先日、Logic Pro Xがリリースされて以来、初めての大規模なアップデート(メジャーアップデート)がありました。このメジャーアップデートでは様々な新機能が追加されて大幅にグレードアップしました。
このアップデートはLogic Pro Xを既に使用中のユーザーは無償で行うことが可能です。(新規購入の方は有償です)
今回はLogic Pro X 10.5へのアップデート方法、新機能の紹介、これからLogic Pro Xの使用を考えている方のための新規購入方法を解説していきます。
Logic Pro X 10.5 インストール方法
Logic Pro X 10.5は以下のURLから、インストーラーをダウンロード/新規購入をすることができます。
インストーラーのダウンロードや、新規購入をする前には必ず「最低システム条件」を確認して下さい。
既にLogic Pro Xを使用しているユーザーは問題ないと思いますが、新規購入する方は最低システム条件を満たしていないと、購入してもインストールができません。
Logic Pro X 10.5の最低システム条件は以下の通りです。
- OS : macOS 10.14.6以降(64bit)
- ストレージ空き容量 : 最小構成のインストール : 6GB
- サウンドライブラリ全体のインストール : 72GB
※ストレージの空き容量には注意して下さい。空き容量がないとインストールができなかったり、インストールが途中で止まってします。
インストール方法は、アップデートの場合も新規購入の場合も、ダウンロードしたインストーラーをクリックし、画面の表示に従い作業を進めます。
Logic Pro Xはアップデートすう度にバグが発生することが多いDAWソフトなので、もしもバグが発生した場合は
「Logic Pro Xがアップデートできないときの原因と対策!正しいアップデート方法を知ろう」を参考にしてみて下さい。
- アップルストアからLogic Pro X 10.5のインストーラーをダウンロード。
- ダウンロードしたインストーラをクリックし画面の指示に従い作業をする。
- 最低システム条件のストレージの空き容量に注意。
アップデート作業はこれだけですので(新規購入の場合も同様の手順)非常に簡単です。
続いては追加された新機能について解説していきます。
Logic Pro X 10.5の追加された新機能
Logic Pro X 10.5には様々な新機能が追加されています。まずは、新機能の紹介をしていきます。
Logic Pro X 10.5の新機能
- Live Loops
- サンプラー
- Quick Sampler
- Drum Machine Designer
- ステップシーケンサー
以上の新機能が追加されています。
1つずつ詳しく解説していきます。
Live Loops
この機能はグリッドでループ、サンプル、オーディオを使ってセルをアレンジ、トリガして作曲が可能ですので、自由なアレンジのアイデアを演奏してトラック領域に取り込みむことができます。
「 Filter、Gate、Repeater、Bitcrusher」などのエフェクトを使用できるRemix FXも追加されています。
iPadやiPhone上のLogic Remoteでマルチタッチジェスチャを使用してLive LoopsやRemix FXを実行し、複数のループまたはエフェクトを同時にトリガすることもできます。
サンプラー
ドラッグ・アンド・ドロップのワークフローで、洗練されたマルチサンプルの音源を作成、編集が可能です。
開始位置、終了位置、ループポイントを細かく制御できるゾーンエディタを内蔵しており、サンプルをキーボード全体に素早く柔軟に割り当てることができるマッピングエディタも搭載されています。
サンプラーにFlex Timeが組み込まれたので、ピッチに関係なくサウンドを同じ長さで再生も可能です。
Auto Samplerで、MIDI対応のハードウェア音源とソフトウェア音源をサンプラー音源に変換する処理を自動化する機能も内蔵されています。
既存のすべてのEXS24音源をサポートしているのもポイントです。
Quick Sampler
1つのオーディオファイルを読み込んで、再生可能なサンプル音源を素早く構築することができます。
Quick Samplerで、ルートノートと最適なループポイントを自動的に識別し、プロジェクトのテンポに適合させたり、スライスモードを使って、キーボードでトリガできる複数のスライスにボーカルサンプルやドラムサンプルを分割することもできます。
Drum Machine Designer
Drum Machine Designerでサンプルをドラッグまたは整理し、カスタム・ドラム・キットを構築することができます。
あらゆる音源や他社製プラグインをパッドに簡単に割り当ても可能です。
任意のサウンドを半音階で演奏して、ベースラインやその他のメロディパートを作成することもできます。
ステップシーケンサー
クラシックなドラムマシンのワークフローを模したインターフェイスを使って、独自のビート、メロディ、エフェクトオートメーションを構築が可能です。
Quick SamplerやDrum Machine Designerで作成したカスタムキットを含め、あらゆるパッチをサウンドソースとして使用することもできます。
追加されたコンテンツ
クラシックのヒップホップ、エレクトロハウス、レゲトン、フューチャーベース、テクノ、トランジションエフェクトを含む、様々な音源やジャンルのループを2500以上新たに追加されています。
エレクトリックおよびヒップホップに対応する17のLive Loopsスターターグリッドも搭載し、70以上の新しいDrum Machine Designerキットも内蔵しています。
更に1500以上の新しいパッチや、ビリー・アイリッシュの「Ocean Eyes」のオリジナル・マルチトラック・プロジェクトが内蔵されました。
以上のような新機能が追加されています。
今回のメジャーアップデートを見てみると、クラブミュージック系の制作に必要な機能が多く追加されていますので、その手のジャンルの音楽を制作する方におすすめです。
まとめ
Logic Pro X 10.5はリリースされたばかりなので全ての機能を試してはいませんが、前バージョンとはまるで異なるハイクオリティーなソフトに進化していると思います。
最新バージョンがリリースされてすぐはエラーへの対処法がメーカーも把握していない為、あまりおすすめしていませんでしたが、今回のアップデートはすぐにでもした方が良いと思います。そのくらい素晴らしいサウンドの機能が追加されています。
更に、新規購入しても価格が24000円とリーズナブルなので、Macユーザーの方でDTMを始めようと思っている方にはLogic Pro 10.5はおすすめできます。
この価格で、これだけのハイクオリティーサウンドが鳴る機能が搭載されているDAWソフトは他には無いと思います。本来、有償プラグインソフトで追加しなければ鳴らせないようなサウンドが多数、内蔵されています。
この記事をアップデートや新規購入の参考にしてみて下さい。