現在、Studio One 4には3つのグレード(Prime、Artist、Professional)があり、最新のバージョンは「バージョン4.6」となっています。
※バージョン4.6にはフリーアップデートすることが可能ですので、必要な方はアップデートして下さい。
ここで解説する使い方の基本と音が出ない時の対処法は、全てのグレードとバージョン3と4に共通しているものになります。
まずはStudio One 4の基本的な使い方から解説していきます。
目次
Studio One 4の基本的な使い方
Studio One 4を使用するにはインストール後に、いくつかの初期設定を行う必要があります。ここでは、その手順を解説していきます。
オーディオインターフェイス設定
パソコンにStudio Oneをインストールした後に、まずはオーディオインターフェイスの設定を行います。
- Studio Oneを起動
- 初期画面の「オーディオデバイスを設定」をクリック
- StudioOneで使用したい「オーディオインターフェイス」を選択
- 選択後に「OK」をクリック
これでオーディオインターフェイスの設定は完了です。
※オーディオインターフェイスを持っていない場合は、パソコン本体から音が出力されます。
MIDIキーボードの設定
次にMIDI入力に、MIDIキーボードを使用する場合の設定です。
※MIDIキーボードを使用せず、マウスやパソコンのキーボードでMIDI入力を行うことも可能です。
- 初期画面の「外部MIDIデバイスを設定」をクリック
- 画面上の「追加」をクリック
- 使用するMIDIキーボードのメーカーや型番がある場合は、それを選択し右下の「OK」をクリック
この手順で設定を進めていきますが、使用するMIDIキーボードのメーカーや型番が表示されていないない場合があります。その場合の設定方法は以下の通りです。
- 「新規キーボード」を選択
- MIDIキーボードの名前を入力
- 「受信元」からMIDIキーボードを選択
この手順で設定を行って下さい。
※MIDIキーボードのツマミやフェーダーを使用したい場合は「送信先」にも「受信元」と同じMIDIキーボードを割り当てて下さい。
これらの設定後に画面右下の「OK」をクリックしてMIDIキーボードの設定は完了です。
この設定をしても音が鳴らないことが稀にあります。続いては、音が鳴らない場合の対象法を解説していきます。
Studio One 4 音が出ない時の対処法
オーディーオインターフェイスとMIDIキーボードの設定をしたものの、音が出ないというトラブルも少なからずあります。
音が出ない時は、まず電源や機材の接続の確認をしてみて下さい。
それでも音が鳴らない場合は以下の設定をすると改善されます。
- 最新ドライバーのインストール
- 機材の接続確認
- 他の起動ソフトの確認
- トラックのミュートを解除
では、1つずつ解説していきます。
最新ドライバーのインストール
使用している機材ドライバーが最新かどうかの確認をしてみてください。もし古いものである場合は最新のものにアップデートしましょう。
また、メーカーからは不具合に対応した「アップデータ」が無料配布されていますので、定期的にメーカーのオフィシャルサイトをチェックしアップデートを行ってください。
機材の接続確認
音が出ない原因でよくあるのが、機材の接続ミスです。
USBとパソコンの接続
MIDIキーボードとオーディオインターフェイスは、USBケーブルを使用してパソコンと接続します。
MIDIキーボードの音が出ない場合は、USBポートに接続されているかを確認してみて下さい。
楽器をオーディオインターフェイスに接続
楽器やマイクをオーディオインターフェイスと接続することで、DAWソフトへの録音が可能となります。
楽器を接続しても音が出ない場合は、楽器のシールドがオーディオインターフェイスのインプットへ接続されているか確認して下さい。
ヘッドホンとスピーカーの接続
DAWの音をモニターするために、オーディオインターフェイスのアウトプットをスピーカーへ接続します。(ラインアウトと記載されている場合もあります)
「L」は「左スピーカー」に「R」は「右スピーカー」への接続します。
機材の接続がされているのに音が鳴らない場合はスピーカーの接続を確認してみて下さい。
その他の原因
iTunesなどのソフトを起動させているとDAWソフトの音が出なくなる場合がありますので、DAW以外のソフトは閉じるようにして下さい。
トラックのミュートを解除
録音したトラックがミュート状態ですと音は鳴らなくなります。
この場合はトラックの「M」のボタンをクリックし解除すると解決します。
続いてはStudio One 4を使用して作曲や録音をするための、ソング作成と保存の方法を解説していきます。
Studio One 4 ソング作成と保存方法
楽曲のことをStudioOneでは「ソング」と呼びます。イントール後にはソングが作成されていませんので、新たにソングを作成する必要があります。
ソング作成の手順は以下の通りです。
- StudioOneを起動してウィンドウを開く
- 「新規ソングを作成」をクリック
- 「空のソング」を選択し、右の「ソングタイトル」に希望の楽曲名を入力
- 画面右下のOKをクリック
これでソングの作成が完了です。
作成したソングは保存しながら作業を進めていきます。保存をしないとDAWがフリーズした時や、落ちた時に作業データが消えてしましいます。DAWソフトを使用する際は、こまめに保存をするように心掛けて下さい。
ソングは「メニュー」から「ファイル」→「保存」を選択しクリックすると保存されます。
新規ソングを作成し、次はトラックの作成を行います。トラックの作成をすることで楽器の録音や、プラグインを使用したMIDIデータの入力が可能になります。
続いてはトラックの作成方法を解説していきます。
Studio One 4 トラックの作成方法
トラックには歌や楽器を録音する「オーディオトラック」とMIDIデータを入力する「インストゥルメントトラック」の2種類があります。
トラックの作成方法は以下の手順で行います。
- ソング画面の「トラック作成」のメニューを表示
- メニューの「トラックを追加」をクリック
これでトラックが作成され、歌や楽器を録音やプラグインを追加してMIDIの入力が可能になります。
トラックにプラグインを追加してMIDIを入力する方法については
Studio OneでMIDIキーボードリアルタイム録音(レコーディング)をする方法!MIDI打ち込みの仕方を詳しくを参考にしてみて下さい。
まとめ
Studio Oneに限らずDAWソフトはインストール後にはオーディオやMIDIの初期設定を行い、ソングを作成する必要があります。
また、音が出ない多くの原因はドライバーの設定よりも、機材の接続ミスによるものです。初期設定が完璧に出来ているのに音が出ない時は、機材の接続確認してみて下さい。
Studio Oneには機能制限がありますが、無料でダウンロードできる「Prime」というグレードのものがあります。Studio Oneに興味のある方や、これからDTMを始める方は1度試してみるのも良いと思います。
Studio One 4 Primeの無料ダウンロード方法は
Studio One 4 Primeの使い方!簡単に曲作りをする方法を参考にして下さい。
- Studio Oneをインストールしたら必ず初期設定を行う
- 音が出ない場合は機材の接続とドライバーを確認する
- 作成したソングは、こまめに保存しながら作業を行う
- バージョンは最新ではなく1つか2つ前のものを使用するのがおすすめ
この記事をStudio Oneを使用する際の参考にしてみて下さい。