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バイオリン

サイレントバイオリンおすすめ10選!本物のバイオリンとの違いや選び方も詳しく


サイレントバイオリン(別名エレキバイオリン)はYAMAHAが販売しているサイレント・シリーズです。バイオリンの他にはサイレントギターというものが販売されています。

サイレントギターに関する詳細は「サイレントギターとエレキギターの違い!音量や使い方を解明」をご覧下さい。

今回は、これからバイオリンを始める初心者の方にも分かり易く、通常のバイオリンとサイレントバイオリンの違いを解説しながら、おすすめのサイレントバイオリンを紹介していきます。

まずは、バイオリンの基礎知識から始めます。

バイオリンの基礎知識

バイオリンは弦が4本の楽器で弓を使用して音を鳴らす楽器です。

そして、音に関しては楽器の特性も勿論、影響しますが「音を作る」楽器でもあります。つまり正しい音程を指先で作り出します。

音域によっては指先が数ミリ、時には指の角度が僅かに変わっただけでも音程がズレてしまいます。

バイオリンを演奏するには「指先の感覚を磨くことと、正確な音程を聴き分ける耳」が必要になります。

指先の感覚と音程を聴き分ける耳が無ければ数億円する「ストラディバリウス」を演奏しても綺麗な音は鳴りません。

逆に指先の感覚と音程を聴き分ける耳があれば、安価なサイレントバイオリンを演奏しても素晴らしい音を鳴らすことができます。

こういった部分に関しては通常のバイオリンもサイレントバイオリンも同じです。

続いてはサイレントバイオリンの特徴を解説していきます。

サイレントバイオリンの特徴

サイレントバイオリンの特徴は2つあります。

  1. ボディーが殆ど無くフレームのみ。
  2. ピックアップを搭載しているのでアンプから出力が可能。

このような特徴があります。

ボディーが無い分、音が共鳴しないので通常のバイオリンよりも音量を抑えることが可能になっています。

また大きな音を出して演奏ができるように、アンプから出力することが可能になっています。

サイレントバイオリンにはエレキギターと同様にピックアップという弦振動を拾うマイクが搭載されており、本体のジャックとアンプをケーブルで繋ぐことでアンプからの出力が可能になります。

サイレントバイオリンの音量

サイレントバイオリンの購入を考えている方が1番気になるのは音量だと思います。

自分自身の経験談になりますが、バイオリン曲を演奏してみたくなりエレキバイオリンを探していたことがあります。その時に通常のバイオリン、YAMAHAのサイレントバイオリン、その他のメーカーのエレキバイオリンを試奏したことがあります。

アンプを使用せずに演奏した音ですが、通常のバイオリンよりは音量は小さめではありますが、それなりの音量(近所迷惑になるレベル)は出ます。

騒音にならないほど小さい音ではありませんので注意して下さい。

音量が大きい順に

  1. 通常のバイオリン
  2. YAMAHAサイレントバイオリン
  3. エレキバイオリン(Mark Woodシリーズ)

でした。

アンプを使用して演奏する事を目的にして制作された、エレキバイオリンの方がYAMAHAサイレントバイオリンよりも生音の音量が小さいようです。(このエレキバイオリンは後程、紹介します)

