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DTM

Studio One 4でミックスダウンで音の調整をし楽曲データの書き出しをする方法!


DAWソフトで楽曲を制作した場合、最終調整に「ミックスダウン」と「書き出し」という作業があります。

ミックスダウンとは、レコーディンした歌や楽器、打ち込んだMIDIの音量やバランスを整える作業です。

この作業で各トラックの音量、各楽器のPAN(定位)を決めていき、最終的にマスタートラックにまとめ「書き出し」を行い作品を完成させます。

今回はStudio One 4でのミックスダウンと書き出しの方法を解説していきます。

まずは、ミックスダウンのやり方から始めたいと思います。

Studio One 4 ミックスダウンのやり方

ミックスダウンを行う手順ですが、まずはメイン画面右下の「ミックス」をクリックして「ミックス画面」を開きます。

ミックス画面の各機能の詳細は以下の通りです。

  1. PAN:音の鳴る位置を決めるメーター。左に寄せると左から、右に寄せると右から音が鳴る。
  2. ミュートボタン:音のオンとオフの切り替えが可能。
  3. フェーダー:ボリュームを調整する。上に行くと音が大きく、下に行くと音が小さくなる。
  4. マスター・トラック:楽曲内のトラックの音全てが入っているトラック。

この4つの機能を使い、音量や音の定位を決めていきます。

PANの位置

音の配置に明確な決まりはありません。定番の配置は中央にボーカルとドラム、右にギター、左にベースやキーボードです。

しかし、昔の曲には右に全ての楽器、左にボーカルというPANの配置などもありますので、PANは色々な音楽を意識して聴いて勉強してみると良いと思います。

特に60~70年代の音楽は今聴いてみると個性的なPANのものが多いです。

ミュート・ボタン

ミュートの機能は、トラックのボリュームを下げずに音を消すことができます。特定の楽器の音を消して微調整する際に使用します。

フェーダー

各トラックの音量を調整するフェーダーですが、こちらも決まった使い方はありません。しかし、音量を上げすぎて音が割れないレベルで調整するようにして下さい。

マスター・フェーダー

ミックスを行う際に注意しなければいけないことは「マスター・トラックのフェーダー(マスター・フェーダー)はデフォルトの位置から動かさないこと」です。

マスターフェーダーを動かしてしまうと、アルバムを制作した際に各曲ごとの音量が変わってしまいます。そして、これを修正するのは大変な作業になりますので注意して下さい。

続いてはミックスダウンを行ったトラックを書き出しする方法を解説していきます。

Studio One 4 書き出し方法

ミックスダウンを行った楽曲の「書き出し」をすることでネットにアップ、CDに保存、配信サイトでリリースが可能になります。

書き出しの手順は以下の通りです。

  1. メイン画面で書き出ししたい範囲を選択
  2. メニューから「ソング」→「ミックスダウンをエクスポート」を選択
  3. 楽曲を書き出す場所の指定
  4. 楽曲の名前を付ける
  5. 書き出すファイル形式を指定します。「MP3」もしくは「Wav」がおすすめ
  6. ループ間」へチェックを入れる
  7. 「OK」をクリック

この手順で進めると書き出しが始まります。書き出しが完了したファイルは②で指定したフォルダへ保存されています。

まとめ

ミックスダウンと書き出しのまとめに入ろうと思います。

書き出しに関しては解説した通りの手順で操作するだけですので、特に難しいことはないともいます。

ミックスダウンの難しいところは、正解が無いところです。

例えばボーカル、ギター、ベース、ドラムという編成のバンドの楽曲があるとします。この編成のバンドの曲をミックスダウンする場合、ボーカルと各楽器がバランスを良く聴こえることが正解ではありません。

歌と歌詞に注意を引くための敢えて、ボーカル・トラックの音量を小さくする方法もあります。それとは逆に歌を聴かせるためにボーカル・トラックの音量を上げる方法もあります。このどちらも間違いではありません。ここがミックスダウンの難しいところです。

ミックスダウンはネット、教則本、専門学校で学ぶことも可能ですが、そのミックスダウンの方法は教える側が好みの方法であったりもします。できれば自分好みの調整方法を見つけるようにして下さい。

ミックスダウンは様々なジャンルの音楽を注意深く聴き、それらを参考に実践を積み重ねるのが1番おすすめの勉強方法です。

また、ミックスダウンは使用しているヘッドホンやモニター・スピーカーによっても全く聞こえ方が変わりますので、それも頭に入れて行うようにして下さい。

  • ミックスダウンの方法に正解はないので沢山の音楽を聴き好みの方法を見つける。
  • マスター・トラックのマスター・フェーダーはデフォルトのままで使用する。
  • ミックスダウンは使用するヘッドホンやモニター・スピーカーにより聴こえ方が変わる。
  • 書き出しは手順を間違わないように進める。
  • 書き出し先のフォルダを分かり易いもの設定する。

以上がミックスダウンと書き出しのポイントになりますので是非、参考にしてみて下さい。