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エフェクター

マルチエフェクターZOOM G1X FOUR/G1FOUR徹底レビュー!アンプモデルの種類も詳しく解説


ZOOMがリリースした「G1X FOUR」と「G1FOUR」は70種類以上のエフェクトとアンプモデル、ルーパー、ドラムマシンを内蔵したマルチ・エフェクターです。

この2つのモデルは「ZOOM G1X FOUR」はエクスプレッション・ペダルを搭載、「ZOOM G1 FOUR」はエクスプレッション・ペダル未搭載という違いがあります。

※内蔵している機能(エフェクト)は同じです。

エクスプレッション・ペダルを搭載した「G1X FOUR」はボリューム、ワウ、ディレイ、ピッチシフターなどのエフェクトを足元のペダルでリアルタイムに操作することが可能です。

「G1X FOUR」と「G1FOUR」を初心者にも分かり易く、徹底レビューをしていきたいと思います。

まずは、この2つのモデルに共通する機能の紹介から始めます。

ZOOM G1X FOURとG1FOURの機能紹介

写真左がG1 FOUR、右がG1X FOURになります。

まずは、この2台の仕様から解説していきます。

仕様

  • 実在モデルを忠実にエミュレートした、13種類のアンプ/キャビネットモデル
  • 有名ブティックペダルのモデリングを含む、60種類以上のギターエフェクト
  • PC/Mac用アプリ「Guitar Lab」から、追加のエフェクト/パッチを入手可能
  • 最大5エフェクトを同時使用でき、接続順も自由に並び替え可能
  • 50種類のエフェクトパッチをメモリー可能(ファクトリー/ユーザー兼用)
  • ボリューム、ピッチ、ワウなど、ギターを弾きながらエフェクトをリアルタイムにコントロールできるエクスプレッションペダル搭載(G1X FOURのみ)
  • ギターケースのポケットに収まる、軽量コンパクトデザイン
  • 単3アルカリ電池×4本で、18時間の連続駆動が可能
  • 最長30秒のフレーズを録音できるルーパー機能
  • ルーパーと同期再生できる68種類のリズムパターン
  • 演奏環境に合わせて全体の音質を瞬時に調節できるアウトプットEQ
  • 音楽プレイヤーなどを接続できるAUX IN端子
  • エフェクトの設定を自動的に保存するオートセーブ機能
  • オープンチューニングやドロップチューニングにも対応するチューナー機能
  • Guitar Labとの接続およびファームウェア・アップデート用USBポート装備
  • 電源:単3乾電池orACアダプタ(別売AD-16)、USBバスパワー駆動も可
  • サイズ:156 mm (D)x216 mm (W)x52 mm (H)
  • 重量:610g(電池を除く)
  • 付属品:単3アルカリ電池x4本、クイックガイド、パッチリスト

以上のような仕様になっていますが、この中から重要な機能をいくつかピックアップして解説をしていきます。

ZOOM G1X FOUR/G1FOURのアンプモデル

G1X FOURとG1FOURには13種類の有名アンプをモデリングしたアンプ・シュミレーターが内蔵されています。

内蔵されているアンプモデルは以下の通りです。

  1.  Marshall JCM800 2203
  2. Marshall 1959 SUPER LEAD 100
  3. Fender ’65 Twin Reverb
  4. Fender ’59 Bassman
  5. Fender ’65 Deluxe Reverb
  6. Class A British combo amp
  7. Mesa Boogie Mark I combo amp
  8. Bogner Ecstasy Blue channel
  9. Hiwatt Custom 100
  10. Mesa Boogie Dual Rectifier Orange Channel
  11. Orange Graphic120
  12. Diezel Herbert Channel2
  13. Matchless DC-30

各メーカーのヴィンテージ・アンプから最新のハイゲイン・アンプをモデリングしているので、あらゆるジャンルに対応可能です。

各アンプのサウンドのレビューの前に、アンプシミュレーターを使用する際の注意点を解説します。

アンプシュミレーターを使用する際の注意点とコツ

アンプシュミレーターは本物のアンプのサウンドをデジタル回路で再現したものですが、100%再現することは絶対に不可能です。

クオリティーの高いアンプシミュレーターでも80%程度の再現度です。

まずは、このことを理解した上で使用して下さい。

また、モデリングされているアンプの実機を使用したことが無い場合は、100%使いこなすことはできません。※アンプシュミレーター=実機のサウンドではありません。

アンプシミュレーターを使いこなすコツは実機のサウンドを把握することです。

G1FOUR Ⅹ/G1 FOURのアンプシミュレーターのサウンド

こちらの動画は以下のアンプモデルのサウンドサンプルになります。

※動画のサウンドはLogic Pro Xで録音したサウンドです。また使用しているギターや出力しているアンプによりサウンドは若干異なります。

  1. Marshall 1959
  2. Fender Twin Reverb
  3. Hiwatt Custom 100
  4. Matchless DC-30
  5. Vox AC30
  6. Mesa/Boogie Mark Ⅲ

