Logic Pro Xには18000種類以上のループ素材、40種類以上のソフトウェア音源、アンプシミュレーターを始めとするプラグインが80種類以上も付属されています。そのためプラグインを購入して追加する費用が殆どありません。
非常に多くのプラグインが付属しているので、特に初心者の方は使用方法が分からないこともあると思います。
ここでは、プラグインの特長や使用方法と、おすすめのプラグインを解説していきます。
まずはLogic Pro Xの音源系プラグインの解説から始めます。
Logic Pro X おすすめソフトシンセ
Logic Pro Xには沢山のソフトシンセ音源が付属しています。その中から、おすすめを紹介していきます。
EFM1 (FM SYNTH)
EFM1は周波数変調FM方式のシンプルな16ボイス・シンセサイザーです。FM方式ならではのアナログなサウンドが特長です。しかし、FM方式なので音作りが非常に難しいです。
ESE (ENSEMBLE SYNTH)
8 ボイス ESE(ES Ensemble)はパッドサウンドやアンサンブルサウンドを作成するのことが可能なシンセサイザーです。ESEは、減算合成を使ってサウンドを作成します。
ESEの特色は、倍音の豊かな波形を生成するオシレータです。これらの波形の一部を減算(カット、またはフィルタ除去)して再構築し、サウンドを作成します。
ESM (MONOPHONIC SYNTH)
ミックスに埋もれないベースサウンドを作りたい場合、まずはESMを試してみると良いと思います。ESMには、ベース音を簡単にスライドできる自動指奏ポルタメントモードが備えられています。
また、自動フィルタ補正回路によって、レゾナンス値を高くしても、低音の効いた滑らかなベース・サウンドを作ることが可能です。
ESP (POLYPHONIC SYNTH)
8ボイス ESP(ES Poly)は、1980年代の標準的なポリフォニックシンセサイザーをエミュレートします。このシンセサイザーは、様々なジャンルの音楽に応用できるサウンドを生成することが可能な音源です。サウンドはオールドなアナログシンセです。
ES1 (SYNTHESIZER1)
ES1 は、アナログシンセサイザーの回路を効率的にエミュレートしています。ES1 のトーン生成システムには、柔軟なモジュレーション機能も組み込まれており、バリエーション豊かなサウンドを作り出すことが可能です。
ES2 (SYNTHESIZER2)
ES2 には、トーン生成システムとモジュレーション(変調)機能が統合されているES2 は、減算合成、FM、波形テーブル型の合成をシームレスにミックスして、多様なサウンドを作ることが可能です。
ES2 の3つのオシレータには、従来のアナログシンセサイザーの波形(ノイズを含む)と、デジウェーブと呼ばれる 1 周期分の波形が100種類用意されています。この素材が基礎となって、アナログからデジタルサウンドまでの、様々なサウンドを作ることが可能です。
オシレータのクロスモジュレーションにより、FM 形式のサウンドを簡単に作り出すことも出来ます。その他にも、オシレータの同期やリングモジュレーションを適用したり、出力段階で正弦波を直接ミックスしてサウンドに厚みを加えることも可能です。
EXS24 (SAMPLER)
EXS24 mkII はソフトウェアサンプラーです。オーディオファイル(サンプルと呼ばれます)を読み込んで再生します。
読み込んだサンプルは音程を持ったコレクションにまとめられ、これをサンプラー音源と呼びます。サンプラー音源は実際に録音されたオーディオファイルを使用しているため、本物の楽器(ギター、ピアノ、ドラムなど)をエミュレートするのに適しています。
ULTRABEAT (DRUM SYNTH)
Ultrabeat は、パーカッションサウンドやポリフォニックリズムを作るためのシンセサイザーです。統合ステップシーケンサーを備えているため、ポリフォニックのリズムシーケンスやパターンを作成することもできます。
Logic Pro X おすすめアンプシュミレーター
続いてはLogic Pro X付属のアンプシュミレーターのプラグインを紹介します。
Amp Designer
このアンプシュミレーターは通常のアンプ操作と、マイクの位置で音を変えることができます。膨大な数のアンプが内蔵されていてプリセットで呼び出すことも可能です。アンプだけではなく、スピーカー、マイクも選択することができます。
Bass Amp
シンプルなベースアンプシミュレーターです。「DI」はModelはダイレクトボックスのシミュレーターですので、ダイレクトボックスがなくても明瞭な音で録音することができます。
Guitar Amp Pro
パラメーターはまずアンプ選びから。タイプは11種類です。British1、British2、American、Modernの4タイプがあります。スピーカーボックスのタイプは15種類のタイプから選べます。
Pedalboard
プラグインのエフェクターを並べてペダルボードのように使用できます。設置したエフェクター上部をクリックすると接続回路が表示されて自由に変えることができます。
Logic Pro X おすすめエフェクト
次はLogic Pro Xに付属している、おすすめのエフェクトの紹介をしていきます。
Tape Delay
エンドレステープを使ったディレイです。このテープディレイはモノラルである事に注意して下さい。
ステレオディレイのように左右に振りたい場合はバスを使って2台のテープディレイをアサインし、それぞれのパンポットを左右に振って下さい。
また、ステレオディレイとの違いはテープによる音の劣化までシミュレートしている点です。テープには付きものだったワウ現象(回転ムラ)やフラッター現象(テープがよれてヘッドとテープの接触角度が不安定になる)まで再現できます。
Stereo Delay
ステレオディレイは使用頻度の高いディレイです。
ソフトによってはディレイを使う場合テンポ曲に合わせる必要がありますが、 このステレオディレイは、はじめからテンポが合っているのが特長です。
左右独立したディレイを設定できるので、ステレオ感を非常に強く出すことが可能です。使い方によっては、パンが動くトレモロのような強い効果を出すことが出来ます。
Compressor
コンプレッサーも使用頻度が高いエフェクターの1つです。また、使用方法に多数のノウハウがあり、奥の深いツールでもあります。初心者でも適切なプリセットを呼び出す事で、簡単に使うことが出来ます。
Channel EQ
非常に使いやすいEQです。各パラメーターを動かすか、あるいは帯域グラフをそのままドラッグしても操作できます。
沢山のプリセットが用意されているので、初心者の方は一番理想に近いプリセットを見つけてから微調整すると良いでしょう。
Fat EQ
FatEQはLogic6の頃のメインイコライザーです。ChannelEQに比べてパラメーター重視のEQです。Gainパラメータが見やすいのが特長です。
Tuner
楽器用のチューナーです。設定でソフトウェアモニタリングがONになっていると機能します。ギターやベースを繋いで録音する際などに便利です。
AVerb
最も手軽に使えるリバーブです。プリセットもいろいろありますが、デフォルトの状態が最もリバーブらしい音(悪くない)なので、ここから少しパラメーターを調整しながら使用するのがコツです。
AUDelay
AUディレイはディレイのシンプルなプラグインです。手軽に使用できるので初心者におすすめのディレイです。
まとめ
Logic Pro Xに付属されているプラグインはハイクオリティーなものばかりですので、他社のプラグインを追加しなくても良いと思います。
各プラグインの設定もデフォルトのままで良いサウンドがなりますので、初心者の方でも簡単に使うことが出来ます。
この記事をプラグインを使用する際の参考にしてみて下さい。