合唱コンクールに向けて、生徒たちと歌の練習をする時間が増えてくると、どのような発声練習が一番いいのかと悩むことが多くなるかもしれません。
せっかくなら合唱コンクールで上手に歌を披露してほしいですよね。
そこで、中学生の合唱コンクールにむけての発声練習方法や、発声練習にぴったりなピアノ伴奏について紹介していきます。
せっかくならクラス一丸となって合唱コンクールに臨んでほしいですよね。
ぜひこれを参考に発声練習をしてもらい、素敵な合唱コンクールになるように指導してみましょう!
目次
発声練習の目的は?
そもそも、発声練習する目的とは何なのでしょうか。発声練習って、地味なのでできればやりたくない!と思っている生徒も多いはず。
そんな生徒にも発声練習をしてもらうためにも、どのような目的があるのかをはっきりさせておいた方がいいでしょう。
発声練習の目的には、大きく分けて2つあげられます。
- 実力をあげるための発声練習
- 歌うためのウォーミングアップの発声練習
です。その目的によって行なう発声練習も変わってきますよ。
実力をあげるための発声練習
実力をあげるためには、地味な発声練習も必要です。
- 音程をとるため
- リズム感を得るため
- 息を長続きさせるため
など習得したいことは山のようにありますよね。それらを習得するためには、発声練習は欠かせないのです。
発声練習の仕方などは、後々ご紹介しますね。
歌うためのウォーミングアップの発声練習
声を出せる、つまり体が歌える状態ではないのに、いきなり合唱曲を歌っても意味がありません。まずは、歌うためのウォーミングアップをする必要があります。
ウォーミングアップを目的とする発声練習は、声帯を温めることを目的とします。そのため、難易度が高いことはせずに、楽に歌うことを考えながら発声練習を行いましょう。
また、すでに習得していて当たり前にできることをやることで、「自分もできる」と自信をつけていくやり方も意味があると言われています。
生徒たちに自信がつくように促してあげることも大切なんです。
中学生の合唱の発声で必要な声の出し方や声量、音域は?
中学生くらいの年代は、声の成長期でもあります。そのため、いくら合唱コンクールで素敵な歌を披露してもらいたいからといって、無理をさせてはいけません。
大きい声を出すことよりも、澄んだ声、通る声を出すことを意識するといいでしょう。
また、それでも声量が足りないと感じる場合や、音域が狭い場合は、とにかく腹筋を鍛えるのがおすすめ。
腹筋を鍛え、腹式呼吸を習得すれば、声量や音域などの悩みが解決することが多いです。
また、中学生などの多感な時期は、歌うことが恥ずかしいという思いを持っている可能性もあります。その恥ずかしさをとってあげることも大人の役目!
そのため、
- 声を出す
- 声量
- 音域
全てを解決するためにも、
- 腹筋を鍛える
- 腹式呼吸を習得する
- 恥ずかしさをとる
をクリアして、発声練習にのぞみましょう。
ちなみに、音域はパートにもよりますよね。ソプラノ、アルト、テノール、バスそれぞれの音域に合わせて、無理のない範囲で発声練習をするようにしましょう。
最初にも案内しましたが、とにかく無理をするのはダメ!
無理に音域を広げようとはせずに、その子にあったパートに振り分けてあげることを優先した方がいいでしょう。
中学生の合唱の発声練習では何が効果的?