①~⑥までのアンプモデルのサウンドに共通していることは、モデリングしているアンプの再現度は決して高くはないということです。

例えば、Marshall 1959やVox AC30は、本来なら聴いたらすぐに分かる程に特徴のあるサウンドです。しかし、このサウンド・サンプルの音を聴く限りでは機種名を言われて「確かに、なんとなく似てはいる・・・。」といった感じです。

続いて他のアンプモデルのサウンドです。

  1. Marshall:JCM800, 1959, JTM45
  2. Fender : Twin Reverb, Bassman
  3. Vox AC30
  4. Mesa/Boogie : Mark 1, Mark Ⅲ, Dual Rectifier
  5. Bogner Ecstasy
  6. Hiwatt Custom 100
  7. Orange Graphic120
  8. Diesel Herbert
  9. Matchless DC-30

動画で使用しているアンプモデルは以上の通りです。

こちらのサウンド・サンプルを聴いてみても、やはりモデリングしているアンプの再現度は他のアンプシミュレーターに比べると、かなり低いです。どのアンプモデルも音の芯が細く、抜けが良くないと思います。

レコーディングをしてDAWのEQで音質を調整していくことで、サウンドは向上すると思います。

モデリングしているアンプの実際のサウンドをよく聴いて、近付けるようにミックスできるように勉強が必要だと思います。

続いては内蔵しているエフェクトについてのレビューです。

G1X FOUR/G1FOURの内蔵エフェクト

動画は内蔵しているエフェクトのサウンド・サンプルです。

※ダイレクト・レコーディングしていますので、限りなく実際に鳴っているサウンドに近いです。

歪み系エフェクト

オーバードライブやディストーションのサウンドですが、マルチ・エフェクターにありがちな線の細さと抜けの悪さが目立ちます。また、デジタル特有の癖のあるハイ(高音)も出ています。

使いこなすには、これらの欠点にどう対処するかがポイントです。

アンプから鳴らすのであれば歪みはアンプで作り、内蔵のエフェクターはブースターとして使用する方法が良いと思います。

空間系エフェクト

空間系のエフェクトはデジタルの良さを活かしたサウンドで、音痩せは当然ありますが、それほど気になりません。

特にトレモロの揺れ具合は、音痩せと内蔵している回路による音の劣化が逆に良い効果(アナログ感)を出しています。

その他のエフェクト

こちらはG1X FOUR(エクスプレッション・ペダル搭載)を使用したワウのサウンドです。

本来、ワウを接続すると音質が劣化しますが、その劣化が殆どありません。

バッファー回路を搭載していないワウのサウンドという印象です。これは好みが分かれますが、ハイファイなワウ・サウンドが好きな人向けだと思います。

ZOOM G1X FOUR/G1FOURの良い点と悪い点

G1X FOURのG1FOURに限らずZOOMのエフェクターの良い点は価格だと思います。

この2つのエフェクターも1万円程度ですが、この価格で、これだけの機能が内蔵されているのでギター初心者にはおすすめだと思います。

そして、サウンドは人それぞれ好みがありますので、サウンドについては敢えて触れませんが、ZOOMシリーズの欠点は耐久性です。

ZOOMの殆どのエフェクターは、ボディーやスイッチがプラスティック製ですので壊れやすいです。

エフェクターの耐久性を上げるためにスイッチやジャックを改造することも可能ですが、この2台は構造的に改造するが難しい(不可能に近い)ので、取扱いに注意する必要があります。

自宅で使用する分には問題ありませんが、リハやライブには不向きだと思います。

まとめ

G1X FOURとG1FOURのレビューをまとめたいと思います。

  • アンプモデリングの再現度は低い
  • 歪み系エフェクトはデジタル特有の癖のあるサウンド
  • 空間系はデジタルならではのハイファイサウンド
  • プラスティック仕様なので耐久性が低い

この2つのエフェクターはギター初心者や、これからギターを始める人には良いと思います。

個人的にG1X FOURやG1FOURを使用するのであれば、サウンドも良く耐久性のあるLine 6 POD2が良いと思います。(中古価格で5000円以下です)

G1X FOUR、G1FOURを使用してみようと考えている方は、是非このレビューを参考にしてみて下さい。