Logic Pro XなどのDAWソフトは定期的にアップデートして、新機能を追加することが可能です。しかし、Logic Pro Xはアップデートをする度に必ずと言って良いほどバグが発生します。
また、オフィシャルサイトの「アップデート」をクリックしても反応せず、アップデートが出来ないことも稀にあります。
ここではLogic Pro Xをアップデートできない時や、バグが発生した時の対策を解説していきます。
まずはアップデートできない時の原因と対策から始めます。
目次
Logic Pro X アップデートできない時の原因と対策
Logic Pro Xの最新バージョンがリリースされたものの、アップルストアでダウンロードができない場合があります。
ダウンロードできない(アップデートのアイコンをクリックしても無反応)原因でよくあるのが最小システム条件を満たしていないことです。
Logic Pro Xのアップデートには必ず「最小システム条件」がありますので、よく確認をしてからアップデートをするようにして下さい。
続いてはLogic Pro Xをアップデートしようとすると必ず起きるバグの対処法を解説していきます。
Logic Pro X アップデートとバグの対処法
Logic Pro Xのアップデートは必ずバグが発生します。作業に影響を与えるバグかどうかを判断し、影響がある場合は前のバージョンに戻すことをおすすめします。
メジャーアップデート
過去の例を見るとメジャーアップデートはバグが多いので避けて下さい。
Logic Pro Xのメジャーアップデートには沢山の新機能が追加されていますが、沢山のバグが発生しています。
下のようなバージョンはLogic Pro Xのメジャーアップデートと呼ばれるものです。最後の数字が0のものがメジャーアップデートと呼ばれるものです。
- Logic Pro X 10.3.0
- Logic Pro X 10.4.0
バグの無い安定した動作を求めるならば、メジャーアップデートはせず、マイナーアップデートをおすすめします。
マイナーアップデート
メジャーアップデートに比べると、マイナーアップデートはバグの数は少ないです。
※全くバグが出ないわけではありません。
そのバグがの内容が音楽制作をするにあたり影響が無ければ問題ありませんが、影響がある場合は元のバージョンに戻して下さい。
マイナーアップデートは、バージョンの末尾が増えることを指します。
- 10.4.1
- 10.4.2
続いてはバグが発生した時に、旧バージョンに戻す方法を解説していきます。
Logic Pro Xを旧バージョンを保存する
バージョンをアップデートしてバグが多かった場合、旧バージョンに戻すことも可能です。そのためには古いバージョンを残す必要があります。
ここではLogic Pro Xを旧バージョンに戻す方法を2つ紹介します。
- アプリを手動でコピーして保存しておく
- Time Machineを使ってバックアップを取っておく
この2つのどちらの方法を使っても、Logic Pro Xを旧バージョンを戻すことが可能です。
アプリを手動で旧バージョンを保存する方法
- アプリを別の場所へコピーする
- ファイルサイズを削減するために圧縮する
- ファイル名を変更する
- 別の場所にコピーして保存する
アプリを手動でコピーする手順は以上になります。
この方法を詳しく解説していきます。
まずは、Logic Pro Xのアプリ本体を別の場所(デスクトップなど)にコピーします。
次に、圧縮をしてファイルサイズを削減しておきます。Logic Pro Xはアプリの容量だけで1GB以上ありますので、圧縮をしておけば、ディスクの容量を圧迫せずに済みます。
※アプリを右クリックして「Logic Pro X.appを圧縮」を選択すると圧縮が始まります。
そして、圧縮が終わったらファイル名を変更します。ファイル名を変更する理由は「Logic Pro X.app.zip」というファイル名ですとバージョンが分からなくなりますので「バージョンが分かるファイル名」に変更して下さい。
これでコピーは完了です。
Time Machineで旧バージョンを保存する方法
Time Machineによるバックアップは、システムファイルを含めて、ディスクの全てのデータがバックアップされます。ディスクの全てのデータをバックアップすることで、万が一システムディスクが壊れた際の復旧を簡単に行うことが出来ます。
バックアップされるタイミングは以下の通りです。
- 過去24時間の1時間ごとのバックアップ
- 過去1か月の1日ごとのバックアップ
- 過去のすべての月の1週間ごとのバックアップ
※ディスクに空き容量が無くなった場合、1番古いバックアップは削除されます。
Time Machineを使用したバックアップの設定
- Time Machineの設定画面を開く
- 画面左上のアップルメニューから「システム環境設定」を選択
- 「Time Machine」を選択
- 「バックアップを自動作成」にチェック(これによりバックアップが1時間ごとに自動で行われます)
- 「ディスクを選択」ボタンをクリック
- バックアップ先のディスクドライブを選択して「ディスクを使用」ボタンをクリック
この手順でバックアップの設定を行って下さい。Time Machineは2分で設定できるほど簡単なバックアップ機能です。
続いてはLogic Pro Xを旧バージョンに戻す方法を解説していきます。
Logic Pro Xを旧バージョンに戻す方法
ここでは、先ほど圧縮して保存しておいたLogic Pro Xを使って旧バージョンを戻す方法を解説していきます。
手順は以下の通りです。
- 戻したいバージョンの入ったZIPファイルを手元にコピーする
- ZIPファイルを解凍する
- 解凍したLogic Pro X.zppを「アプリケーション」フォルダに移動する
1つずつ詳しく解説していきます。
まずは、ZIPファイルをデスクトップなどにコピーします。
次に、ZIPファイルをダブルクリックして解凍を行います。これで戻したいバージョンのLogic Pro X.zppが取り出せます。
Logic Pro X.appを「アプリケーション」フォルダに移動し上書き保存して下さい。
これで旧バージョンに戻すことができます。
まとめ
Logic Pro Xは素晴らしい機能のDAWソフトですが。バグが頻繁に起こります。ストレス無く使用するためには、旧バージョンのバックアップを取っておき、いつでも戻せるようにしておくことです。
最新バージョンにアップデート自体が出来ないという方も非常に多いようですが、その場合は最小システム条件を確認し、条件を満たしているかチェックしてみて下さい。
※最新バージョンにアップデートできない場合は条件を満たしていないことが殆どです。
- メジャーアップデートはバグが非常に多い
- マイナーアップデートの方がバグが少なめ
- アップデートをしてバグが多い場合は旧バージョンに戻して対処
- 最新バージョンにアップデート出来ない場合の殆どが最小システム条件を満たしていない
- タイムマシンで常にバックアップを保存する
Logic Pro Xをストレスなく使用するポイントは、この5つです。
個人的におすすめなのは、最新バージョン自体を使用しないことです。最新バージョンはエラーやバグの報告が少ないため、カスタマーサポートでも対処方法が分からないことが非常に多いです。そのため1つか2つ前のバージョンを使用するのがおすすめです。
この記事をLogic Pro Xを使用する際の参考にしてみて下さい。