Mac専用のDAWソフトLogic Pro Xはオフィシャルサイトからダウンロード(ダウンロード販売のみ)しインストール後に、いくつかの設定を行う必要があります。
ここではLogic Pro Xの基本的な使い方と、よくある書き出しができないというトラブルの原因と対処法を初心者にも分かり易く解説していきます。
まずはLogic Pro Xのオーディオインターフェイス の設定から始めます。
目次
Logic Pro X オーディオインターフェイスの設定方法
インストール後に、まずはLogic Pro Xの音を出力するデバイス設定をします。
この設定はお使いの「オーディオインターフェイス」から「Logicの音を出す」、「楽器を録音する」ための設定です。
詳しい手順は以下の通りです。
- メニューから「Logic」→「環境設定」→「オーディオ」を選択
- 「デバイス」タブから赤囲み部分「出力・入力」項目を使用したい「オーディオインターフェイス」に変更し「変更を適用」を選択
これで設定は完了です。
この設定をすることで、Logicの音が全て選択したオーディオインターフェイスから出力されます。
続いては作曲や録音をするためのプロジェクトの作成について解説していきます。
Logic Pro X プロジェクトの作成方法
プロジェクトを作成するために、まずはLogic Pro Xを起動させます。
※DAWソフトでは楽曲を「プロジェクト」と呼びます。
どのDAWソフトも起動すると楽曲を制作しやすいよう、あらかじめプロジェクトのテンプレートが用意されています。様々なプロジェクト・テンプレートがありますが、ここではテンプレートを使用せず、新規トラックを作成します。
新規プロジェクトの作成方法は以下の通りです。
- 「空のプロジェクト」を選択しクリック
- 「作成」を選択
これで新規プロジェクトが作成できます。
作成したプロジェクトは「メニュー」から「保存」を選択し「プロジェクト名」を付けて必ず保存して下さい。
保存の際のポイントは以下の通りです。
- 名前と場所を選択(デスクトップがおすすめ)
- パッケージで進めるとトラブルが少なくなる
- 全てにチェックを入れることで他人との作業が円滑になる
この3つのポイントを是非、参考にしてみて下さい。
続いては歌や楽器の録音、プラグンを使用してMIDIデータを入力するためのトラック作成について解説していきます。
Logic Pro X トラックの作成方法
新規作成してプロジェクトに、今度はトラックを作成して追加します。トラックを追加することで録音やMIDIの入力が可能になります。
新規トラックを作成するための手順は以下の通りです。
- プロジェクト画面の「+」ボタンをクリック
- 「オーディオトラック」または「ソフトウェア音源トラック」を選択
これでトラックの作成は完了です。
「オーディオトラック」と「ソフトウェア音源トラック」の違い
この2つのトラックの違いを簡単に解説したいと思います。
オーディオトラックとは
ボーカル、ギターなどの生楽器を録音、編集するためのトラックです。
ソフトウェア音源トラックとは
MIDIを使った打ち込み専用のトラックです。全ての打ち込みをこのトラックで行います。他のDAWソフトでは「インストゥルメントトラック」と呼ばれるものです。
Logic Pro Xも他のDAWソフトと同様にMIDIの入力は、ピアノロールを使用したステップ入力と、クリックに合わせて演奏しながら入力するリアルタイム入力を行うことができます。
続いてははテンポの設定方法を解説していきます。
Logic Pro X テンポの設定方法
トラックの設定が完了したらテンポの設定を行います。初期設定はテンポが120に設定されているため、希望のテンポへ変更します。
- トランスポートのテンポ設定をダブルクリックしテンポ(数字)を入力
- メトロノームマークをクリックし点灯
これでテンポの設定が完了です。再生すると指定したテンポで、クリックが鳴ります。
ここまで設定して録音やMIDIの入力の準備が完了です。
続いては録音や入力したMIDIの書き出しの方法について解説していきます。
Logic Pro X 書き出しする方法
DAWソフトで制作した曲を完成させるための最終作業が「書き出し」です。制作した曲を音楽ファイルに変換することで、Youtubeなどにアップロードしたり、iTunesで販売することが可能になります。
書き出しの方法は以下の通りです。
- タイムラインをドラッグし、楽曲として書き出す範囲を指定
- メニュー→「ファイル」→「バウンス」→「プロジェクトまたは選択範囲」を選択
- 書き出すファイル形式を選択
- 名前と書き出される場所を決定し「バウンス」をクリック
この手順で書き出しは完了です。書き出しが完了すると、指定した場所に音楽ファイルが作成されます。
続いてはLogic Pro Xでよく起きる、書き出しができない時の対処法を解説していきます。
Logic Pro X 書き出しができない時の対処法
Logic Pro Xでは「トラックをオーディオファイルとして書き出す」コマンドが利用できないエラーが発生する場合があります。
これは書き出しに Track Stackを選択した場合に発生する現象です。
対処法は以下の通りです。
- 詳細表示三角形をクリック
- Track Stackを開いて、書き出したいTrack Stack 内のサブトラックを選択
- 書き出したいTrack Stack内のその他のサブトラックでも、同じ手順を繰り返す
もう1つの対処法は「ファイル」→「書き出す」→「すべてのトラックをオーディオファイルとして」と選択することもできます。
このメニュー項目を選択した場合は、Track Stack 内のサブトラックおよびソング内のその他すべてのトラックが書き出されます。
Track Stackからシステムファイルを作成したい場合は、トラック内の一部またはすべてのフォルダリージョンを選択して、「リージョンを所定の場所にバウンス」コマンドを使用します。
この方法で書き出しができるようになります。
まとめ
Logic Pro Xをインストールした後の環境設定から、曲を仕上げる最終作業「書き出し」までのまとめに入りたいと思います。
インストール後の環境設定
- オーディオインターフェースの設定
- 新規プロジェクトの作成と保存
- トラックの作成
まずはこの3つを行いましょう。
※こまめに保存をしながら作業することを忘れないようにして下さい。
追加できるトラックの種類
- オーディオトラックの作成(歌や楽器の録音用)
- ソフトウェア音源トラックの作成(MIDI データ入力用)
- テンポの設定
作成したトラックに、必要に応じて「オーディオトラック」か「ソフトウェア音源トラック」を追加し、テンポの設定を行って下さい。
※Logic Pro Xで使用可能なプラグインの形式は「AU」になります。
MIDIデータの入力ですが、Logic Pro Xではピアノロールに打ち込むステップ入力と、クリックに合わせて演奏しながら打ち込むリアルタイム入力が可能です。
書き出し
- 書き出したい範囲を選択
- バウンスをクリック
これだけで書き出しは可能ですが、エラーが起きた場合(書き出しができない、または途中で停止するなど)は「リージョンを所定の場所にバウンス」で対処できます。
この記事をLogici Pro Xを使用する際の参考にしてみて下さい。