Walk bandはスマホの画面で様々な楽器が演奏できる無料作曲アプリです。ギター、ドラム、ピアノなどのバンドで演奏する楽器を、画面をタッチして演奏ができ、更にそれを録音して共有することも可能です。
Walk Bandは、どこでも楽器を演奏できる「歩くバンド」なアプリとして話題になっています。
今回はWalk bandの使い方を詳しく解説していきます。
まずはWalk bandの各楽器の使い方から始めます。
【アプリ】walk bandの各楽器の使い方
Walk Bandはスマホがあればどこでも演奏を楽しむことができる、楽器シミュレーターアプリです。
キーボード/ギター/ベース/ドラム/ピアノ/シンセなど、バンド演奏で活躍する楽器が沢山用意されています。
ギター/ベースの演奏方法
Walk Bandでは写真のような楽器の画面をタッチして演奏します。単音弾き(ギターソロやメロディーを演奏)と和音弾き(コードを鳴らす)を演奏することができます。
鳴らしたい弦のフレットを左手でタッチし、ホール部分をピッキングするようにタッチすると演奏することができます。
「コード弾き」で選べるコードの種類はかなり豊富です。定番で基本でもあるメジャーやマイナーの他に、sus4やadd9なども演奏可能になっていますので、ロックからジャズまで幅広い演奏と作曲が可能です。
音色はナイロン弦(クラシック・ギター)、スティール弦(アコースティック・ギター)エレキなどから選択して使用します。
そしてこちらがベースを演奏する画面になります。
この手の演奏・作曲アプリのベースは単音弾きしかできないものが多いですが、Walk Bandのベースはダブル・ストップ(ベースでのコード弾き)も演奏可能になっています。
音色はエレキベースの他に、アコースティック・ベースやスラップ・ベース(スラップ奏法で鳴らした音)を選択可能です。
キーボード
キーボードはこのような画面になります。鍵盤に音名も表示されています。音名の隣の数字ですが、この数字はオクターヴを表すもので数字が大きくなるほど音は高くなります。
他のソフトシンセと同様に、標準音域の数字は「3」になります。
キーボードの音色はアコースティック・ピアノ、オルガン、オルゴールなどが用意されています。
ドラム/ドラムマシン
ドラムはこちらの画面になります。スネア、タム、バスドラ、シンバルを指でタッチすると音が鳴ります。
そして、こちらはドラムを打ち込みして自動演奏させるドラムマシンです。
鳴らしたいパーツの画面をタッチして点灯(黄色やオレンジ色)させて自動演奏させます。
マルチトラック・シンセ
マルチトラック・シンセはMIDIを打ち込みして自動演奏することができるMIDIシーケンサーで、デジタル・シンセに内蔵されているMIDIの打ち込み機能と全く同じものです。
続いては、このマルチトラック・シンセを使用した録音方法を解説していきます。
Walk Bandでの録音の仕方
先ほども解説した通り、Walk Bandではマルチトラック・シンセを使用してMIDIをステ録音(入力)をすることができます。
またWalk Bandには各楽器のループ素材(4小節~8小節ほどのメロディー)が用意されていますので、それを貼り付けて作曲も可能です。
録音方法ですがWalkbandを起動すると表示される「6つの選択画面」から「マルチトラックシンセ」を選択し「新曲」をクリックして下さい。
ドラムの録音方法
左に表示されている「+」マークから「ピアノ」「ギター」「コード」「ベース」「ドラム」などの楽器トラックを追加していきます。
ドラムはWalkbandに内臓されているソフト音源を使用します。左の「+」マークをタップしてドラムマシンかドラムパッドを選択します。
「ドラムパッド」は指でタップしながら録音するのでどうしてもズレが発生してしまい、後から編集するのが大変ですが「ドラムマシン」は小節に合わせてMIDIのように打ち込めるためズレが生じずに便利です。
画面左上の赤丸の録音ボタンを押すと録音が開始されます。(録音を止める場合はもう一度押してください)左上の「←」をタップするとマルチトラック画面に戻ることができます。
※Walkbandでは一度マルチトラック画面に戻ってしまうと、再び楽器編集画面に戻ることはできませんので、新しくトラックを作る必要があります。
ギターとベースの録音方法
まずはマルチトラックシンセ画面で「+」マークをタップして、ドラムトラックの下に「ギタートラック」または「ベーストラック」を追加します。
そして、ドラムと同様に画面左上の録音ボタンをクリックして録音します。
弦楽器の録音は指板上の「CDEFGAB(ドレミファソラシド)」を把握していないと少々、難しく感じると思いますので、この機会に覚えるようにしてみて下さい。
ピアノなどの鍵盤楽器の録音方法
鍵盤楽器もトラックの追加後に録音ボタンをクリックして録音を開始します。
鍵盤楽器に関しては表示される鍵盤数が少ないので、音域の広いメロディーを演奏するのが難しいのが難点でもあります。
MP3に書き出す方法
Walk Bandで作った曲をMP3に書き出してネットに公開することも可能です。
楽曲の保存画面の右に「MP3」と表示されていますが、ここをクリックするだけでMP3に書き出すことができます。
書き出した曲をYoutubeやニコニコ動画、Sound Cloudにアップすることもできます。
続いてはよくあるトラブルと解決方法を解説していきます。
よくあるトラブルと解決方法
Walk Bandでよくあるトラブルに曲を保存できないというものと、動作が重くなるまたは自動演奏がズレるというものがあります。
保存できない不具合の具体的な解決方法はメーカーからも発表されていないのですが、何度も保存を繰り返すと保存できるようです。
動作が重くなったり、自動演奏がズレるというトラブルはCPUパワーの小さいDAWソフトでも頻繁に起きます。これは入力しているデータ量を再生するだけのパワーが端末に備わっていないのが原因です。
スマホはPCに比べかなりローパワーですので、入力したデータ量が多いとこのような不具合が頻繁に起きます。これの対処方法はデータ量を削ることです。
まとめ
Walk Bandの使い方について解説してきましたが、このアプリはアップルが販売しているLogic Proの簡易版のようなものです。これからタブレット専用のDAWで作曲を考えている初心者の方の入門用に最適なアプリだと思います。
小さなスマホの画面をタッチして楽器を演奏するため、弾くメロディーによっては演奏するのが非常に難しいですが、DJが使用するサンプラー感覚で楽器の演奏を楽しめると思います。
そして不具合の問題ですがWalk Bandに限らず、PCやタブレットのDAWに原因不明のトラブルは付き物です。DAWソフトは新機能追加や不具合改善のために定期的にバージョンアップしますが、バージョンアップすると新たな不具合が必ず起きますので仕方のないことでもあります。
- Walk Bandはスマホで手軽に作曲が楽しめるアプリ。
- 作曲以外にもサンプラー感覚で楽器の演奏が楽しめる。
- 制作した曲をMP3に書き出してネットに公開することも可能。
- スマホなので音を重ねすぎると動作が重くなる。
- 保存できないトラブルは何度も保存を繰り返すことで対処。
以上のポイントを参考にWalk Bandでの作曲を楽しんでみて下さい。