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DTM

DAWソフトStudio One 4 Artistの使い方!DAWソフト性能やプラグインも詳しく


最近はメジャーになってきたStudio Oneシリーズですが、Studio One 4 ArtistはPrimeより1ランク上の有料ソフトウェアです。

今回はStudio One 4 Artistの性能やプラグインを紹介しながら、使い方を初心者の方にも分かり易く解説いていきます。

まずはStudio One 4 Artistの基本的な仕様から始めたいと思います。

Studio One 4 Artistの仕様

ここではStudio One 4 Artistに追加された新機能について解説していきます。

新機能

Impact XT

内蔵ソフトウェア音源Impactが強力なビート/ループワークステーションへと進化しました。

Sample One XT

内蔵ソフトウェア音源 Sample Oneがライブサンプリング機能、タイムストレッチ機能を搭載することで、ループやサンプルのアレンジとパフォーマンスに新しい自由を提供します。

編集機能の強化

ドラム/パーカッション用としてドラム・エディターの追加や、新しいパートの種類としてパターンを導入し、ドラムマシン・スタイルまたはメロディー・パターン/バリエーションのステップ・プログラム/アレンジが行えます。

数々のデザインの向上を含むモダンな新しいグラフィック・ユーザー・インターフェースが導入さ、リップル編集モード等の編集モードがアレンジ画面内に追加されました。

以上のような新機能が追加されています。

※Professionalとの違いは、コードとハーモニー機能とAFF変換が搭載されていないことです。

動作環境

MAC

mac OS 10.11以降(64ビットのみ)
Intel Core 2 Duoプロセッサー(Intel Core i3以上推奨)

Windows

Windows 7( SP1 + platformアップデート)、Windows 8.1、Windows 10
x64Intel Core DuoまたはAMD Athlon X2プロセッサー(Intel Core 2 DuoまたはAMD Athlon X4以上推奨)

Mac/Windows共通

インターネット接続(インストールとアクティベートに必要)
4GB RAM(8GB以上推奨)
40 GB以上のハードディスク空き容量(インストール、コンテンツ、プロジェクトの録音用)
1366 x 768解像度以上のディスプレイ(Mac:Retinaディスプレイを推奨、Win:高DPIディスプレイを推奨)
タッチ操作にはマルチタッチに対応したディスプレイが必要(macOSの場合TUIO対応)

