トランペットのミュート。いわゆる弱音器ですが、そのミュートを取り付ける時にベルに接触するコルクは削って調整をすることをご存知ですか?
ミュートのコルク使い続けていればいずれ交換のタイミングが来ます。その時交換しただけでは十分な効果が得られない場合があります。今回はそんなミュートコルクについてまとめています。ぜひご覧ください。
目次
トランペットでは長方形のコルクが3つついているミュートが調節が必要!
トランペットに限らず金管楽器のミュートはさまざまな種類があります。そのすべて調整が必要いうとそうでありません。
コルクやウレタンを帯状に巻いているものは基本的に調整は必要ないようなっています。ではどのようなタイプのものが調整が必要なのでしょうか?
それは長方形のコルクが3つ付いているタイプになります。
なぜ調整する必要があるの?
ミュートはただ差し込むだけでももちろん音は変わります。ですが弱音器というだけにベルとミュートの隙間は重要です。
そのためミュートには音程や音の効果を最大限に発揮するには適切な差し込み位置があります。
その適切な位置に合わせるために需要な役割を果たすのがミュートのコルクです。
適切な位置にないミュートがどのような影響を与えるかというと、まずは音程が合いにくくなります。
もう一点がミュートの効果により変化する音です。そのミュートを使用することによって変化する音が本来ねらった音に変化しきれないものになってしまいます。
トランペットのミュートのコルクを削る方時を付けるポイントは?
トランペットのミュートコルクを削る時の注意はまさに削り過ぎないということです。なぜなら削ったコルクは元には戻らないからです。
そのため削りすぎた時は新しいものに交換するしかありません。初めて削る時は時間をかけてでも、あまり大きくカットせずに少しずつ削る作業で合わせていきましょう。
もう一点はケガです。大きくコルクをカットしたい時には刃物でカットすることもあるかと思いますが、その際刃物で怪我をしないよう注意してください。もしカッターを使用する場合は新しい刃にしておき、切る方向の先には指を置かないようにしてください。慣れていないと意外と勢いよく滑っていく事が多いです。
トランペットのミュートのコルクを削るタイミングは?
ミュートコルクを削るタイミングは2つあります。
1つ目はミュートコルクを新しく交換した時です。
新しいコルクに交換をした時、コルクが厚い場合は厚みの調整が必要となります。これは厚い場合のみ必要な調整のため、もし問題のないようであればそのままでも大丈夫です。
2つ目はあえて通常と違う効果を出したい時です。
あまりないことではありますが、あえてミュートとベルの距離を近づけたり離したりすることで効果を得る場合です。どちらかというと指揮者やバンドの指示としてやることがある程度です。
基本的に調整のタイミングはこの2つが該当しますが、必要と感じればその時調整を行えばいいと思いますので、普段からミュートの状態を確認してあげてください。
トランペットのミュートのコルク交換のタイミングと方法は?
