDAWソフトと同様にFL Studioの各グレードの違いは、使用できる機能(プラグインやトラック数)の違いになります。

続いてはFL Studioの基本設定を解説していきます。

FL Studioの基本設定

DAWソフトも使用する前にはオーディオ、MIDI、プラグインといった環境設定が必要になります。

オーディオ環境の設定

オーディオ環境は以下のような3つの設定をすることが必要です。

  1. FL Studioから音を出すための設定
  2. FL Studioに録音するための設定
  3. サウンド再生に遅延が起きた場合の調整

使用するオーディオデバイスを指定

まずはFL Studioを起動し「Option」から「Audio Settings」を選択します。

続いて「Device」からサウンドを鳴らしたい機器を選択します。「ASIO4ALL」や「Generic Low Latency ASIO Driver」はパソコン本体からの出力です。

オーディオインターフェイスを使用する場合は、この部分より機器選択してください。以降、選択した機器からサウンドが出力されます。

オーディオインターフェイスを使うと、ボーカルや生楽器のレコーディングも可能になります。

※出力と入力で別のデバイスを指定することは出来ません。

バッファサイズでレイテンシーとCPU負荷のバランスを調整する

MIDIキーボードでリアルタイムレコーディングを行ったり、生楽器のレコーディングを行う際、演奏のタイミングと発音(モニター)のタイミングが遅延する場合があります。

この遅延は「レイテンシー」と呼ばれます。

レイテンシーは、オーディオデバイスのバッファサイズに関連しています。

「BufferSize」を「128・256・512・1024・2048」といった単位で調整します。

  • 数値が小さいとレイテンシーは少なく、パソコンへの負荷が高くなる
  • 数値が大きいとレイテンシーは多く、パソコンへの負荷が低くなる

これはパソコンの性能にも関係する部分です。値をを小さくしすぎると、CPUがオーバーフローしてしまい、再生不具合やノイズの原因になる場合があります。

演奏する時以外はレイテンシーはあまり気になりませんので、レコーディングを行う際だけ小さな値にする、といった工夫が大切です。

上手く設定が出来ない場合

最新のドライバーのインストールと、機材の接続が正しくされているか確認してみて下さい。

MIDIキーボード環境の設定

MIDIキーボードを使用すれば、FL Studio内の音源を楽器のように演奏することができます。

「Options」から「MIDI Settings」を選択すると、パソコンに認識されているMIDIデバイスが表示されます。デバイスを選択し「Enable」ボタンを押して点灯させます。

これでMIDIキーボードの演奏がFL Studioの音源に伝わるようになります。

上手く設定が出来ない場合

最新ドライバーのインストール、機材の接続環境の確認、レイテンシーの確認の3つを行って下さい。

プラグインの追加設定

FL Studioでは追加で購入した音源やエフェクトを導入し、拡張することができます。

拡張可能なプラグイン規格は「VST」のみですので、それ以外の規格は使用することができない点にご注意ください。

購入した製品やDTM環境によっては、特に設定を行わなくても製品が読み込まれる場合があります。

その確認方法は「ブラウザ」アイコンをクリックし、ブラウザを表示させます。次にブラウザの「プラグイン」アイコンをクリックし、以下の中に製品が表示されていれば使用可能です。

  • 音源の場合   「Installed」→「Generators(音源)」→「VST」 or 「VST3」
  • エフェクトの場合「Installed」→「Effects」→「VST」 or 「VST3」

これらの表示がされていない場合は、Optionsタブより「Manage plugins」を選択します。

  • 「Add path」をクリックし、プラグインの「.dll」があるフォルダを指定
  • 「Start Scan」をクリックすると、フォルダ内の読み込みが行われ、結果が表示されます

これで FL Studio上で指定したVSTプラグインが使用可能になります。

.dll ファイルについて

追加音源やフェクトをインストールした際は、必ず「.dll」というファイルが作成されます。

インストール時に「.dllファイル」の場所を指定できる製品もありますが、特に意識していなかったという方は、「Cディスク」→「Program Files」→「メーカー名フォルダ」の確認を行ってみてください。

「.dll」を見つけた場合、そのフォルダをスキャンします。

好みの場所へフォルダを作成し、そこに追加音源/エフェクトの「.dll」を全てまとめ、
そのフォルダをスキャンするという方法もおすすめです。

続いてはFL Studioの基本的な使い方を解説していきます。

FL Studioの基本的な使い方

基本の設定を終えたら、楽曲制作のための基本設定であるプロジェクトの作成を行います。

FL Studio では楽曲のことを「プロジェクト」と呼びます。

まずはFL Studioを立ち上げます。起動したら必ず保存を行い、名前と場所を確定してしまうことをおすすめします。保存はFileメニューから「Save」をクリックすると完了します。

まとめ

FL Studioは他のDAWソフトに比べると、初期設定や基本的な使い方が簡単なのが特徴でもあります。

追加プラグインはVSTのみですが、個人的にはVSTは他のどのプラグインよりもサウンドのクオリティーが高く、あらゆるジャンルに対応していますので、これだけでも十分だと思います。

FruityProducerSignature の3つのグレードがありますが手頃な価格のSignatureをインストールし、制作に必要なプラグインを追加していく使用方法がおすすめです。

この記事をFL Studioを使用する際の参考にしてみて下さい。