本ページはプロモーション(広告)が含まれています。

クラリネット

クラリネットの音色をカスカス・ザーザーと雑音をさせず柔らかく響きのある音に改善する練習方法!


クラリネットは丸く柔らかい音がする素敵な楽器ですよね。吹奏楽をはじめとして多くの楽曲ではメロディラインを担当しているクラリネット。

それに憧れてクラリネットを始めた方は少なくないのではないでしょうか。

練習を続けていると

  • 「もっといい音色にしたい」
  • 「なんでカスカスした音色になるんだろう」

など、音色を改善したいという問題に当たることがよくあります。

柔らかくきれいな音色にしたいというのは当然だと思います。しかし、どのように練習をすれば音色を改善できるのか、これは難しい問題です。

そこで、音色を良くするための練習法と音程の合わせ方を探っていこうと思います。

クラリネットの音色がカスカスになるのはなぜ?

クラリネットを吹いているとどうしても音色は気になるものです。誰もがきれいな音で吹きたいと思うのではないでしょうか?

しかし、楽曲を練習して技術を身につけるように簡単にいかないのが音質の改善です。

練習を重ねてもなかなかきれいにならなかったり、カスカス・ベーベーの音になってしまい悩んでいる方もいらっしゃいますよね。

なぜクラリネットの音色がカスカスになってしまうのかというと、原因は3つ程考えられます。

クラリネットの音色がカスカスになってしまう原因3つ

  1. 息の量に対してリードが薄く、抵抗が小さくなったから
  2. リードとマウスピースの組み合わせが息の量と合っていないから
  3. 楽器の構え方、もしくはマウスピースの咥え方が悪いから

一つ目、二つ目の原因に関しては、リードやマウスピースを見直す必要があります。

リードであれば、現在使っているものよりももう一段階硬いリードに変えてみるといいかもしれません。

硬すぎても吹きづらくザーザーと雑音の混じったような音になりますし、強くマウスピースを噛んでしまうことにより音が出にくく、噛み癖がついてしまう可能性があるので気を付けましょう。

また、マウスピースを変えるのであれば、B40などの抵抗感を感じられるものにすると良いです。

三つ目に関しては楽器の構え方や咥え方を見直す必要があります。マウスピースの咥え方が浅いと息が十分に楽器に入らず音が出にくくなります。

逆に深すぎても濁ったような音色になり、きれいな音にはなりません。

基本的なマウスピースの咥え方

  1. 下唇を下の歯に被せるような感じで内側に軽く巻きこみ、その上にリードを乗せる
  2. 上の歯をマウスピースにあてて口を閉じる
  3. 微笑んでいるような感じで口角は上向きにする

この三つができているか確認してみましょう。

原因 改善方法
1 息の量に対してリードが薄く、抵抗が小さくなったから 下唇を下の歯に被せるような感じで内側に軽く巻きこみ、その上にリードを乗せる
2 リードとマウスピースの組み合わせが息の量と合っていないから 上の歯をマウスピースにあてて口を閉じる
3 楽器の構え方、もしくはマウスピースの咥え方が悪いから 微笑んでいるような感じで口角は上向きにする

では、音色がカスカスになってしまう原因がわかったところで、音色を良くするための練習法を探ってみましょう。

クラリネットの音色で気になる音の種類と理由

ここでは、クラリネットで気になるカスカスとした音以外の音に注目して原因と解決法をお伝えします。まずは、下の表をご覧ください。

気になる音の種類 気になる音の原因
ピー リードミス
ブー タンポのメンテナンスが必要
キーン 息の量の不足
ペー リードの厚さが合っていない可能性

カスカスの音のほかに、4つの気になる音「ピー・ブー・キーン・ペー」に注目してみました。皆さんは、クラリネットの音出しをしたときや曲の練習の際中で4つの音に「やばい、困った」という経験はないでしょうか。

ピーの音の原因は、リードミス

  • マウスピースの加えすぎ
  • マウスピースを歯で噛んで固定している
  • 下顎が前にですぎている
  • 息が十分に足りていない
  • 息の入れ方が雑

以上の項目を参考に、ピーの音が鳴ってしまったら1つずつ確認してみるのがいいですね。

ズーの音の原因は、タンポの状態がよくないから

  • タンポに唾などが溜まっている
  • タンポが壊れている

2つのどちらかの可能性があります。

唾などが溜まっていたら、スワブを使って、楽器内をしっかりと拭きましょう。また、クラリネットの穴をふさぐタンポが壊れていたり劣化していたりするのも、ズーという不快音の原因です。

ズーの音を耳にしたときは、タンポが壊れて剥がれそうになっていたり、すり減っていないかどうかを確かめましょう。

キーンの音の原因は、息を楽器に吹き込めていないから

特に、高音を吹く際は低音よりも息をたっぷり入れ込む必要があります。体の息を吐き切ってから、たっぷりと息を吸える体づくりをすると安定した音が生まれてきます。

ペーの音の原因は、リードの厚さが合っていないから

クラリネットのやわらかい音を出したいと練習しているのに、平べったいぺーぺーとした音が鳴ってしまった経験ってありませんか。

ペーとした音の原因には、使っているリードの厚さが関係している場合があります。

現在、使用しているリードの厚さを確認して、薄いなと感じる場合は厚めのリードを選んで演奏してみましょう。反対に、厚すぎる場合は少しずつ削りながら、音を出して厚みのあるやわらかい音を目指してみましょう。

いい音を聴こう!

