ボーカロイドが発売されてからもう10年以上が経ちます。昔は人が歌ってないなんて音楽じゃないと馬鹿にもされてきましたが、ボカロは今では立派な音楽ジャンルの地位を築き上げました。
今回はそんなボカロから懐かしくて泣ける名曲をご紹介します!
昔ネット界を騒がせたものから、聴いてるだけであの頃を思い出して懐かしい気持ちになれるものまで幅広くめてみました!
ではそんな懐かしくて泣けるボカロには一体どんな特徴があるのでしょうか。
ボカロの懐かしくて泣ける曲の特徴
ボカロの懐かしくて泣ける曲はメッセージ性の強いものが多いのが特徴です。
ボカロといえば難しい言葉で早口で進んでいくアップテンポな曲が多いと思われがちですが、ゆったりとしたバラードの中に私たちの胸を締め付けるような言葉を投げかけてくれる名曲がボカロにはたくさんあります。
またボーカロイドの機械音声だからこそ何年たっても色あせない綺麗な歌声は、いつ聴いても私たちの心の中にスッと音楽を届けてくれます。
ではいよいよボカロの懐かしくて泣ける名曲をご紹介していきます♪
ボカロの懐かしくて泣ける名曲10選!
オレンジ/トーマ
ノスタルジックな儚い雰囲気の懐かし曲です。
大好きな人と過ごしたもう二度と戻ってこない過去を、切なくしっとりと綺麗なバラードで初音ミクが歌い上げてくれています。
「誰も満たされないよりも 望んだ最後だけを温める」、「また生まれ変わったら 真っ先に君に会いに行こう。」と、最後まで相手を想い続ける姿や、また新しい未来でも一緒にいたいと願う姿には切なすぎて思わず涙がこぼれてしまいます。
歌はもちろんことMVの完成度もかなり高いのでそちらにも注目して聴いてみてほしいです。
ハウトゥー世界征服/Neru
Neruさんの曲の中でも人気があり代表曲と言っても過言ではありません。
学校という狭い世界しか知らなかったあの頃を思い出させてくれるような曲です。
きっとあの頃に聴いていたらもっと自分に正直に生きることができたんじゃないかなと思えるくらいメッセージ性が強く、大人になった今聞いても心に強く響く歌詞が特徴です。
周りの目が気になってうまく行動ができなかったり、自分に正直になるのがこわくなってしまっている人にも是非一度聴いて欲しい名曲です。
初音ミクの消失/cosMo@暴走P
2008年に投稿されたこちらの曲。ボカロ古参勢の方にとっては言わずと知れた名曲ですよね。
ボーカロイドでないと実現不可能な早口とBPM240という超高速のリズムが当時大きな話題になりました。今のボカロ曲の独特の早口や言葉の難しさはこの曲が原点と言ってもいいでしょう。
またこの曲をもとに劇場版や、小説がリリースされており音楽というジャンルを超えて多くの人に愛されている1曲です。
心拍数#0822/蝶々P(papiyon)
2010年8月22日に投稿されたこちらの曲。この日は蝶々Pが恋人と付き合って1年の記念日で、その彼女さんに向けて作ったラブソングです。
ピアノの綺麗な旋律と、彼女さんに対する一途で純粋な愛情がこれでもかと詰め込まれた誰しもがキュンキュンして泣けてしまうバラード曲です。
「この胸が脈うつうちは君をまだ守っていたい 生きる意味なんてそれでいいの」、「いつか僕をやめるときまで あと何度好きと言えるのだろうか?」と、人生で一度でいいからこんなにも人愛して愛されたら幸せですよね。
懐かしい気分に浸るのはもちろん、大好きな人を思い浮かべながら聴いてもいいかもしれません♪
テノヒラ/wowaka
いなくなってしまった大事な人に向けての悲しくて胸が張り裂けそうな思いを初音ミクが切なく歌い上げています。
「青空は優しく突き放す その向こう側には届かせまいとして」と、どんなに願ってももう二度と会うことのできない苦しさや、「旅を捨て雲へ向かう独り 私の行き先はどこにあるのでしょう」と、孤独に耐えている主人公の姿は見ているだけで胸が締め付けられます。
