PresonusがリリースしているDAWソフト「Studio One」にはいくつかのグレードがあります。
現在リリース中のグレードは無料版の「Prime」、有償版の「Artisit」と「Professional」となっています
この他に学生や教職員限定で定価の半額ほどで購入可能な「アカデミック版」、指定された他社のDAWソフトからStudio Oneに乗り換えできる「クロスグレード版」がリリースされています。
今回は、Studio Oneの新規購入からアップグレードとバージョンアップ、そしてクロスグレードについても解説していきます。
まずはStudio Oneの新規購入方法から解説します。
Studio Oneの新規購入方法
まず、Studio Oneの最新バージョンは「Studio One 4」になります。
Studio One 4は以下の3つのグレードがリリース中です。
Studio One 4 PrimeはメーカーのオフィシャルHPから無償ダウンロードが可能です。
無償ダウンロードやインストール方法、使用方法については
「Studio One 4 Primeの使い方!簡単に曲作りをする方法」をご覧下さい。
無償版なので機能制限がありますが、音楽制作は十分に可能ですので、これからDAWを始めようと考えている初心者の方にもおすすめです。
各グレードの機能の比較表は「オフィシャルHP」をご覧下さい。
初心者におすすめのグレード
DAWを続けていくのであれば「Studio One 4 Artist」の購入をおすすめします。
価格も非常に手頃で、機能も充実しています。「Artisit」より更に機能が充実した「Professional」は実際に使用しない機能もだいぶ多いと思います。
Studio One 4 Artistに関する詳細は
「DAWソフトStudio One 4 Artistの使い方!DAWソフト性能やプラグインも詳しく」をご覧下さい。
購入方法
Studio One 4は購入とインストールが非常に簡単なDAWソフトです。
楽器店からインストーラーを購入し、パソコンにインストールするのみです。
Protoolsのように年間契約ではありませんので、購入したグレードはずっと使い続けることが可能です。
続いては、アカデミック版とクロスグレード版について解説します。
Studio One 4 アカデミック版とクロスグレード版について
Studio Oneにはアカデミック版とクロスグレード版というものがあります。
アカデミック版
こちらは学生と教育機関の教職員限定で、定価よりも安く購入可能なプランです。
購入するにはアカデミック版使用申請手続きを行う必要があります。
アカデミック版使用申請手続きの方法は以下の通りです。
- 「Artist」または「Professional」のアカデミック版を購入。
- 購入後にマニュアルに沿ってアカデミック版使用申請手続きを行う。
- 申請が通ればアカデミック版が使用可能。
※アカデミック版使用申請手続きには学生証または教員証が必要になります。また、申請が無い場合はソフトウェアを継続使用する権利が消失しますので注意が必要です。
↓↓
Studio One 4 Professional(アカデミック版)
クロスグレード版
Studio Oneクロスグレード版は、他社のDAWなどクロスグレード対象ソフトウェアのユーザーがクロスグレード登録を行うことで、通常版Studio One Professional日本語版をロープライスで入手できる乗り換え向け優待版です。
例えば「Ableton Live」のユーザーが「Studio One 4 Professional クロスグレード版」を購入すると定価より安く「Studio One 4 Professional」が購入可能です。
自分自身も長年、他社のDAWソフトを使用していましたが、そのDAWソフトが複雑かつ何かと維持費のかかるシステムになったので、このクロスグレード版を購入しStudio One Professionalに乗り換えをしました。
Studio One 4シリーズはサウンドや操作性も良く、複雑な継続プランなどが今のところないのでおすすめです。
Studio One 4 Professional(クロスグレード版)
クロスグレード対象ソフトウェア一覧
- Ableton Live
- Adobe Audition
- Apple Logic
- Avid Pro Tools
- Bitwig Studio
- Image-Line FL Studio
- Internet ABILITY
- Internet Singer Song Writer
- Magix ACID
- Magix Samplitude
- Magix Sequoia
- MOTU Digital Performer
- PreSonus Notion
- Propellerhead Reason
- Steinberg Cubase
- Steinberg Nuendo
- TASCAM Sonar
残念ながら価格が急激に上がり、更に購入方法が非常に複雑で維持費もかかるようになってしまったAvid社の「Protools」は対象外になっていますが、こちらの
「ご購入前相談窓口」にProtoolsからの乗り換えの相談をしてみて下さい。
※確約はできませんが対応してくれると思います。
Studio One 4のアップグレード/バージョンアップについて
ここでは「アップグレード」と「バージョンアップ」の意味と方法の解説します。
アップグレード
「Prime」のユーザーは「Artist」か「Professional」に、「Artist」のユーザーは「Professional」にグレードを上げることです。
公式サイトや販売サイトの説明文が分かりにくいので簡単に説明してみます。
アップグレードは「Artist」または「Professional」を購入してインストールすることです。
実際はこれだけです。
現在、使用中の他社製のプラグイン(ソフトシンセ)やエフェクト等の設定、制作中のデータも自動的に引き継ぎされます。
アップデート
DAWソフトはメーカーが定期的に現バージョンのエラーの改善や、若干の新機能の追加を行います。
例えば、現在の最新バージョンは「Studio One 4」ですが、これは厳密には「Studio One 4.6」ですが、この「Studio One 4.6」を「Studio One 4.7」に無料で更新するのがアップデートです。
定期的にメーカーからDAWソフト本体に受信する「更新通知」をクリックするだけで、無料で最新バージョンに更新されます。
最新バージョンのデメリット
エラー改善や新機能を追加した最新バージョンといっても、新たなエラーが発生するのがDAWソフトです。新機能が原因で使いにくくなることも、よくあります。
最新バージョンがリリースされてすぐは、メーカーのカスタマーサポートにも新たなエラーの報告が上がっていません。そのためエラー発生時にカスタマーサポートに問い合わせても対応不可能な場合もよくあります。
最新バージョンがリリースされても、しばらくは現バージョンを使用しておき、半年後くらいにアップデートするのがおすすめです。
まとめ
Studio One 4のまとめに入ります。
まず、これからStudio One 4でDTMを始める初心者の方は体験版に「Prime」を使用してみて下さい。もし続けていけそうであれば「Artist」の購入をおすすめします。(Professionalは不要な機能も多いです)
特に学生の方は申請手続きが面倒ではありますが「アカデミック版」を活用してみて下さい。
他社のDAWのユーザーで「複雑な使用制限や、年間プランなどの維持費がかかる」という方は「ご購入相談窓口」に「クロスグレードの相談」をしてみて下さい。(クロスグレード対象外でもOKかもしれません)
Studio One 4は最上位グレードの「Professional」でも価格が手頃で、全てのグレードのサウンドを操作性が良いのでおすすめのDAWソフトです。
この記事を購入やアップグレードの参考にしてみて下さい。