購入とインストールの際は、この動作環境を確認するようにして下さい。

アップデート方法

アップデートは「ヘルプ」「アップデートを確認」の順にクリックし行うことが出来ます。

アップデートについて

DAWソフトを使用していると、定期的にアップデートの通知が届きます。

DAWソフトがストレスなく快適に使用するコツは、アップデート通知が届いても、すぐに新しいバージョンにはアップデートしないことです。

新しいバージョンでも必ずエラーは発生します。そして、メーカーのカスタマーサポートも新しいバージョンでのエラーへの対処法が分からない場合が多いです。

新バージョンの1つか2つ前のバージョンを使うのが、快適にDAWソフトを使用するコツです。

続いてはStudio One 4 Artistの使い方について解説していきます。

Studio One 4 Artistの使い方

ここでは基本的な使い方について解説していきます。

基本設定

まずは「オーディオインターフェイス」「MIDIキーボード」などの設定を行います。

オーディオインターフェイスの設定

初期画面の「オーディオデバイスを設定」をクリックし、StudioOneで使用したい「オーディオインターフェイス」を選択して「OK」を押します。

※オーディオインターフェイスを持っていない場合は、パソコン本体から音が出力されます。

MIDIキーボードの選定

初期画面の「外部MIDIデバイスを設定」をクリックし、開いた画面の「追加」をクリックします。

使用しているMIDIキーボードのメーカーや型番がある場合は、それを選択し右下の「OK」をクリックします。

使用しているMIDIキーボードが表示されていない場合は「新規キーボード」を選択し以下の設定をして下さい。

  1. MIDIキーボードの名前(任意)を入れる
  2. 「受信元」からMIDI鍵盤を選択し、必要に応じて「送信先」も同じものに割り当てます(鍵盤のツマミやフェーダーを使用したい場合)

これらを設定後に右下の「OK」をクリックします。

ソングの作成

StudioOneを立ち上げ「新規ソングを作成」をクリックします。

「空のソング」を選択し、右の「ソングタイトル」に希望の楽曲名を入力します。
その後に右下の「OK」をクリックするとソング作成が完了です。

ソングの保存方法

作成したソングを保存しながら使用しないと、DAWソフトが落ちた時などを含め続きから作業できません。

メニューから「ファイル」→「保存」をクリックするとソングが保存されます。

トラックの作成

DAWソフトはトラックを作成し、そのトラックに楽器の録音や、MIDIデータの打ち込みを行います。

ソングの「トラックを追加」をクリックし「オーディオトラック」「インストゥルメントトラック」のどちらかを選択しクリックするとトラックが作成出来ます。

オーディオトラック

ボーカル、ギターなどの生楽器を録音、編集するためのトラックです。

インストゥルメントトラック

MIDIを使った打ち込み専用のトラックです。

MIDIは「リアルタイム入力」と「ステップ入力」で打ち込むことが可能です。

テンポの設定

初期設定ではテンポが120に設定されているため、曲に合わせたテンポに変更します。

ソングウィンドウの下にある「トランスポート」をダブルクリックし数字を打ち込んで設定完了です。テンポを変更する前に打ち込んでいたMIDIデータは、設定したテンポで再生されます。

レコーディング・レイテンシーの設定

メニューにある「ソング」→「ソング設定」の順にクリックします。

続いて「環境設定」をクリックし「オーディオ設定」タブを選択します。

「デバイスプロセッサー」の数字を下げるほどレイテンシー(遅れ) が少なくなります。

しかし、PCへの負担が大きくなり再生が途中で停止する場合もありますので、PCの性能とのバランスを考えて調整して下さい。

おすすめの数値は「128〜512」です。

オーディオ・レコーディング

オーディオ・レコーディングはボーカルや楽器をレコーディングすることです。

まずはオーディオを録音できる「オーディオトラック」を作成します。トラックリストの空白部分を「右クリック」し表示されるメニューから作成しますが。ここで「モノ」「ステレオ」を選択することができます。

  • モノ(モノラル)は基本的にマイクやシールドなどケーブルが1本のものです。オーディオ・インターフェイスには1本のケーブルが接続されている場合です。
  • ステレオはシンセサイザーやオーディオ機器などケーブルが2本のものです。または2又に分かれている、オーディオインターフェイスの入力を2つ使用する場合に使用します。

続いて「Rec」「モニタリング」をクリックし点灯させ、オーディオ・インターフェイスのチャンネルに合わせます

そして「トランスポート」「RECボタン」を押すと、レコーディングが始まります。

パンチイン/パンチアウトについて

録音した曲の1部分だけを録音し直す場合など、部分的な修正レコーディングを行うことが出来る機能です。

設定方法はレコーディングしたい箇所でトランスポートのRECボタンを押してパンチインを設定し、レコーディング箇所が終了したら再びトランスポートのRECボタンを押してパンチアウトの設定をします。

この設定をすると、指定した範囲のみ録音することが可能です。小節単位ではなく設定をすることで1音ずつでも録音可能です。

レコーディングの注意点

レコーディング時に気をつけなくてはいけないのが「録音音量」です。

波形がトラックの枠を超えてしまった場合は音量が大き過ぎです。

この場合、音が割れてしまい音質が低下してしまうため「オーディオインターフェイス側」の「ゲイン」を下げ調整を行ってください。

トラックの調整

各トラックを「ボリューム」や「パン」を調整することで、サウンドび音量や定位のバランスを整え、楽曲クオリティを向上させることができます。

トラック調整を行なうには「インスペクタ」を表示する必要があります。トラック右上になる「i」が「インスペクタ」です。これをクリックするとトラックの「フェーダー」「パン」が表示されます。

フェーダー

この機能ではボリュームの調整が可能です。

パン

録音して楽器の音が、スピーカーから出る位置を「左〜右」の間で調整することができます。

ループ再生の設定

楽曲を部分的に繰り返し再生することが出来ます。ループ再生を設定することで、作業効率は大きく向上します。

「トランスポート」から「ループボタン」をクリックし点灯させます。そしてループさせたい小節を指定すると、その範囲で繰り返し再生されます。

ソングの書き出し

完成したソングを書き出ししてCDを作成したり、ネットにアップすることが出来ます。

まずは画面上の、書き出す範囲を指定します。

メニューから「ソング」「ミックスダウンをエクスポート」を選択します。

  1. 楽曲を書き出す場所を指定
  2. 楽曲へ名前を付ける
  3. 書き出すファイル形式を指定(MP3もしくはWavがおすすめです)
  4. ループ間へチェックを入れる