サイレントバイオリンの種類

元々、サイレントバイオリンはYAMAHAが開発し販売していましたが、近年は他のメーカーも似たような商品を販売しています。

サイレントバイオリン(エレキバイオリン)は大きく分けると2種類あります。

サイレントバイオリン①

こちらが一般的なサイレントバイオリンです。

YAMAHA以外のメーカーも、このようにボディーの無いタイプのものを販売しています。もちろんアンプから出力することも可能なタイプです。

先程も解説しましたが、このタイプは生音の音量が意外にも大きいです。

サイレントバイオリン②

こちらはエレキバイオリンとも呼ばれるものです。

アンプを通して弾くことを目的に制作されていますので、生音(アンプを通さない音)はYAMAHAサイレントバイオリンよりも小さいです。

このモデルは4本弦~7本弦のモデルが販売されています。

サイレントバイオリンの選び方

ボディーが無いタイプのサイレントバイオリンですが正直、ボディーが無い時点で良い音は鳴りませんので、音以外の面で判断すると良いと思います。

選ぶポイントは以下の通りです。

  1. 好きな色とデザインで選ぶ。
  2. 試奏して弾き易いものを選ぶ。

続いてはサイレントバイオリンおすすめ10選です。

サイレントバイオリンおすすめ10選

ここでは、おすすめのサイレントバイオリン(ボディー無し)とエレキバイオリン(ボディー有り)を紹介していきます。

Hallstatt EV-30

Hallstatt EV-30は3色のカラーから選べる低価格のサイレントバイオリンです。アンプに接続も可能です。

YAMAHAサイレントバイオリンよりもボディーの面積が大きいので音は共鳴しますが、その分音量も大きくなります。

KIKUTANI ESV-380

ESV-380も3色のカラーから選べる初心者向きのサイレントバイオリンです。

先程のEV-30よりもボディーの面積が無いので音量は小さくなります。

NS Design WAV4-VN-TR

NS Design WAV4-VN-TRは多くのサイレントバイオリンとはボディーの形状が異なります。

ボディーが無いタイプよりは音量が若干、大きいですが、このモデルはステージで使用している方もいるほどの人気モデルです。

メイプルボディーにエボニー指板仕様ですので、サウンドも良いと思います。

YAMAHA YSV104 

YSV104はYAMAHAのサイレントバイオリンです。

このモデルもアンプから出力することも可能です。生音に関してはそこそこ大きい音量が出ます。

Carlo giordano EV-202

Carlo giordano EV-202はサイレントバイオリンのなかでも非常にクオリティーが高く人気のモデルです。

低価格ですがサウンドも良いので初心者から中級者までおすすめです。

Wood Violins Viper(フレットレス)

Wood Violinsはエレキバイオリンの名手マーク・ウッドのブランドです。

自分はこのシリーズの4弦と6弦のモデルを購入しましたが、生音はサイレントバイオリンよりも遥かに小さくて弾き易く、アンプを通したサウンドは本物のバイオリンと違いが分からないほどリアルなサウンドです。

こちらの動画でWood Violinのサウンドを聴くことができます。本物と区別がつかないほどリアルなサウンドですので是非、参考にしてみて下さい。

Wood Violins Viper(フレット付き)

こちらはフレットが付いたモデルですので非常に弾き易くなっています。

サウンドはフレットの影響で、フレット無しに比べるとギター的なサウンドになっています。

 

Wood Violins SVX4

こちらはユニークなデザインのモデルです。

サウンドを確認したところViperよりも中域に伸びのあるウォームなサウンドが特徴です。このモデルもアンプを通して演奏することを想定して制作されています。

Wood Violins SVX5

SVX5は5弦モデルです。

サウンド自体はSVX4とほぼ変わりませんが、音域が広くなりますのでポピュラー・ミュージックの演奏に最適なモデルです。

CRAZY 1

こちらは最近、ポピュラー・ミュージックを演奏する方に人気のエレキバイオリンです。

搭載しているピックアップが高性能なので、リアルなバイオリンサウンドが特徴です。デザイン性のあるボディーなのでステージ映えします。

バイオリンに関するおすすめ書籍

こちらの「悪魔と呼ばれたバイオリニスト パガニーニ伝」は日本初のニコロ・パガニーニの伝記です。

リストやシューベルトにも多大な影響を与え、現在のバイオリン奏法を創り上げた名演奏家の伝記ですのでバイオリンに興味のある方は是非、読んでみて下さい。

バイオリンに関するおすすめ映画

「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」はパガニーニの生涯を映画化したものです。

バイオリンの奏法の成り立ちなどについても学べる内容ですのでおすすめです。

まとめ

サイレントバイオリンやエレキバイオリンについて解説をしてきましたが、サイレントバイオリンといえど、それなりの音量は出ますので購入の際は試奏し、音量を確認してからの購入がおすすめです。

音量を抑えたい方には、生音が非常に小さくアンプを通した音がリアルなMark Woodシリーズがおすすめです。

低価格サウンドも良いモデルは人気の「NS Design WAV4-VN-TR」です。手頃な価格のサイレントバイオリンを探している方にはこちらが良いと思います。

この記事をサイレントバイオリンやエレキバイオリンの購入の参考にしてみて下さい。