この曲を作ったwowakaさんも今はもう亡くなってしまっており、色々と考えさせられる不朽の名曲です。
命に嫌われている。/カンザキイオリ
過去の悩んでいた自分に送りたくなるような応援ソングです。
生きてほしいというメッセージをストレートに伝えてくれるこちらの曲。
「産まれた環境ばかり憎んで 簡単に過去ばかり呪う」、「生きる意味なんて見出せず 無駄を自覚して息をする」と、誰しも人生についてこのように悩んだことあると思います。
それでも生きてほしいと、「夢も明日も何もいらない 君が生きていたならそれでいい」と私たちに寄り添ってエールを送ってくれます。
人生が苦しくてどうにもならない方や、疲れってしまった方などストレスだらけの現代社会に生きている皆さんに是非聴いて欲しいです。
地球最後の告白を/kemu
2013年に投稿されたこちらの曲。
誰しもが一度はこのまま歳をとらなければいいのにな、と考えたことがあると思います。そんな願いが叶った男の子の物語です。
「追い越してく 戻れない憧景 好きな人にさよならを」、「そして君が知らずに 幸せな灰になった後で 僕は今更 君がすきだったって気づいたよ」と大切な人がいなくなった後も生き続けなければならない辛さを、明るいメロディーの中で切なく歌っている姿は心に響くものがあります。
深海少女/ゆうゆ
MVの綺麗さ、初音ミクの透き通った声、どれをとってもレベルが高く10年前に投稿された曲とは思えないクオリティです。
「深海少女 ハダカの心を見せる勇気 黒い海がまだ許さない」と、自分の世界(深海)に閉じこもっていた少女が、「深海少女 もっと知りたい 心惹かれるあの人を見つけたから この海をでて 今飛び立つの」と、大切な人のために未来へと一歩進むという壮大で感動的なストーリーが展開していきます。
10年たっても沢山の人に支持されているボカロ界の中の名曲です。
アスノヨゾラ哨戒班/Orangestar
活動休止から最近復帰して話題になったOrangestarさん。
Orangestarさんの代表曲でもあるこちらの曲。
また会える日を願っているのにそれが叶わない苦悩を描いています。それでも再会できる未来に向けて、「今日の日をいつか思い出せ未来の僕ら」と力強く前を向こうとしている主人公の姿は心打たれるものがあります。
この曲の3年後に発表されたキミノヨゾラ哨戒班と一緒に聴くと物語をさらに深く知ることができて面白いですよ。
音偽バナシ/DECO*27
サヨナラを告げられた事実を受け入れることが出来ず、「嘘になってしまえばいい」と苦しい心の叫びを描いています。
「無理に二人にならなくていいよ 明日に行かなくたっていい」と、もう一緒の未来を歩むことが出来ないことに対して諦めがついているのに、
「すべて忘れてもどりたいの どうか」と、別れを受け入れられてない葛藤は皆さんも共感できると思います。
別れのソングは最終的には前向きになって終わるものが多いですが、この曲は最後の最後まで別れの辛さを表現しています。
歌詞の切なさはもちろんのこと、MVの表現も群を抜いて素晴らしいのでそちらにも注目して聴いて欲しいです。
まとめ
今回はボカロの懐かしくて泣ける名曲を紹介させて頂きました!
いかがだったでしょうか。聴くだけであの頃を思い出したり、思わずウルっとしてしまいましたか?
昔はボカロをよく聴いていたけど、しばらく離れてしまっていたなんてかたはこれをきっかけにボカロ熱が再発するかもしれませんね。
今回は古いという意味での懐かしいものと、曲の雰囲気が懐かしいあの頃を思い出させてくれるようなものまで、ノスタルジックな気持ちになれるものを幅広く集めてみました。
今回紹介した曲以外にもボカロの名曲は沢山あります。
新しいボカロ曲が日々誕生している今だからこそ、懐かしいボカロ曲を聴くとまた違った魅力に気付けるかもしれませんね。