これらを確認し「OK」をクリックすると、指定した場所へ楽曲が書き出されます。

以上がStudio One 4 Artist(Studio Oneシリーズ)の基本的な使い方です。

続いてはStudio One 4 Artistのプラグインについて解説していきます。

Studio One 4 Artistのプラグイン

ここではStudio One 4 Artistに追加されたプラグインについて解説していきます。

IMPACT XT

IMPACT XTはドラムマシンです。波形をブラウザや、制作中の曲から「ドラッグ&ドロップ」するだけでパッドにアサインできます。パッドごとにシンセサイズできるという、便利な仕様です。

Sample One XT

このプラグインはサンプラーです。クラブ・ミュージック(EDMやトランスなど)の制作には必需品です。非常に高性能なサンプラーですので、サンプル音源と組み合わせて使うことをおすすめします。

MAITAI

ポリフォニックのバーチャル・アナログシンセサイザーのプラグインです。様々なモジュレーションのパッチングが可能で、アナログシンセとしての挙動や性質もパラメーターとして設定が出来るため自由度が高いです。

MOJITO

モノフォニック・シンセのプラグインです。ベースやリードに最適のサウンドです。

Presence XT

CMシンセサイザーです。ピアノ、ギター、ストリングス、ブラスなどを収録しています。

続いてはStudio One 4 Artistに付属しているプラグイン・エフェクトについて解説していきます。

Studio One 4 Artistのプラグイン・エフェクト

Ampire

アンプシミュレーターとストンプボックス(コンパクト・エフェクター)、スピーカーのシミュレーションもできる、ギター用のエフェクトです。

Analog Delay

アナログ回路をシミュレーションした、温かみのあるディレイです。

Auto Filter

フィルターを自動で制御してサウンドに変化を与えます。曲のBPMテンポに合わせた変化も可能です。

Beat Delay

曲のテンポに合わせたディレイが簡単に作れます。

Binaural Pan

ステレオの広がりを制御します。

Bitcrusher

効果音系(破壊的サウンド)のエフェクトです。サンプルレートを下げることでローファイでダーティな音質にします。

Channel Stripusup

ミキサーのチャンネルを縦に抜き出したものです。ハイパスフィルター、コンプレッサー、エクスパンダー。イコライザーを1つのエフェクトにまとめたものです。

Chorus

音に揺らぎと広がりを与える空間系エフェクトです。

Compressor

音量を制御することにより音量や音圧を上げるエフェクトです。

Expander

一定の音量以下を下げるエフェクトで、ノイズを抑えるような使用方法もあります。

Flanger

音にうねりを加える空間系エフェクトです。

Gate

一定の音量以下を切ることで、ノイズ除去を可能にします。

Limiter

一定の音量以上にならないように制限し、歪みを防止します。マスタリングでも使用するエフェクトです。

Mixverb

音の残響を与えるリバーブです。

Phase Meter

位相をチェックするメーターです。

Phaser

音の位相をずらしてフェイザー系の揺らぎを作ります。

Pro EQ

Studio Oneにのみ搭載されているイコライザーです。サウンドも良く、非常に使いやすいです。

Redight Dist

歪み系の定番エフェクターであるディストーションです。

Room Reverb

残響をシミュレーションする空間系エフェクトです。

Roter

スピーカーを回転させる、ロータリースピーカーをシミュレーションします。ハモンド・オルガンと組み合わせるのがおすすめです。

Spectrum Meter

低音から高音まで、その周波数のサウンドが、どのくらいのレベルで出てるか確認できるアナライザーです。無駄な音が入っていないかチェックする機能です。

Tone Gererator

ノイズを出す機能です。サウンドチェックに使用することも可能です。

Tricomp

マスタリングに使用する、マルチバンド・コンプレッサーの簡易版です。マルチバンド・コンプレッサーは使いこなすのが難しいので、初心者にはこちらをおすすめします。

Tuner

楽器専用のチューナーです。

X-trem

音を小刻みに揺らす、トレモロのエフェクトです。曲のテンポに合わせることも可能です。

まとめ

Studio One 4 Artistは初心者から上級者まで対応したDAWソフトです。

従来のStudio Oneは操作が難しく初心者向けではありませんでしたが、最近リリースされたバージョンは操作が非常に簡単になりましたので、これからDTMを始める方にもおすすめです。

フリー版のStudio One 4 Artist Primeを使ってみて、操作性やサウンドが好みであればStudio One 4 Artistを使用してみると良いと思います。

この記事をStudio One 4 Artistを使用する際の参考にしてみて下さい。