Ableton Liveには4つのグレード(Lite、Intro、Standard、Suite)があり、グレードにより使用可能な機能が異なります。
そして、Ableton Liveに限らずDAWソフトは定期的にアップデートを行いバージョンを新しくすることが出来ます。
※現在の最新バージョンはAbleton Live10.1です。
ここではAbleton Liveのバージョンアップとアップグレードについて、DAW初心者の方にも分かり易く解説していきます。
まずは、Ableton Liveのバージョンアップから始めます。
Ableton Liveのバージョンアップの方法
既に解説しましたがAbleton Liveの最新バージョンはLive 10.1です。
Live 10.1へのバージョンアップは無料で行うことが可能です。
自動アップデートを有効にしている方は、Ableton Liveを起動した際に最新バージョンに自動更新されています。
自動アップデートを有効にしていない方は、カスタマーサポートから届くアップデートの更新通知をクリックして手動で行って下さい。
※アップデートは全てのOSに対応しています。
Ableton Live 10.1の追加機能
Channel EQ | 様々な音声素材に合わせて周波数曲線とゲインレンジを柔軟に変えられるシンプルなEQが搭載。 EQの設定によってフィルターの形状が変化することで、音楽に適したサウンドの実現。 |
Delay | Simple DelayとPing Pong Delayを組み合わせ、各種機能に改良を加えた新エフェクトデバイス「Delay」が搭載。 ピンポン効果の挙動のほか、Jump、Fade-In、Pitchなどの設定がすべてフロントパネルで行うことが可能。 |
オートメーションの新機能 | オートメーションの形状を選ぶパレットが搭載。ストレッチや傾斜の適用や、数字キーを使った値の入力も可能になる他、 セッションビューでクリップのモジュレーション設定にアクセスが容易になりました。 曲線に近いオートメーションは、“C”や“S”の形へ可能なかぎり簡素化できるようになり、オートメーションの編集が行いやすくなりました。 |
ズームと画面表示の操作性向上 | 詳細ビューと編集画面全体の切り替えを効率的なショートカットキーですばやく行えるようになりました。指先のピンチ操作でズームも可能になるほか(対応コンピュータに限る)、アレンジメント・オーバービューの表示サイズの変更も可能です。 |
その他の機能 | ・サイドチェインを適用中のトラックをフリーズ可能。
・リターントラックとマスタートラックのエフェクトを適用して、個別にトラックとグループトラックをエクスポートすることが可能。 ・VST3プラグインが使用可能。
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最新バージョンの追加機能は以上ですが、VST3形式のプラグインが使用可能になりましたので、アップデートすることをおすすめします。
Ableton Liveで使用可能なプラグインについては
Ableton liveプラグイン!AUやVST設定の仕方のコツを参考にして下さい。
こちらの動画ではAbleton Live10.1の変更点について、分かり易く解説していますので是非、参考にしてみて下さい。
- 最新バージョンはプラグインでVST3形式が使用可能
- 自動アップデートを有効にしていない場合は手動でアップデート
- 現在の最新バージョンは10.1
続いてはAbleton Liveのアップグレードについて解説していきます。
Ableton Liveのアップグレード方法
冒頭でも解説しましたが、Ableton Liveには4つのグレードがあり、各グレードにより使用可能な機能が異なります。
各グレードの仕様などの詳細は
【Ableton Live】Lite/Intro/Standard/Suiteを比較!違いと選び方も詳しくをご覧ください。
Ableton Liveは(Suite以外のエディションを使用している場合のみ)上位エディションにアップグレードすることが可能です。
では、上位エディションにアップグレードする方法を解説していきます。
アップグレードの方法
Suite以外を使用していてアップグレードする場合は、上位エディションを購入する必要があります
購入方法は楽天やサウンドハウスなどのショップで購入する方法と、Ableton公式サイトで購入する方法があります。
また、アップグレードのために必要な、ライセンスキーの受け取りは「紙で受け取る方法」と「メールで受け取る方法」があります。それぞれの購入先で確認して下さい。
上位エディションの購入後は、インストールするだけでアップグレードが完了です。
Macのインストール方法
ダウンロード購入した「dmg」ファイルをクリックすると、マウントされた「Ableton Live 10」というディスクがデスクトップ上に表示され、自動的に開きます。
次に、Ableton Live 10のアイコンをフォルダ「Applications」のショートカットへドラッグします。
Ableton Live 10が完全にインストールされましたら、「Finder」でフォルダの「アプリケーション」を開き、アプリケーション「Ableton Live 10」をダブルクリックします。
アプリケーションを「Dock」へ追加して完了です。
Windowsのインストール方法
ダウンロードした「zip」ファイルを右クリックして展開します。※解凍ソフトがあると便利です。
ドロップダウンメニューから「すべて展開」を選択し、展開の完了後「Setup.msi」ファイルをダブルクリックして起動します。
セットアップウィザードに従い、Live 10をお使いのWindowsへインストールするために必要な手順を行います。
必ず初期設定で決まっている場所(C:\ProgramData\Ableton\)へLiveをインストールして下さい。
これでインストールの完了です。
インストール完了後にWindowsの「スタート」をクリックすると、Live 10のショートカットが作成されています。
個人的にはアップグレードするのであれば、Suiteにアップグレードすることをおすすめします。
- 最上位エディションのSuiteをアップグレードすることは不可能
- Suite以外のエディションを使用している場合のみアップグレードが可能
- アップグレードするならSuiteがおすすめ
- アップグレードしたいエディションを購入したらインストールするだけで完了
こちら4点をアップグレードをする際の参考にして下さい。
まとめ
Ableton Liveを使用していてアップグレードを考える時は、機能に満足できなくなった場合が殆どだと思います。
Ableton LiveはSuite以外の全てのエディションには機能制限がありますので、アップグレードをするのであれば最上位グレードのSuiteをおすすめします。
Suiteは機能制限がありませんので、ストレスなく音楽制作が可能です。
そして、バージョン10.1の最大の魅力はVST3形式のプラグインに対応している部分です。今まではVSTかAU(Macのみ)でしたがVST3形式に対応したことにより、沢山のプラグインの追加が可能です。
バージョン10.1には無料でアップデートできますので、必ず行うようにして下さい。
この記事をアップデートとアップグレードの参考にしてみて下さい。