Cubaseは定期的に更新される最新バージョンへの「無償アップデート」と上位グレードへの「有償アップグレード」をすることができます。
アップデートとアップグレードの違いですが、アップデートは「現バージョンのエラーの改善や若干の機能の追加」でアップグレードは「機能制限を解除し使用できる機能を増やす」ことです。
※アップグレードは新しいソフトに買い替えるようなものです。
ここでは最新バージョン10.5へのアップデートと、上位グレードへのアップグレードの手順を詳しく解説していきます。
まずは、10→10.5へのアップデート方法を解説していきます。
Cubase 10→10.5へのアップデート方法
現在のCubaseの最新バージョンは10.5です。アップデートは無料で行うことができます。
バージョンアップすることで若干の機能が追加されたり(ほぼ変わらないことが多いです)、現バージョンのエラーが改善されたりします。
最新バージョン10.5へのアップデート方法
- パソコンをインターネットに接続。
- 最新版の eLicenser Control Center (eLCC) をダウンロード/インストール。
- 旧バージョンのライセンスが登録されたUSB-eLicenser (Steinberg Key) を USB 端子に接続。
- 「メンテナンス」ボタンをクリックし、画面の指示に従って、サーバーからライセンスをダウンロード。
- ライセンスのダウンロードが終了したら「ライセンスの自動交換」画面が表示されますので「OK」ボタンをクリック。
- 画面に表示された「無償バジョンアップ(グレースピリオド)についてにアクセス。
- 「グレースピリオド対象の確認」欄に「eLicenser 番号」 を入力。
- 「グレースピリオド対象の確認」欄に「eLicenser 番号」を入力。
- 正しい「eLicenser 番号」が入力されると、無償バージョンアップ用のダウンロードファイルが表示されます。
- 使用しているパソコンに環境に適したファイルをダウンロードして完了。
「最新バージョンのダウンロード」にアクセスしアップデート作業を行って下さい。
10項目あるので難しく感じるかもしれませんが、画面の案内に従って進めるだけの簡単な作業です。
最新バージョンへのアップデートですが、必ず行わなければならないものではありません。アップデートをすることでエラーが増えたり、使いにくくなることも多々あります。
また、最新バージョンのリリース直後はカスタマーサポートにエラー報告が少ないため、エラーへの対処法が不明なこともよくあります。
最新バージョンの10.5が配布されたのは2019年なので特に問題はありませんが、できるだけ最新バージョンにはすぐにアップデートせず、1つか2つ前のバージョンを使用することをおすすめします。
最新バージョンが必ずしも良いとは限りません。最新バージョンの方が使いにくい場合もよくあります。
続いては上位グレードへのアップグレード方法について解説していきます。
Cubase アップグレード方法
上位グレードへのアップグレード方法ですが、公式サイトの解説を見ても(解説が分かりにくいです)理解できない方も沢山いると思います。
ここでは、できるだけ簡単にアップグレード方法を解説していきます。
アップグレードとは?
アップグレードとは簡単に説明すると、上位グレードのDAWソフトを購入することです。
しかし、上位グレードを購入するには様々な条件があり、よくあるのが「メーカーが指定したグレードを購入していることが条件」の場合が多いです。(この条件がアップグレードをややこしくしています)
使用中のグレードをアンインストールして、購入した上位グレードをインストールできれば簡単ですが、それができないようになっています。
アップグレードの手順
- メーカーサイトへアクセスし希望するグレードをオンラインで購入。
- 購入後ダウンロード/インストールを行う。(ダウンロードしたインストーラーをクリックするのみ)
メーカーの公式サイトを見ると解説が難しいですが、実際の手順はこれだけです。
オンライン購入後、ダウンロードしたインストーラーをクリックし画面に従って進めていくと簡単にアップグレードすることができます。
インストール完了後にCubaseを起動させると、アップグレードしたバージョンを使用することが可能です。もちろん、自分で追加した有償のプラグインソフトなども、そのまま引き継がれます。
アップグレードする際に注意することは、購入したいグレードをインストールする条件を満たしているかどうかです。メーカーのHPでよく確認してから行って下さい。
Cubase おすすめの使用方法
ここでは個人的におすすめの使用方法を解説します。
まず、Cubaseは「Cubase Pro 10.5」または「Cubase Artist 10.5」を購入しインストールします。
この他にも「クロスグレード版」や「エレメンツ」など沢山の種類がありますが、正直に言ってしまうと不要な機能ばかりなので、この2つのどちらかで十分です。
ProかArtistをインストールしてDAW環境の土台を作ったら、そこに他社のプラグインソフト(ソフトシンセやドラム音源など)を追加していきます。
Cubaseに限らず他のDAWソフトもそうですが、付属されているプラグイン音源は有償のプラグインに比べてクオリティーがそれほど高くありません。これは上位グレードに変更しても同じです。
CubaseはProもArtistも音楽制作を行うには何の問題もないソフトですので、それをアップグレードするよりは、他社の有償プラグインを追加して自分に合ったDAW環境を作ることをおすすめします。
まとめ
Cubaseのアップデートやアップグレードのまとめに入ります。
アップデートはiPhoneなどのiOSの更新のようなものです。最新バージョンにしても必ずよい環境になるとは限りません。エラーが多くなる場合も多いです。
既に解説しましたがバージョンは1つか2つ前のものを使用すると、エラーへの対処方法もネットに掲載されていますので快適に使用できます。
最新バージョンを使用する場合はリリースから数カ月経過してからがおすすめです。
アップグレードですが最上位グレードの全機能を使用することは、初心者に限らず上級者でもないと思います。(あるとすればスタジオのレコーディングエンジニアくらいです)
不要な機能がついた上位グレードを使用するのであれば、手頃なグレード(自分自身が音楽制作するにあたりに問題ないレベル)のものを購入し、好みのプラグインソフトを追加していくと良いです。
特にドラム音源に関しては付属のものではなく、トーントラックなどのリアルな音源を使用した方が良いと思います。ソフトシンセに関しても付属のものよりは、別売りのソフトの方が格段にサウンドのクオリティーが高いです。
- 最新版へのアップデートはリリースから数カ月後がおすすめ。
- アップグレードする場合は条件をしっかり確認する。
- アップグレードするなら他社のプラグインを追加して自分に合ったDAW環境を作る方がおすすめ。
Cubaseに限らず他のDAWソフトを使用する場合も、自分のスタイルに合ったDAW環境を作るのが快適に音楽制作をするコツでもあります。
現在は公式サイトやYoutubeなどでプラグインソフトの音源を聴くこともできますので、それらを参考にしてみるのも良いと思います。
この記事をCubaseのアップデートやアップグレードの参考にしてみて下さい。