中学生が合唱の発声練習で得られる効果、さらには、どんな発声練習をすれば効果的なのか解説していきましょう。
発声練習で得られる効果
最初に説明した通り、発声練習で得られるのは大きくわけて2つあります。
- 実力アップ
- ウォーミングアップ
です。
発声練習をすることで、さらには腹式呼吸を身に着けることで、声量がアップし、音域が広がることも!さらに、息が続くなどのメリットもたくさん得ることができます。
また、ウォーミングアップをすることで、歌う前の体づくり、さらには自身をつける効果もあります。
効果的な発声練習
ここが一番気になるところかもしれませんね。中学生の合唱での効果的な発声練習についても紹介していきます。
- 響きやすい音を出す。そしてその他の音もおなじように響かせる。
- 顔の前で人差し指を目の高さでのばし、その指に声を集めるように歌う
- 鏡の前で顔の表情に気にかけながら歌う
- 各パートで集まり、声の響きを合わせる
また、ウォーミングアップの場合は、体をリラックスさせることが大切です。音程などを技術的なことは抜いて、声を気持ちよくだすことに集中させましょう。
中学生に効果的な発声練習
- 響きやすい音を出す。そしてその他の音もおなじように響かせる。
- 顔の前で人差し指を目の高さでのばし、その指に声を集めるように歌う
- 鏡の前で顔の表情に気にかけながら歌う
- 各パートで集まり、声の響きを合わせる
女子生徒の発声練習
効果的な発声練習について紹介しましたが、女子生徒と男子生徒では違う発声練習をすることもあります。
女子生徒の場合は、高音を出す必要があり、さらにはソプラノの場合はメロディーを歌う役割があります。
のびやかな高音をだすためには、まずハミングで練習しましょう。
つまり鼻歌です。ハミングで歌うことで高音が出やすくなります。また、ハミングをするときに、お腹に力を入れるように意識してみましょう。
そして、ハミングで出した高音に歌詞をつけて歌ってみましょう。
この練習をすることで、高音が出るようになりますよ。
男子生徒の発声練習
男子生徒の場合は、合唱を支える低い音を歌う必要があります。低い音を出そうとすると、喉をおさえつけるように歌ってしまいがちですが、それをやめましょう。
喉を広げるように低音を歌う練習をしましょう。
また、逆に男子生徒には出しにくい高音を出さなくてはいけない場合には、女子生徒と同じくまずは、ハミングで練習してみましょう。
バスやテノールは合唱を支える大事な役目を担っています。ぜひ広がった豊かな低音がでるように練習してみましょう。
女子生徒に効果的なのはハミングの練習
男子生徒に効果的なのはのどを広げるように低音を歌う練習
中学生の合唱の発声練習にぴったりなピアノ伴奏は?
紹介してきた発声練習は、ピアノ伴奏なしでも自分だけでできるものばかりです。とはいえ、ハミングでの発声練習もそうですが、ピアノ伴奏があることで音がとりやすくなりますよね。
音程が合っているのか間違っているのかも、ピアノ伴奏があることではっきりと気づくことができるはずです。
そのため、まずは、発声練習で発する音をピアノで示してあげましょう。
さらに、合唱コンクールの曲でハミングなどを練習する際には、ピアノ伴奏をつけてあげてください。
ピアノ伴奏はその程度でOK!ピアノがメインにならないように、歌の邪魔にならない程度、音を示してあげる程度に伴奏してあげてください。
<合唱コンクールについて詳しい記事はこちら>
⇒合唱コンクール歌うコツ・歌い方は?姿勢・発声・表情で気を付けることや高音の出し方も詳しく
⇒合唱コンクール歌わない生徒を歌わせる方法は?歌わない理由や伝え方も!
まとめ
中学生の合唱のための発声練習について紹介してきました。発声練習はどうしても地味に感じてしまうため、やりたがらない生徒も多いかもしれません。
ですが、発声練習をすることで、実力をつけることもできますし、自身をつけることに繋がります。
さらには、歌うための体つくりのためにウォーミングアップの役割も果たしているんです。それほど大切なことです。
ぜひ、自分が歌う声や音程が発声練習をすることによって変わってくることを生徒に実感させながら、発声練習に取り組めるようにしてあげてください。
姿勢を正し、腹式呼吸を身に着け、リラックスした状態で歌うようにしましょう。鏡を見ながら歌い表情を意識することも効果的です。
女子生徒、男子生徒だけでなく、パートごとにわけて発声練習をするのもおすすめですよ。
そして、発声練習をした効果が出て、より素敵な曲を合唱コンクールで披露できるように、指導してあげてくださいね。