CubaseなどDAWソフトはインストールした直後や、作業をしようと起動させたら突然、音が出ないということが頻繁に起きます。
このような現象にはDAWソフトのエラー、機器の接続ミスや破損など様々な原因があります。機器の破損は新しいものに買い替える他に対処方法がありませんが、エラーを含む初期設定は初心者でも簡単に直すことができます。
今回は音が鳴らない原因と対策方法を分かり易く解説していきます。
まずは音が鳴らない原因か始めます。
Cubase 音が鳴らない原因
Cubaseを含むDAWソフトの音が鳴らない主な原因は以下の3つです。
- 初期設定ができていない。
- 何らかのエラーで初期設定がリセットされた。
- 周辺機器の接続ミスや破損。
では、原因を1つずつ解説していきます。
①初期設定ができていない場合
インストール後に音が鳴らないのは、初期設定をしていないことが原因です。
DAWソフトはインストール後に「オーディオ設定」と「MIDI設定」を行うことで音が鳴るようになります。
インストール後は必ず初期設定をするようにして下さい。
②初期設定がリセットされた場合
インストール後に初期設定を行い、問題なく使用していたものの突然、音が出なくなることがよくあります。(これはCubase以外のDAWソフトでも起きる現象です)
詳しい原因は不明ですが、DAWソフトは初期設定がリセットされてしまうことがあります。これは初期設定をやり直すことで解決できます。
初期設定の方法は後程、解説しますがマニュアルを見なくても設定できるほど簡単なものですので、慣れてしまえば数分で設定が可能です。
③周辺機器の接続ミスや破損
モニタースピーカーの電源の入れ忘れや、音量がミュートになっていて音が出ないこともよくあります。また、ケーブル等の接続ミス等も原因であることが多いです。
音が鳴らない場合はまずは以下の項目を確認をしてみて下さい。
- パソコン、モニタースピーカー、オーディオインターフェースの電源とボリューム確認。
- 各ケーブルの接続場所の確認。
そして、接続ミスや初期設定のエラーよりも厄介なのが機器の破損です。
ケーブルや機器が破損した場合は、新しいものに買い替える他に対処法がありません。
特にケーブルやMIDIキーボードは、いつか必ず破損するものです。予備のケーブルやMIDIキーボードに関しては安いものでも良いので用意しておくと便利です。
予備におすすめのMIDIキーボードは「KORG nanokey 2」です。価格も手頃ですし、意外と耐久性もありますので、メインとしても使用可能です。
続いては初期設定の方法を解説していきます。
Cubase 初期設定の方法
Cubaseをインストールした後の初期設定(オーディオ設定とMIDI設定)の方法は以下の手順で行います。
オーディオ設定の手順
- メニューから「デバイス」→「デバイス設定」を選択。
- 「VSTオーディオシステム」より「オーディオ機器」を選択。(音が鳴らなければメニューから「デバイス」→「VSTコネクション」を選択)
- ウィンドウから「出力」を選択。
- 「未接続」となっている部分を「デバイス」の「アウトプット」へ割り当てる。
これでオーディオ設定が完了です。
オーディオインターフェースにマイクや楽器を接続し、レコーディングや再生をすることができます。
問題なく使用していて突然、オーディオの音が出なくなった場合も、この手順で設定することで解決することが可能です。
MIDI設定の手順
- MIDIキーボードとパソコンをUSBケーブルで接続。
- 画面のトランスポートが反応すれば認識完了。
このようにCubaseは他のDAWソフトよりもMIDI設定が簡単です。
しかし、オーディオのエラーと同様にMIDIが突然、反応しなくなることがあります。
続いてはMIDIが反応しない場合の対策方法を解説します。
MIDIが反応しない場合の対策方法
インストール後に問題なく使用できていたのに突然、MIDIキーボードが反応しなくなることがあります。
その場合の対策方法について解説していきます。
最新のドライバーをインストールする
製品のメーカーHPへアクセスし、最新のドライバーをダウンロード/インストールすることで解決できます。
「最新ドライバーのダウンロード」こちらにアクセスし最新のドライバーをダウンロード/インストールして下さい。
ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、インストールのアイコンをクリックするだけでインストールが完了します。
※ドライバーのインストール完了後にはパソコンを必ず再起動して下さい。
接続確認をする
よくあるミスですが「USBケーブルが上手く繋がっていない」または「MIDIケーブルのIN/Outが逆になっている」という場合がありますので、これらを確認してみて下さい。
この時にパソコンやオーディオインターフェースのボリュームの確認もしてみて下さい。
MIDI機器の設定をオンにする
MIDI機器の設定をオンにする手順は以下の通りです。
- メニューから「デバイス」→「デバイス設定」を開く。
- 「MIDIポートの設定」を選択し右ウィンドウの「All MIDI Inputに含める」にチェック。
これでMIDI機器の設定がオンになります。
それでも解決しない場合
接続確認、初期設定、オーディオやMIDIの設定を行っても解決しない場合は機器の破損が原因です。
ケーブル、MIDIキーボード、オーディオインターフェイスを1つずつ別のものに交換して原因を探っていって下さい。
よく破損するものはケーブルとMIDIキーボードです。ケーブルはいつか必ず断線しますし、MIDIキーボードの鍵盤は中の基盤が消耗して反応しなくなります。
先程も解説しましたが破損した時、すぐに対応できるように予備のケーブルやMIDIキーボードを用意しておくことをおすすめします。
まとめ
Cubaseに限らずDAWソフトは、必ずエラーが起きて音が出なくなります。特に最新バージョンにアップデートした直後にエラーが多いです。
最新バージョンはエラー報告も少ないので、メーカーのカスタマーサポートでもエラーの全てを把握していなく対応できない場合があります。最新バージョンの更新通知が届いてもすぐにアップデートせず、できれば1つか2つ前のバージョンを使用することをおすすめします。
また、音が鳴らないというエラーが起きた時、すぐに対応できるように初期設定の手順を覚えるようにして下さい。初期設定もオーディオやMIDIの設定も数分でできるほど簡単なものですし、何度か設定しているうちにマニュアルを見なくてもできるようになると思います。
では、今回の記事のまとめに入ります。
- インストール後は必ず初期設定(オーディオ/MIDIの設定)を行う。
- 突然、音が鳴らなくなった場合は周辺機器の接続と電源確認をする。
- 周辺機器に問題の無い場合は初期設定をやり直す。
- MIDIの音が鳴らない場合は最新ドライバーをインストールする。
- ケーブルとMIDIキーボードは予備を用意しておくと便利。
音が鳴らない場合は、これらのポイントを参考にして対処してみて下さい。
それから、パソコンを再起動することでエラーが改善されることもよくありますので、不具合が起きたら1度パソコンを再起動してみるのも良いかもしれません。
今回の記事をCubaseの初期設定や音が出ないというエラーが起きた時の参考にしてみて下さい。