ミュートコルク交換のタイミングと方法
ミュートコルクの交換のタイミングはコルクが薄くなったり欠けたり剥がれたりした時に交換をします。それ以外にも長年の使用により固くなっていたり上手くセットできなくなった時にも交換のタイミングです。ではその方法を確認してみましょう。
ミュートコルク交換の方法は2つあります。1つは楽器店へ依頼をする方法。もう1つは自分で交換をする方法です。
楽器店でコルクを調整する場合
まず楽器店へ依頼をする場合です。楽器店ではミュートコルクの交換対応をしている店としていない店がありますので、まずはその確認です。また対応をしていてもコルクの交換のみで調整までは対応していないお店ほとんどかと思います。というのもミュートコルクは人によって位置が違ってくるため本人以外が行うには非常に難しいのです。そのため差し込み位置の調整を行うお店は少数といえます。
自分でコルクの調整を行う場合
続いて自分で行う方法ですが、その場合はまずミュートコルクの調達をする必要があります。
ミュートコルクですが、購入するには取扱いがあるのは楽器店もしくはインターネットで購入することになります。
純正のコルクを出していないメーカーも多いため、今ミュートに付いているコルクのサイズを測ってそれに近い物かつ少し厚みに余裕があるものを購入するといいです。最近のものは接着テープ付きのものもあります。
R加工と記載があるものがおススメです。R加工とは曲線に加工しているものを指します。この曲線になっている面がミュートの丸い面にあたります。
コルクの準備ができたら実際交換をして見ましょう。
ミュートコルクを自分で交換
自分で行うミュートコルク交換です。まずは下準備からです。
下準備
- コルクの準備ができたらまず古いコルクを剥がします。意外と頑固に接着されているので、ヘラなどを使いしっかり残った接着剤まで削ぎ落としてください。
- アルコールやアルコール系のウェットティッシュなどで表面の油分を拭き取ってください。
- コルクは1つ前の項目で取り上げているR加工がされていない場合はミュートの曲面に合わせて紙やすりで削ってあげてください。ミュートに紙やすりを外向きに当てがってコルクをこすって削ると上手くやりやすいです。これで下準備が完了です。
続いて貼り付けですが、シールが付いている場合はそのままでもいいのですがより強固に貼り付けるためには接着剤を使用してください。ホームセンターなどで販売されている「G17」がおススメです。
コルクの接着
- 接着する両面に薄く接着剤を塗ります。ヘラでしっかりすくい取って残るくらいです。
- 半乾きにします。しっかり薄く濡れていれば大体10秒ほどです。
- 接着剤を塗った面同士を貼り合わせ圧着させてください。
これで完成です。うまく接着できない場合は
- 油分が残っている場合
- 接着剤が厚い場合
- 半乾き状態が適切でない(乾かしが甘い)場合などが考えられます。ここまではよろしいでしょうか。続いて調整の仕方です。
ミュートコルクを自分で調整
ミュートコルクの調整は基本的にはコルクを切るか削ることになります。大きく削りたい時は切ることもあります。とくに専用の道具があるわけではないため、カッターなどを使用することになります。それでは調整方法です。
道具
紙やすり#320あたりの粗いもの、カッター(あらかじめ刃を折ったりして切れる面を用意)、トランプサイズ程度の硬い台(紙やすりをこの台にあてがって使用します。)
- ミュートを差し込んで差し込み具合を確認と試し吹きをし音程がなどを確認
- カットする厚みをボールペンなどでマーキング
- カットする厚みが大きいならカッターでカット、少ない場合や慎重に進める場合は紙やすりで削っていきます。
紙やすりは硬い台にあてがって使用する事できれいに削りやすいです。ベルに差し込み、試し吹きをします。 - この時音程感や音の変化を確認します。特にミュート使用時は音程が変わりやすいので自分でコントロールできる範囲か確認してください。ただし、全ての音程がピッタリ合うことはないため、あくまでもコントロールできる範囲です。
⑤ ①〜④を繰り返していきます。最初は大まかに進めますが最後の方は少しずつ調整してください。場合によって大分深くまで削ることにはなるかと思いますが、ベルのサイズなどでもミュートの差し込み具合は変わってくるため、どこまで削り進めるかは自分の判断となります。
以上のように紹介してみましたが、自分で削って調整する場合は1回目から完璧を目指すと深みにはまってしまう可能性が高いです。頻繁に交換をするような場所ではありませんが、最初はなんとなくで仕上げるといいと思います。そして回数を重ねるごとに完成度を高めていってください。
まとめ
ミュートコルクについての交換や調整について見てきました。どのような状態が最適なものか知る機会も少ないミュートコルクですが、調整が必要なものであるという知識があるだけでも違ってくると思います。
実際コルクの交換や調整は数年使ってやっと機会が訪れるものです。もしその時がきたら今回の紹介を思い出して挑戦してみてください。