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Logic Pro XをオーディオファイルでMIDI書き出し(バウンス)をする方法!音質や音量調整の仕方も詳しく


Logic Pro Xでは他のDAWソフト同様に、MIDIデータをピアノロールへ入力する「ステップ入力」とクリックに合せながら演奏して入力する「リアルタイム録音」が可能です。

そして打ち込んだMIDIデータは書き出しという作業を行い「WAV形式」のデータに変換します。WAV形式のデータにした後に音質や音量の調整を行います。

ここではMIDIの設定から書き出しまでを、初心者の方にも分かり易く解説していきます。

まずはMIDIの設定から解説を始めます。

Logic Pro X MIDIの打ち込み

MIDI入力を行うにはトラックを作成し「ソフトウェア音源トラック」を追加する必要がああります。

トラックの作成とソフトウェア音源トラックの追加方法は「Logic Pro Xの使い方!書き出しできないときの原因と対策も初心者にわかりやすく」を参考にして下さい。

続いてはMIDIのステップ入力とリアルタイム録音について解説していきます。

Logic Pro Xでステップ入力する方法

鉛筆ツールを選択し、音を入れたい場所をクリックする事でMIDIを打ち込むことができます。MIDI入力を間違えた場合は、そのMIDIを選択しデリートで削除することができます。

写真の黄色の横線が音符、横線の長さが音符の長さになります。 縦線は小節と、小節を何分割するかのグリッド線です。

※ドラムの打ち込みには音の長さの概念が無いため、音の長さは気にする必要はありません。

トランスポート部分の空白を「右クリック」し「コントロールバーとディスプレイをカスタマイズ」を選択し、縦線のグリッド単位の変更が可能です。

続いてはクリックに合せて演奏しながら打ち込むリアルタイム録音の方法を解説していきます。

Logic Pro X リアルタイム録音の方法

リアルタイムレコーディングはMIDIキーボード(MIDIコントローラー)を演奏しながら入力する方法です。鍵盤を弾くことができる方は、早く作業が行えます。

また、演奏した内容を後から編集、修正することも可能です。

リアルタイム録音の手順は以下の通りです。

  1. ソフト音源トラックに楽器を立ち上げ、トラックのRECボタンをクリック
  2. トランスポートウィンドウのRECボタンをクリック
  3. クリックに合せ演奏しながら入力
  4. 停止ボタンをクリックし録音を停止

リアルタイム録音は、この手順で行います。

※満足のいく演奏ができなかった場合は、録音後にできたMIDIリージョン(イベント)を選択し、デリートキーを押す事で削除することができます。

そして、ミスをしてリズムや音程がズレてしまった場合は「クオンタイズ」という機能を使用して修正することが可能です。

クオンタイズの使い方

こちらの写真を良く見ると縦線に対し横線が被っているのが分かると思います。これがリズムのズレです。

このズレを自動修正する機能がクオンタイズです。

クオンタイズは、タイミング修正を行いたいノートを選択し「Q」ボタンをクリックします。(キーボードの「Q」をクリックでも可能)

クオンタイズには「音をどの位細かく合わせるか?」という設定が必要になり、ここで音符の細かさを音符単位で指定します。基本は「そのフレーズの中で一番細かい音符」で指定します。

この手順でクオンタイズを行うとズレた音符が修正されます。

ベロシティーの設定方法

リアルタイム録音では強弱のムラが出てしまうこともよくあります。また、打ち込んだMIDIデータに強弱を付けることで、実際に演奏したようなリアルなニュアンスを再現することができます。

その強弱を付ける機能がベロシティーです。

ベロシティーの使用方方法は、ツールメニューのベロシティツールで上下ドラッグし、この一定のベロシティを調整します。

  • リアルタイム録音でズレた音符はクオンタイズで修正可能
  • クオンタイズは「その小節で使用されている1番短い音符」で設定
  • ベロシティー機能を使用して抑揚のあるリアルなニュアンスを再現

MIDIの打ち込みは以上のポイントを参考に行って下さい。

続いては入力したMIDIデータをWAVに書き出したファイルの音質と音量の調整方法を解説していきます。

Logic Pro X 音質と音量の調節の仕方

まずは、MIDIデータをWAVに書き出す(WAV形式など)ことで細かい音質や音量の調整が可能になります。

MIDIデータを書き出すことで、MIDIデータは波形に変わります。この波形となったデータにプラグインエフェクトを使用して、音質や音量を調整していきます。

MIDIを書き出す手順は「Logic Pro Xの使い方!書き出しできないときの原因と対策も初心者にわかりやすく」を参考にして下さい。

書き出したファイルの音質と音量を調整する作業を「ミキシング」と呼びます。

ミキシングの手順は以下の通りです。

ミキシングの手順

  1. ミキサー画面を立ち上げる
  2. 使用したいプラグインを追加
  3. EQで各トラックの周波数を調整
  4. リバーブで広がりを加える
  5. コンプレッサーで音量の調整

以上のような手順で、トラックの音量や音質を整えます。

EQやエフェクトのかけ具合は楽曲やジャンルより異なりますが、各機能の効果を把握し意図したサウンドを鳴らせるようにして下さい。

コンプレッサーの使用方法は「Logic Pro Xコンプレッサーの使い方と設定方法!サイドチェインで音質をコントロールしよう」を参考にして下さい。

続いてはMIDIキーボード(コントローラ)の音が鳴らない時の対処法を解説していきます。

Logic Pro X MIDIキーボード(コントローラ)の音が鳴らない時の対処法

MIDIキーボード(コントローラー)の鍵盤を押しても音が鳴らならなく、入力ができない場合があります。 この場合は、まず以下の項目の確認をして下さい。

  • インターフェイースの電源確認
  • USBケーブルの接続確認
  • モニタースピーカーの電源確認
  • パソコンの音量確認

この電源と接続の確認をして問題がない場合の原因は以下の通りです。

  • MIDIキーボードの鍵盤の破損
  • USBケーブルの断線
  • インターフェースの破損
  • モニタースピーカーの破損

断線や破損の場合は新しい物に交換して対処して下さい。

以上の項目を確認し問題が見当たらない場合は、インターフェイスの設定に原因があります。

この場合はインターフェースの設定をやり直すことで改善されます。 インターフェースの設定に関しては「Logic Pro Xの使い方!書き出しできないときの原因と対策も初心者にわかりやすく」を参考にして下さい。

また、パソコンやDAWソフトを再起動すると改善されることも多いので、不具合が出たらまずは再起動してみることをおすすめします。

まとめ

Logic Pro Xを使用したMIDIに入力からミキシングを解説してきましたが、ポイントをまとめてみたいと思います。

  • MIDI入力したデータはクオンタイズとベロシティーで調整
  • MIDIデータは書き出し(バウンス)を行いWAV形式に変換
  • 書き出したデータにプラグインを使用して音質と音量を調整
  • MIDIキーボードの不具合は接続ミスや機器の破損の確認を行う
  • 接続ミス、機器の破損が無ければインターフェースの再設定を行う

MIDIキーボード(コントローラー)の鍵盤やケーブルは消耗品ですので、使用頻度によりますが定期的に交換することをおすすめします。特に低価格のMIDIキーボードの鍵盤は壊れやすいので注意が必要です。

この記事をMIDI入力や書き出しの参考にしてみて下さい。