カスカスを始めとする音の原因には、自分が出したいと思う音のイメージができていないという場合もあります

なので、できるだけたくさんいい音を聴く機会を持ちましょう。コンサートホールまで行けなくても、テレビやCD、無料動画からも今では素晴らしい音が聞けますよね。

いい音は1人の人の出す音に限らず、曲のジャンルや男性と女性の違いでも変わってきますから、とにかくたくさんのいい音を聴くようにするといいですね。

クラリネットの音色を柔らかくきれいにする練習法は?

ここでは、やわらかく美しいクラリネットの音に育てる練習方法をご紹介します。

マウスピースの咥え方を見直そう

まず、クラリネットの音色を良くするためにアンブシュア・マウスピースの咥え方を確認しましょう。

柔らかくきれいな音色にするためには、リードをよりよく振動させ、楽器を響かせる必要があります。なので、リードがよく振動する位置で咥えなければなりません。

先ほどお伝えした基本的なマウスピースの咥え方を参考にしながら、鏡で口を確認しましょう。

ロングトーンで改善しよう

楽器を響かせ、柔らかい音色にするためには十分な息の量が必要です。高音域は特に音色が細くなりがちですが、それも十分な息の量を楽器に送り込めていないからといえます。

十分な息を楽器に入れなければならないわけですが、一度に送り込みすぎても息が浅くても良い音色にはなりません。

腹式呼吸(息を吸ったときにお腹が膨らむ呼吸法)を身に付け、豊かな息を送り込めるようにしましょう。

音色を良くするための練習法として、ロングトーンを活用する方法があります。

ロングトーンを活用した音色を良くするための練習法

  1. 開放の「ソ」で雑音が入らないきれいな音色になるように練習する。
  2. アンブシュアや息の吸い方、揺れることなくまっすぐに音を出せているかを気を付けながら吹く。
  3. 開放の「ソ」のロングトーンから「ファ」→「ミ」というように最低音の「ミ」まで順番に8拍ずつで下りていく(このときメトロームは60に合わせます)。
  4. これを2・3回繰り返す。

このときに腹式呼吸でしっかりと楽器に息を吹き込む意識を持ちましょう。単純にロングトーンをするのではなく、息の吸い方や入れ方、音の出し方や切り方、音色、音程に気を付けながら練習すると効果的です。

また、クラリネットを吹いたとき低音域よりも高音域の方が響きのない音になりがちです。それを改善するための練習法を紹介します。

響きのない高音域の音を改善する練習法

  1. 最低音の「ミ」の音でしっかりと息を入れ込み、豊かな音が出るようにまずは練習する。
  2. それができたら、最低音の「ミ」を4拍吹いた後にレジスターキーだけを押してチューニング「ド」の一つ下の「シ」を鳴らす。

練習時の注意点

  1. レジスターキーを押して音を変えた際にタンギングをしない。
  2. 最低音の「ミ」を吹いているときと吹き方を変えない。
  3. 「ミ」→「ド」を途切れることなく鳴らせるように吹いてみる。

音色をきれいにすることを今までみてきました。クラリネットを吹いている中で音質と合わせて良くしたいのが、音程です。

なかなかピッチが合わなくて困っている人はいるのではないでしょうか。次に音程の合わせ方、合わせるための練習法をみていきます。

音程の合わせ方は?

音程を合わせる上で大切なことは、出したい音程をイメージしてから吹くということです。

そこで活用すると良いのがチューナーです。

チューナーには正しい音程を鳴らせる機能が付いています。まず、それで出そうとする音程を鳴らして頭の中で音をイメージしてから楽器を吹きます。

普段から音をイメージしてから吹くということを習慣付けておくと大きく音程を外すということがなくなります。また、他の人と一緒に吹く際、相手の音程をイメージできれば、相手と同じ音程で吹けてしまいます。

ぜひ音をイメージしてから吹く習慣を身につけましょう。

チューナーを使って音程を合わせる際は、針が真ん中の±0になるように合わせれば良いです。

鳴っている音や相手の音程に合わせるときは、音のうねりをよく聴かなければなりません。

音が大きくうねっているほど音程のずれが大きく、うねりが小さいほど音程のずれは小さいです。

そして、自分の音の方が高いか低いかわからないときは、下顎を少し引いて吹いてみましょう。そうすれば、自分の音程を下げられますね。

下顎を引いてうねりが小さくなれば自分の音程が低く、うねりが大きくなれば音程が高いというサインだと思ってください。

音程を合わせる際には

  1. 下顎を引いて音を下げる
  2. 替え指を使う
  3. 接合部分を抜き差しする

以上の3つで音程の調節ができます。

しかし、音をイメージしてから吹く練習を続ければ、そのような調整をしなくても合わせられるようになります。

イメージしてから吹く練習は音程だけでなく、音色作りのときにも有効です。ぜひマスターしてくださいね。

クラリネットについて詳しくはこちら>

⇒クラリネットリードの硬さの選び方正しいのは?良いリードを長持ちさせる方法も

⇒クラリネットのリードミス原因は?バランス調整でミスしなくなる?

まとめ

今まで柔らかいきれいな音色にする方法、音程を合わせる方法をみてきましたが、いかがだったでしょうか?

演奏技術面と違って、練習したからといってすぐに変えられるものではありません。ですが、アンブシュアや息の入れ方など基本に気を付けながら丁寧にロングトーンをする練習を継続していれば、効果は必ず出てきます。

自分が奏でる音をよく聴いて、出したい音色や音程をイメージするようにしましょう。

毎日の積み重ねが大切です。練習を続けて、ぜひ理想とする音色を手に入れてくださいね。