GarageBandは高度な音楽の知識がなくても、直感的な操作で音楽制作を楽しめるようにデザインされたアプリケーションです。iPhoneでも使用可能なiOS版もリリースされています。
GarageBandはギター、キーボード、ベース、ドラム、ストリングスなど沢山の音色を内蔵されており、幅広いジャンルの音楽制作が可能です。
数多くの演奏パターンを、コードをタップするだけで演奏することができる「Autoplay」機能を使えば簡単に楽曲を組み立てられ、また楽曲のアイデアが浮かばない時でも、Autoplayのフレーズからイメージを膨らませるという使い方も可能です。
今回は初心者でも簡単に作曲が可能なGarageBandの使い方を解説していきます。
※GarageBandの操作方法はPCもiPhoneも同じになります。
ではGarageBandの使い方を1つずつ解説していきます。
目次
GarageBand プロジェクトの作成/Touch Instrumentの選択方法
GarageBandを開くとプロジェクトの一覧が表示されまので以下の手順に従って設定を行って下さい。
- 画面左上にある「+」をタップして、新しいプロジェクトを作成。
- Touch Instrument(楽器)を選択。
- 上部コントロールバーの右側にあるスパナのアイコンをクリックして、設定画面を開きテンポとキーを設定。
これだけでプロジェクトの作成と楽器の選択が完了します。
他のDAWソフトに比べて全ての操作が非常に簡単なのがGarageBandの特徴でもあります。
プロジェクトを保存する方法
GarageBandにはメニューから保存するボタンはありません。もちろん、キーボードでショートカットキーもありません。
保存方法は以下の通りです。
- 演奏データが入力されたトラックがある状態で、画面左上の「ナビゲーションボタン」をタップ。
- 「My Song」をタップ。
- プロジェクト選択画面が表示されアップロード開始。
- 保存完了。
この手順でプロジェクトを保存することが可能です。
※保存されたプロジェクトは、「GarageBandの最近使った項目」または「ブラウズ」タブどちらからでも開くことができます。
プロジェクトを再生して、録音したデータとおなじものが再生されることを確認して下さい。再生されれば保存が完了しています。
GarageBand セクションの設定方法
続いてはセクションの使い方と設定に方法ついて解説していきます。
セクションは「A メロ・B メロ・サビ」といった曲構成です。
セクションの設定と追加方法は以下の手順で行います。
- ソングセクションの表示。
- 追加をタップして好みの小節数のセクションを設定。
- 追加する場合は追加したい小節数のセクションをクリック。
このようにしてセクションの設定と追加を行います。
※セクションの小節数には8小節と16小節があります。
例)セクションA(16小節)、セクションB(8小節)、セクションC(16小節)と並べAメロ、Bメロ、サビといった使用方法が定番です。
並べたセクションの順番をドラッグ&ドロップで入れ替えることも可能です。
続いてはGarageBandのトラックの操作方法を解説します。
GarageBand トラックの操作方法
次はトラック操作(ソロ・ミュート・パン)のやり方を、解説していきます。この操作は常に使うものですのでしっかり覚えるようにして下さい。
- ソロ (Solo):指定したトラックだけ再生。
- ミュート (Mute):指定したトラックの音を消す。
- パン (Pan):音を左右に動かす。
ソロ・ミュート・パンは赤色の囲み枠の部分を操作して行います。
- スピーカーアイコンをタップでソロ/ミュート。
- 左右のフェーダーを移動させてパンの調整。
操作方法は以上になります。
続いては歌や楽器の録音方法を解説します。
GarageBand 歌や楽器の録音方法
歌や楽器の録音方法の手順は以下の通りです。
- メイン画面で「AUDIO RECORDER」をクリックして開く。
- 「ボイス」をクリック。
- 「REC」ボタンをクリックして録音開始。
- もう1度「REC」ボタンをクリックして録音終了。
この手順で録音したデータは「再生」ボタンをクリックしてモニターすることが可能です。
Pitch Controlについて
「Pitch Control」のノブは録音データの音程を調整するパラメーターです。
- ノブを左に動かすとピッチが変化。
- ノブを右に動かすとピッチが安定。
「Pitch Control」のノブの効果は以上のようになっています。
このノブをコントロールしズレた音程を修正することができます。
Compressorについて
「Compressor」のノブは音の大きさを調整するパラメーターです。
- ノブを左に動かすと音量が下がる。
- ノブを右に回すと音量が上がる。
このように調整し小さい音を大きく、大きい音を小さくし音量を一定にすることが可能なのがコンプレッサーです。
Toneについて
GarageBandのToneノブにはEQの効果があります。
- ノブを左に回すと低音がブースト。
- ノブを右に回すと高音がブースト。
Toneノブの効果は以上のようになっています。
Driveについて
このノブはゲイン(歪み)の調整をするためのものです。
- ノブを左に回すとゲインが落ちてクリーンサウンド。
- ノブを右に回すとゲインが上がりドライブサウンド。
このような効果がありますが、楽器に使用する場合は別のエフェクターで歪みを作ることをおすすめします。(GarageBandのDriveの音質は決して良くありません)
続いてはMIDIの打ち込み方法を解説していきます。
GarageBand MIDI打ち込み方法
まずはMIDIを打ち込むための設定から解説します。
- メイン画面で「編集」をクリック。
- ペンのマークをクリック。
- ペンのマークが赤に変わったら完了。
これでMIDIを打ち込むための設定が完了です。
表示されたMIDI打ち込み画面をタップして音符を入力していきます。
写真の白い線が音程、線の長さが音符の長さになります。
MIDIの打ち込みが終わったら「完了」をタップすると打ち込んだMIDIが保存されます。
GarageBand 書き出し方法
録音や打ち込んだMIDIを書き出す方法を解説します。
- プロジェクトメニューの「共有」をクリック。
- 「曲」ボタンをクリック。
- 書き出す形式の選択。
- 「送信」をクリックして完了。
書き出しは以上で完了です。
書き出すオーディオファイルの形式は以下のものがあります。
- mp3
- WAV
- Apple Lossless
- AIFF
この中では少々、容量が大きくなりますがWAV形式で書き出すのがおすすめです。
まとめ
GarageBandの基本的な使い方を一通り解説してきましたが、他のDAWに比べると操作が非常に簡単なことがお分かりになると思います。
しかし、操作が簡単なのは他のDAWに比べて機能が極端に少ないということです。
GarageBandはあくまで初心者や音楽理論が分からない人が作曲を体験できるアプリのようなものですので、Studio OneやAbleton Liveのように本格的な音楽制作には向いていません。
GarageBandで本格的に作曲をしようとする他のソフトをインストールして併用したりと何かと面倒ですので、出先などで思い付いたアイディアを書きとめるメモ用に使用するのがおすすめです。
この記事をGarageBandを使う際の参考にしてみて下さい。