合唱コンクールに挑むにあたり、最初の課題となるのが「曲選び」ですよね。
曲によって結果の出しやすさも変わってくるため、慎重に選びたいものです。
「歌いやすい曲を選ぶべきか、定番曲を選ぶべきか、明るい曲を選んでいい印象をつけるか・・」
など曲を選ぶ係になった人は頭を抱えて悩むことだと思います。
そこで今回は、合唱コンクールの曲の選び方から、参考になる歌いやすい曲のランキング等をご紹介していきます。
合唱コンクールの曲の選び方
合唱コンクールの曲はどのようにして選ぶべきなのでしょうか?
それは、いくつかの要素をクリアしている必要があります。
その要素とは・・・
- 本当にこの曲で1位を狙えるか?
- 飽きにくい曲であるか?
- クラス全体が楽しめそうな曲か?
- この曲のことが好きか?
- クラスの色に合っているか?
この5点は最低限クリアしている曲でないと、選ばない方がよいでしょう。
曲を選ぶ係の人が独断で決めてしまうと、この要素をクリアするのは難しいかと思いますので、クラス全体で決める時間を作り、多数決等で決めることをおすすめします。
0から決めるのもいいですが、それだといろんな意見が出て時間がかかりすぎてしまうので、曲を決める係の人があらかじめ自分なりに5つの要素に当てはまっている曲を5曲ほどに絞っておくとスムーズに決められるかと思います。
合唱曲を選ぶポイント
- 本当にこの曲で1位を狙えるか?
- 飽きにくい曲であるか?
- クラス全体が楽しめそうな曲か?
- この曲のことが好きか?
- クラスの色に合っているか?
では次に、同じ曲でも2種類の楽譜があったりするときに迷う、合唱の構成「混声3部」と「混声4部」はどちらがいいのかという疑問について見ていきましょう!
混声3部と混声4部はどちらがいい?
混声とは男性と女性による合唱のことですが、その中でも3部に分かれるものと、4部に分かれるものとがあります。
混声3部合唱 |
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混声4部合唱 |
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合唱コンクールにおいてはどちらの構成を選ぶのがよいのでしょうか?
それはクラスの人数やレベルによって合う方を選ぶのが一番です。ではそれぞれの構成の特徴を見てみましょう。
【混声3部合唱】
- 混声4部に比べると難易度は低いが、厚みは出にくい。
- 男子が分かれず全員で同じパートを歌うので、しっかり歌う女子とのバランスが取りやすい。
- 他の人につられたりすることがあまり起きにくい。
【混声4部合唱】
- 混声3部合唱に比べると難易度は高い。
- 厚みは出やすいが、少ない人数に選んでしまうと3部よりも聴こえがペラペラになってしまうことがある。
- 他の人につられやすくなる。
つまり、人数が多くてある程度レベルの高いクラスは混声4部、そうでないクラスは混声3部を選ぶのがいいということです。
自分のクラスはどうなのか、課題曲等他の曲を歌ってみたときを参考に考えてみてください。
では次は候補曲をあげるときの参考に、歌いやすいと言われている合唱曲をランキングで見ていきましょう!
合唱コンクール歌いやすい曲ランキング!
歌いやすいといえば、合唱コンクールでいい結果を狙いやすい曲で合ったり、定番曲で合ったりと様々ですが、選曲に迷った時は歴代の合唱から生まれた、「ランキング」を見れば決めやすいかと思います。
それでは10位から順に見ていきましょう。
第10位:坂本九さんの楽曲が合唱の定番に「心の瞳」
作詞:荒木とよひさ 作曲:三木たかし
今では合唱曲の定番になりましたが、坂本九さんの楽曲だったとは知らない人も多いのではないでしょうか?
