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DTM

EDMの作り方!ベースの音作りやサイドチェーンの設定、レイヤー方法も詳しく解説!


近年はDTMを使用してEDM制作をしている方が非常に多くなりました。しかし、イメージするプロのようなEDMサウンドが鳴らないという悩みを持った方も少なくないようです。

カッコ良いEDMサウンド(トランスなども同様)はプラグインのシンセでMIDIを打ち込みしただけでは鳴らないことが多いです。

プロのEDMアーティストのようなサウンドを鳴らすには、DTMソフトの機能(コンプレッサー、イコライザー、レイヤー)を駆使して音を作る必要があります。

今回はEDMを作曲する初心者でもプロのようなEDMサウンドが出せる方法を、分かりやすく解説していきます。

まずはEDMを作るための基礎知識から解説します。

EDMを作るための基礎知識

EDMはDAWソフトの機能をフル活用した音楽でもあり、生楽器では絶対に出すことのできないサウンドとニュアンスが特徴です。

ここではEDM制作のために欠かせない機能と基本的な曲構成を解説します。

DTMでEDMを作るための機能

  • EQを使った音圧と重低音
  • コンプレッサーのサイドチェーンを使用したウネるグルーヴ感
  • レイヤー機能を駆使した華やかな音色
  • オートメーションを使用したビルドアップ

EDMはこの4つの機能を活用して制作します。これらの機能はどのDAWソフト(下位グレードのものにも)にも必ず搭載されています。

後ほど使い方を解説しますが「EQ」、「コンプレッサー」、「レイヤー」、「オートメーション」の4つはEDM制作には絶対に欠かせない機能ですので、この4つの機能を使用することを前提にメロディーを作曲するのがコツでもあります。

EDMの基本的な曲構成

  • バース➡プリコーラス➡コーラス➡ビルドアップ➡ドロップ➡ブレイク➡コーラス

多くのEDMの楽曲はこのような曲構成になっていることが多いです。

この中でも特にEDMっぽさが出るのはオートメーションを使用した「ビルドアップ」です。

ビルドアップのセクションで用いられる、オートメーションを使用したスネア・ロールは楽曲を盛り上げるEDMの定番テクニックでもあります。

以上のような曲構成でDAWソフトの機能をフルに活用してEDM制作を行います。

続いてはベースの音作りとサイドチェーンの設定方法を解説してきます。

EDM ベースの音作りとサイドチェインの設定方法

  1. サイドチェイン


EDMで(最近のサイケデリックトランス)重要なパートの1つに、コンプレッサーのサイドチェーンを駆使したウネるベースラインがあります。

ベースの音自体はDAWソフトにプリセットされているシンセベースをそのまま使用しても問題ありませんが、ウネるグルーヴ感はコンプレッサーのサイドチェーンを使用しないと絶対に出すことができません。

※初心者の方がプロのようなEDMサウンドを出せない原因の1つが、コンプレッサーのサイドチェーンを使用していないことでもあります。

コンプレッサーのサイドチェーンの設定方法

サイドチェーンの設定方法は非常に簡単です。

  1. ベース・トラックにコンプレッサーをインサート
  2. コンプレッサーの「サイドチェーン」をクリックし「バスドラ」を指定
  3. 「Threshold」を好みの設定にしてウネりを出す

これでEDM特有のウネるベース・ラインを作ることができます。

コンプレッサーのサイドチェーンはベースだけではなく、シンセやパッドのコードに設定するのも定番のテクニックです。

レイヤーとEQでベースの音圧を出す方法

「レイヤー」を使用することで音圧、重低音、広がりのあるサウンドを出すことができます。

  1. 既に打ち込んだメインのベース・パートを「複製」する
  2. 複製したベース・パートにメインとは異なる音色のベースを設定
  3. 複製したベース・パートをEQでローカットして、ボリュームを調整

この手順でレイヤーを行います。

EQでローカットする方法

複製したベース・パートにEQを設定し、写真左下の黄色枠の「LC(ローカット)」をオンにし200Hz~250Hzくらいまで低音域をカットします。

つまりメインのベース・パートは低音域を担当させ、複製して音色を変えたベース・パートには中音域~高音域を担当させます。

このように「レイヤー」することで、音圧のある重低音と広がりを出すことが可能になります。このレイヤー・テクニックはベースだけではなく他の楽器にも使用します。

レイヤーもEDMでは定番のテクニックで、これをすることで初心者の方でもプロと同様のEDMサウンドを鳴らすことができます。

EDMで定番のレイヤー構成

  • メイン・ベース:100~400Hz
  • サブ・ベース:100Hz以下
  • トップ・ベース:400Hz~
  • コードシンセ:ディケイとサスティンを分ける
  • リードシンセ:センター、ワイド、ユニゾンを分ける
  • バスドラ:メイン、サブ、トップを分ける

以上がEDMで定番のレイヤー構成です。

通常のロックなどではベースは1本、バスドラは1種類が基本ですが、EDMなどのダンスミュージックはいくつもの音をレイヤーし、重ねて迫力と個性豊かなサウンドを出しています。

レイヤーに関しては、どの音とどの音を合わせれば正解というものがありません。レイヤー構成を参考にしながら自分好みのサウンドを見つけるようにして下さい。

続いては楽曲を盛り上げるビルドアップについて解説しています。

EDMの作り方!ビルドアップするスネアの使い方

  1. ビルドアップ1


「ビルドアップ」は楽曲を盛り上げる部分で使われるEDMの定番テクニックです。

ビルドアップがどのようなサウンドで、どのような部分に使用するかは掲載した動画をご覧下さい。

ビルドアップ・サウンドは、ドラムのスネアやライザー系エフェクトで作りますが、一から作るのは非常に大変で特に初心者の方には難しい音作りになりますので、無料サンプル音源を使用することをおすすめします。

こちらの「Music Radar」というサイトでは約60,000種類以上の無料サンプル音源が配布されていますので好みのビルドアップ・サウンドを探してみるのも良いと思います。

まとめ

基本的なEDMの作り方について解説してきましたが、今回解説した方法「サイドチェーン、レイヤー、ビルドアップ」の4つを使用することで簡単にプロなみのEDMサウンドを出すことが可能です。

今までMIDIを打ちっぱなしにして、EDMサウンドが出せずに悩んでいた初心者の方も、この方法を使用すれば簡単に迫力のある華やかなEDMサウンドを出すことができます。

EDMやトランスなどのクラブミュージックはMIDIの打ち込みがメインなので、ギターやベースのような奏法がありませんが、その分あらゆるエフェクトの知識と使用するテクニックやセンスが必要になります。

エフェクトの基本的な効果やDAWソフトの機能をしっかり勉強することで、個性豊かなサウンドを制作することができます。

  • レイヤーで音をいくつも重ねることで華やかなサウンドが鳴る
  • レイヤーする際はEQのローカットを使い周波数ごとに役割分担をさせる
  • ベースやシンセにコンプレッサーのサイドチェーンをかけてEDM特有のウネりを出す
  • ビルドアップ・サウンドは一から作るのではなくサンプル音源を使用するのがおすすめ

これらのポイントを参考にEDM制作を行うと、プロと同様のサウンドを出すことが容易になります。

またEDMアーティストの中には、機材を駆使して自分独自のベース・ラインを生み出す人もいますので沢山のアーティストの曲を聴いて勉強するのもおすすめです。

この記事をEDM制作の参考にしてみて下さい。