近年よく耳にすることが多くなった「イケボ」ですが、イケボとは「イケメンボイス」という意味があります。つまり女性ウケする魅力的なカッコイイ声です。
また声はコミニュケーションにも影響するものですので、相手に好印象を与え、更に「モテ」につながる可能性がある「イケボ」について知っておくことは損にはならないと思います。
今回はイケボの特徴やイケてる声の出し方のコツ・練習方法について解説していきます。
まずはイケボについて詳しく解説していきます。
イケボとは
既に解説しましたがイケボとは「イケメンボイス」の略です。
カッコイイ声の判断基準は人により異なるので、どんな声とは言えませんが「他者を魅了する声」ということです。
では、実際にどのような声がイケボと言われている著名人を例に挙げてみたいと思います。
- 福山雅治
- 麒麟の川島
- 竹之内豊
- ガクト
この人達ような声が一般的に「イケボ」と言われています。
イケボの特徴
- 安定した低い声
- 落ち着いてて穏やかな声
- 聴き取り易くて心地良い声
イケボにはこのような特徴があります。
安定した低い声
イケボの特徴のひとつに「低音が安定している」という点がありますが、これはイケボといわれる人すべてに共通する要素です。
甲高い声より安定感のある大人っぽい声であることがイケボの必須要件です。
イケボの人なら急に声が裏返ったり、かすれたりすることがなく、安定した低音を保つことができますので聴き手も心地よくイケボを聴くことができます。
落ち着いてて穏やかな声
イケボの人の場合、話し方に落ち着きがあります。早口や焦ったような口調はイケボとは対極にあります。
いくら低い声でも、早口だとその魅力が半減してしまいますし、話すテンポも大切で、落ち着きのある話し方は心の余裕を感じさせます。
また、イケボの持ち主は声のトーンも安定していますが、同時にしぐさや雰囲気にも落ち着きがにじみ出ている人が多いです。
聴き取り易くて心地良い声
聞き取りやすさもイケボの重要な特徴といえます。
基本的にイケボといわれる人は、話が聞き取りやすいことが多いです。恵まれた声のトーン以外にも、話す速度や声の出し方が上手いため、聴き手に余計なストレスを与えません。
逆に、ぼそぼそと話す、あるいは早口過ぎるなど話し方にクセがあると、せっかく声質が良くても生かせていない可能性があります。
続いてはイケボの出し方について解説していきます。
イケボの出し方男性編
イケボの出し方について解説していきますが、声質は持って生まれたものですので、生まれつきイケボとは程遠い声質(甲高い)の方もいます。
そういった方の場合は、これから紹介するイケボの出し方をマスターしたとしても意識的にイケボを出さなければならなくなりますので注意して下さい。
ではイケボを出すための練習方法を紹介していきます。
リップロール
イケボの特徴である落ち着いた低音を出すためには、喉仏を下げることが必要です。
特に地声が高めの人は「リップロール」で喉仏を下げる練習をおすすめします。これは、ボイストレーニングの一種としてよく知られている練習法で、喉に負荷をかけないリラックスした正しい発声を身に着けることができます。
イケボの特徴である深く落ち着いた声を出すには、喉頭をあまり上げない状態で発声することが必要になります。
そのような状態を保つためには、喉を締めずにリラックスして声を出すことが出来るようにならなければなりません。
また、この練習をすることによって声帯周辺の血流も良くなるので、声を出す前に行えばよりスムーズに発声することができます。
- 軽く口を閉じてから、口を開け息を吸い込む。
- 再び口を閉じ、息を吐き出しながら唇をブルブル震わせる。(この動作がリップロール)
- 最初は無音で、慣れてきたら声を出しながらリップロールする。
※息が続かなくなったら必ず口を開けて息継ぎをするようにして下さい。(この時に横隔膜呼吸も同時に行うようにして下さい)
腹式呼吸
かすれづらく、聞き取りやすい声を出すために、お腹からしっかり発声することが大切です。ボイストレーナーも、お腹から声を出すために腹式呼吸を勧めることが多いです。
- 背筋を伸ばし鼻から息を吸い込む。(この時お腹は膨らんでいくイメージ)
- ゆっくりと一定の量を心掛けて息を吐き出していく。(息を吐く時はお腹がヘコんでいく)
このような腹式呼吸ができるようになると、安定感のある声を出せるようになります。
チェストボイス
色気のあるイケボを出すためには、声を胸に響かせることが大切です。この胸(チェスト)に響くような声のことを「チェストボイス」と呼びます。
- 顔や肩の力を抜き、リラックスする。
- 最初は普段の声を出すイメージで「あー」と声を伸ばす。
- 続いて、胸骨に響かせることをイメージして「あー」と発声をする。
これを繰り返すことで、声を出すための筋肉が「低い声」を出す感覚を覚えてくれます。
チェストボイスがマスターできれば、話し声だけでなく歌声にも安定感が出るので、歌が上手くなりたい人にもおすすめです。
理想のイケボをマネする
イケボといっても、個人ごとに声質の種類がありますので、自分の声に近い理想のイケボを決めると練習しやすくなります。
歌手、声優、俳優などお手本になる人は沢山存在しますので、いろいろなイケボを聞いて自分の理想となる声質を探してみると良いと思います。
そして、トーンや音程、喋り方など、そのモデルをコピーするくらいのつもりで真似てみます。声の特徴というのは1つだけではなく、様々な要素をもってイケボを作り上げているということが分かってきます。それを理解することで、自分の声に足りない部分や伸ばすべき部分を知ることができます。
また、客観的に自分の声を批評するために、レコーダーを利用することもおすすめです。
相手に好印象を与える声に関する豆知識
これは知人でお寺の住職をやっている方が言っていたことなのですが、普段の会話で相手に好印象を与える場合は、話す時の最初の発声をドレミファソラシドの「ファ」の音から始めることだそうです。
人間の耳は「ファ」の音を心地良く感じるそうなので、音感のトレーニングを重ね「ファ」の音から話始めるクセを付けると良いそうです。
これはイケボとは少し違うかもしれませんが、ビジネス(商談や就職の際の面接)などで相手に好印象を与えることができますので興味のある方は是非、練習してみて下さい。
イケボとは真逆の声質の方でも使える方法なのでおすすめです。
まとめ
イケボを持つ人は、その声の魅力で周囲の人を惹きつけることができます。聞き取りやすく、心地よいイケボをマスターするためには、「腹式呼吸」や「リップロール」などを練習し、発声のコツをつかむのがおすすめです。
また、カラオケなどでイケボの出し方を訓練するのも良いでしょう。イケボを習得することができれば、自信アップにもつながり、仕事や人間関係においてもプラスとなります。
では、イケボについてのまとめに入りたいと思います。
- 声だけで人を魅了できるのがイケボ。
- イケボは低音で落ち着きがある。または色気があるなどの特徴を持つ声。
- イケボをマスターするためには、腹式呼吸やチェストボイスなどのテクニックを習得すること。
- イケボをカラオケで練習するには、低音の魅力を生かした楽曲がおすすめ。
以上がイケボを出すためのポイントになりますので、練習の参考にしてみて下さい。