小中高どれかの教科書には入っていることが多いため、誰もが通る曲と言っても過言ではありません。
第9位:3連符が特徴的な「マイバラード」
作詞・作曲:松井孝夫
中学校の合唱コンクールで歌われる機会が特に多いようです。
3連符が見せ場なので、慣れるまでは難しいかもしれませんが、そこを綺麗に歌えるようになれば良い賞は取りやすい曲でしょう。
第8位:懐かしの・・「大地讃頌」
作詞:大木惇夫 作曲:佐藤眞
中学の合唱コンクールや卒業式でも歌われることが多いです。ピアノではなく吹奏楽で伴奏されることもあります。
ピアノ伴奏がほぼすべて和音で進行していき、ある程度音量が必要であるため、手の小さい人の伴奏は難しいようです。
第7位:どのパートも主役になれる「時の旅人」
作詞:深田じゅんこ 作曲:橋本祥路
普通の合唱曲とは違い、ソプラノが主旋律を歌い続けるわけではなく、調がかわるごとに主旋律を歌うパートが変わるのが特徴です。
曲中でテンポにも変化があるので、指揮者の役目が重要となってきます。
第6位:ジブリで有名な「君をのせて」
作詞:宮崎駿 作曲:久石譲
「天空の城ラピュタ」のエンディングテーマが合唱曲でもよく歌われるようになった、異例の曲です。
この曲に決まったら、ラピュタを見てから練習に取り掛かることで、より歌詞に気持ちを込めて歌えるのではないでしょうか。
第5位:ハーモニーが美しい!「COSMOS」
作詞:作曲:ミマス
もともとはアクアマリンという音楽ユニットの楽曲だったとは知らない人が多いのではないでしょうか?
高音のソプラノが大活躍しますが、それに消されないくらいの他パートの支えのバランスが重要になってきます。
第4位:青春の一曲!「BELIEVE(ビリーブ)」
作詞・作曲:杉本竜一
「たとえば君が傷ついて〜」から始まる誰もが知っている曲ですね。この曲も卒業式の定番でもあります。
I believe in future(私は未来を信じている)という英語の歌詞が入っている、希望に満ちている曲ですね。
第3位:明るい合唱曲といえば・・「怪獣のバラード」
作詞:岡田冨美子 作曲:東海林修
イントロのピアノの楽しげなリズムからのスタートが印象的ですね。
ランクインしている合唱曲の中で一番明るいとも言える、男子パートも大活躍の楽しい曲ですよね。その明るさから感情を込めてというよりも、元気にしっかりと歌えば良い賞が取りやすい曲です。
第2位:卒業といえばこの曲!「旅立ちの日に」
作詞:小嶋登 作曲:高橋浩美
埼玉県の中学校の校長先生が作詞、音楽の先生が作曲をしたという、作成過程の珍しい曲です。一般の先生が作ったのに、これだけの定番曲になるのは、それだけ名曲だからということです。
卒業式で歌われるイメージが強いので、歌いやすいのですが合唱コンクールの曲に選ぶところは少ないかもしれません。
第1位:会場の感動間違いなし!「翼をください」
作詞:山上路夫 作曲:村井邦彦
この曲ももともとはフォークグループの楽曲です。
サビの壮大さは、会場中を包み込み感動を生むこと間違いありません。また、テンポアップさせたりさせなかったりというバージョンがあるため、そのクラスにあった色に合わせて変化をつけることもできます。
以上、合唱で歌いやすい曲のトップ10をご紹介しました。
いざ曲が決まれば、「曲名 合唱 解説」などで検索すると、その曲を上手に歌い上げるコツや、クラスを指導するとき役立つ情報が出てくるので、ぜひ参考にしてみてください。
<合唱コンクールについて詳しい記事はこちら>
⇒合唱コンクール歌うコツ・歌い方は?姿勢・発声・表情で気を付けることや高音の出し方も詳しく
⇒合唱コンクール歌わない生徒を歌わせる方法は?歌わない理由や伝え方も!
まとめ
最初にもお伝えしたように合唱コンクールにおいて選曲は、いい結果を出すに当たって重要なポイントとなってきます。
「今人気の曲だから」「この曲で金賞を取っているクラスが多いから」など安易に決めてしまわず、しっかりとご自分のクラスに合ったものをじっくりと選んでみてください。
曲が無事決まったら、そこから極められるところはいくらでもあります。時間が足りないくらいになると思うので、早めに曲を決めて練習時間はたっぷり取れるようにしたいですね。