DTMを行う時にローデスクなどを使用して作業をすると、PCの他にモニターやMIDIキーボード、オーディオ・インターフェイスを置くスペースに困ってしまうことや、姿勢が悪くなって疲れてしまうことがよくあります。
あらゆる機材を置けるように設計されたDTM専用デスクもサウンドハウスで販売されていますが、決してコスパが良いとは言えません。
そこで安く簡単にDTM専用デスクをDIYする方法、必要な材料などを解説していきます。
まずはDTMデスクで使いやすい環境から解説していきます。
DTMデスクで使いやすい環境
DTMデスクは使用しているPCの他にオーディオ・インターフェイス、MIDIキーボード、モニター・スピーカーは必ず置けるものである必要があります。
PCもラップトップの方はそれなりのスペースが必要ですし、オーディオ・インターフェイスやモニター・スピーカーも使用している大きさのものが置ける環境でなければいけません。
打ち込み用のキーボードも25鍵ほどのコンパクト・サイズのものであれば場所は必要ありませんが(PC用デスクの場合はこれでさえも置き場所に困ることもあります)88鍵のシンセを使用しいる方は、それが置けるデスクである必要があります。
市販のDTMデスクの多くはこういったスペースを確保した構造になっていますが、PC専用のデスクなどはこのスペースがありません。自作する場合は、これらのスペースを確保したデスクを作る必要があります。
DTMデスクをDIYでコスパよく自作するためにかかる必要な材料
引用元:Yugoの不思議な音楽の国
写真のようなキーボードのスペース付きのDTMデスクを自作するために、必要な材料を紹介していきます。
キーボード用テーブルの材料
キーボードを置くためのテーブルの天板を用意します。
サイズは「350x18x1200mm」で多くの殆どのキーボードの大きさに対応できると思いますが環境に合わせてサイズを調整して下さい。
モニター用テーブルの材料
こちらはモニター・スピーカーを置くテーブル用の天板です。サイズは長さ1820mmとを用意して下さい。
引き出し用とサイド用
引き出し用には18×350×91mmを木材を3枚使用します。
デスクの脚用
デスクの脚はどのようなものを使っても構いませんが、こちらの丸脚は留め具が付属していて、天板に簡単に取り付けることができるのでおすすめです。
スライドレール
マウステーブルの引き出しを作るためのスライドレールを用意します。
L字金具
スライドレールを取り付ける木材をテーブル天板に固定するためにL字金具を使用します。L字金具は4つ用意して下さい。
皿タッピングネジ
スライドレールやL字金具にはネジが付属していないので別途購入する必要があります。
板材の厚さが18mmなので16mmを使用すると貫通しません。
必要な工具
- 電動ドライバー(必要な方のみ)
- プラスドライバー
- 紙やすり100番
- サンダー(必要な方のみ)
- ハケ(オイルステイン用)
こちらの工具があると非常に便利です。
電動ドライバーとサンダーがあると作業がスムーズになりますが、DTMデスクを自作するにあたりこの2つが最も高価なものですので、安く作りたい方は手作業でやすり掛けなどを行うと良いと思います。
かかる費用
自作のDTMデスクですが作る大きさや使用する木材の材質によっても価格は変動しますが、安い木材で作れば10000円~15000円で作成が可能です。
完全オリジナルのDTMデスクを10万円近くかけて自作する方もいますが、使用する機材が置けるだけのDTMデスクであれば15000円ほどで自作が可能です。
※工具は全くない方で電動ドリルやサンダーを購入する方は30000円~35000円ほどかかるかと思います。
DTMデスクをDIYでコスパよく自作する方法
自作する手順ですが、まずは大小それぞれのテーブルに丸脚を取り付けてきます。
天板へ700mmの脚を、小さい天板へ590mmの天板を取り付けます。
引用元:Yugoの不思議な音楽の国
続いては小さいテーブルへ、スライドレールを取り付ける側板をL字金具を使って設置します。
L字金具は、脚にぶつからないように外側から固定するのがポイントです。
※内側から止めてしまうとスライドレールとぶつかってしまうので注意して下さい。
引用元:Yugoの不思議な音楽の国
側板と引き出し、計4箇所にスライドレールを取り付けて、引き出しを取り付けます。
組み上げたテーブルを並べるとこのようになります。
紙やすりを使用して木材の粗い部分を削り、最後にオイルステインを塗って乾かせば完成です。
自作方法を簡単にまとめると
- メインのテーブルの板に脚を取り付ける。
- キーボード用のテーブルにL字金具を取り付ける。
- やすり掛けを行う。
- オイルステインを塗って仕上げる。
この手順で作業をします。
電動ドライバーとサンダー(やすりがけ)があると手作業に比べて驚くほどに時間が短縮されます。
やすりがけの必要がない素材の板を購入する方法もありますので、予算と相談して木材をチョイスすることをおすすめします。
まとめ
DTMデスクの自作について解説してきましたが、まとめに入ろうと思います。
DTMデスクを自作する場合は手持ちの機材に合わせて作成することをおすすめします。また、いずれ増えるであろう機材のこともある程度は考えて少々、スペースを広くとって作った方が良いでしょう。
DTMを長く続けていくとプラグイン専用のモニター、それなりに大きめのスピーカーや鍵盤数の多いキーボードに買い替えることもあるかと思います。
機材を増やしたときにスペースがなくなると作業に支障が出ますので、スペースを広くとって自作するようにしてみて下さい。
自分自身もDTMで音楽制作をしますが、MIDIキーボードの位置1つ変わるだけでも作業に支障が出たり、ギタリストやベーシストであればアンプシュミレーターを置くスペースがあるのと無いのでは作業効率が大きく変わります。
少ないスペースに無理に機材を設置すると、USBケーブルが断線してしまうなどのトラブルも起きますので、機材の配置なども考慮してみて下さい。
それからDTMデスクを使用するメリットについてですが、PCデスクでDTMを行う時よりも体に負担が掛からずに済みます。無理な姿勢でのDTMは集中できませんし、疲労の原因にもなります。
個人的におすすめなのはDTMデスクとゲーミングチェアを使用することです。
- DTMデスクの自作は使用機材が置けるスペースを確保することが基本。
- 今後増えるであろう機材を見越して少し大きめに作ると便利。
- 自作するための工具は完全手作業であれば電動ドライバーとサンダーは不要。
- やすりがけが面倒な方はやすりがけ不要の木材を選ぶ。
- 木材にこだわらなければ15000円ほどで自作も可能。
- 工具を一式揃えると35000円ほどの費用が必要。
- 個人的におすすめのゲーミングチェアは15000円ほどで購入可能。
以上がDTMデスクを自作するポイントになります。
機材が少なくコンパクトな方は、もっと費用を抑えることが可能かと思います。
個人的に35000円の費用をかけて自作するのであれば低価格のDTM専用デスクを購入した方が良いかと思います。
DTMデスクを使用すると想像以上に作業がしやすく捗りますので、DTMで音楽制作をしている方には非常におすすめです。
この記事をDTMデスクを自作する際の参考にしてみて下さい。