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ファゴット

ファゴット初心者の吹き方練習法や教え方!どの音色が正解なのかも詳しく!


吹奏楽を経験する人が一度は耳にする機会があるファゴットという楽器。
けれどもトランペットやクラリネットのように、経験のある人はなかなかいないかもしれません。

これからファゴットを始めようと思うものの、周囲に経験者が少ないと、なかなか吹き方や練習方法が分からないかもしれませんね。
また、吹き方を教えようと考えている方も、教え方のイメージが掴みにくいかもしれません。

今回はファゴットの吹き方練習方法や教え方をご紹介します。

ファゴットの正しい音色

「ファゴットの正しい音色はどんな音だろう?」

使う楽器の癖や演奏者よって音色はそれぞれ違うので、どんな音色が正しいのか悩む方が多いと思います。

正しい音色は、リード・口の形・息の使い方など様々な要因が関係しています。それでは、主な要因であるリードから紹介していきましょう。

ファゴットはリードを使う楽器です。
リードは演奏前に水につけて、湿らせてから演奏します。
乾いている状態で吹き始めると、リードが湿っていくにつれて状態が変化してしまいます。
それから、リードが欠けたり割れることがあると、綺麗な音色が出ません。一日に三本くらい回して使い、使いやすいリードを作りましょう。

口の形は、ピンポン玉が入るくらいの空洞を作ることです。
「も」をイメージすると分かりやすいですね。
また、下唇を後ろに軽くずらすとノイズが減ります。

ポイントはリードを噛まずに息を吹き込むことです。下唇の上にリードを置いて、上唇と優しく包み込むようにしましょう。
2枚のリードの中を息が通り振動することで音が出るので、息の通り道を潰さないようにします。

口の形が意識できたら息の入れ方です。ストローに息を入れるイメージで思い切り吹き込みましょう。
慣れてきたらロングトーンやタンキング練習を行うと効果的です。

ファゴットの正しい吹き方

ファゴットを演奏する際、ただ息を吹き込んでも綺麗な音は出ません。
正しく吹くためには、お腹の力加減で音量を調節して演奏するため、腹式呼吸を意識することが重要です。

腹式呼吸を意識するためには、メトロノームを使って、息を吸って吐く練習を行いましょう。
息を沢山吸って、1〜2分間呼吸を止めます。

その後30秒ほどの間で一定量ずつ息を吐きましょう。
吐き出す時は一気に吹き出さないように、全ての息を吐き切ることを意識します。

また、空の2ℓペットボトルを咥えて、吸って吐いてを繰り返す練習方法も腹式呼吸を鍛えるにはうってつけです。

そして、ファゴットは演奏で10本全ての指を使用します。
全ての指を使いやすくするためにストラップの位置や指の使い方も大切です。

ファゴットはストラップの位置が楽器の下のほうについているので、どうしても左手人差し指の付け根に負担がかかります。

楽器が重いため、前のめりで演奏すると余計に左手に負担がかかり指を痛める可能性があります。
指を傷めないためには、正しい姿勢で吹くことが大切です。

また、座って演奏する場合はシートストラップを使うと負担が減らせます。
一方立って吹く時はバランサーというオプションを付けることで、ストラップの位置を楽器の中央に移動することができます。

ファゴットは指使いを変えることで音色に変化を出せる楽器です。
同じ音でも音色が柔らかく吹くことができます。
ですから、練習で指使いを意識するようにしましょう。

初心者の練習方法

それではいよいよ練習方法についてご紹介します。

上達するためには、難しいフレーズでも、ゆっくり確実にミスなく演奏することが大切です。
そのためには、ロングトーンと音階練習を重点的に行いましょう。

ロングトーンは、音色や息遣いを意識します。
10分~20分程度行うようにしましょう。
イメージはスポーツを始める前のウォーミングアップです。

ロングトーンを行う時は、音色や音量を吹き始めから終わりまで変えないようにします。
その時に必ず腹式呼吸を意識してください。
そして、沢山のあたたかい息を吹き込んで伸びのある音を意識しましょう。

音階練習は、音質や音量、音色を統一するための練習です。
音はイメージしてから吹きますが、途中で音色やピッチを変えないよう練習しましょう。

一音ずつピッチを確認しながら丁寧に練習した後、指が慣れてきたら順番にドから1オクターブ上のドまで音を出すようにします。
そうしたら今度は逆にドから1オクターブ下のドまで下がります。

管楽器は音階ごとで息の入れ方が変化します。
吹きやすい音は自分のイメージ通りに音が出ますが、低音になるにつれて出にくくなります。
沢山息を吸ってリラックスした状態で、下向きのゆっくりした息遣いで吹きましょう。
低音での息遣いは中音での息遣いにも利用できるのでとても大切です。

基礎練習を疎かにしてしまうと、綺麗な音色や演奏になりませんので、しっかりと時間を確保して練習するようにします。

初心者の教え方

ファゴットを演奏できてもどのように教えればいいのかは、なかなかイメージがつきにくいかと思います。
大まかな流れを掴んで、初心者のペースに合わせて教えるようにしましょう。

まずはリードだけを吹いてクローという濁った音を出してリードも調整を行います。
その後に楽器を持ったときの構え方の確認です。
リードに口を近づけるのではなく、口にリードを引き寄せます。

ファゴットを吹くのに必要な腹式呼吸を意識することと、楽器の音に慣れることが大切です。
一番抵抗が少ない音の開放音のFでタンギングをしたり、伸ばした音をだして呼吸法と音を覚えてもらいましょう。

慣れてきたら開放音のFを中心にスラーで音域を広げます。
この時に息の使い方が高音と低音でどのように違うのかを理解してもらいます。

音を抵抗なく出せるようになったら指の使い方や演奏するときの型を覚えてもらいます。
たとえば、F-durは簡単な運指であり音も抵抗なく出しやすいので、指や手首の形を楽にして演奏する方法を身につけます。

その後は息の使い方を覚えてもらうため、クレッシェンドとデクレッシェンドの練習で強弱をつけられるようにロングトーンを行いましょう。

イントネーションや息遣い、音の始めと切り際を気をつけましょう。
ロングトーンを行ってもらう時は、教える方も一緒に音を出すと音のイメージがしやすいです。

慣れたら教則本を使い練習を重ねます。
楽譜の読み方や記号は事前に教えておくとスムーズです。難しいフレーズだけ遅くなるようなことがないように一定のテンポでゆっくり練習をしてもらいましょう。

ひとによってペースも違いますので、楽しんで演奏してもらうことを意識しながら教えていきましょう。

まとめ

今回は「ファゴット初心者の吹き方練習法や教え方!」について紹介しました。

楽器の構え方から呼吸の仕方、基本的な練習方法は一見地味でつまらない練習に感じるかもしれません。

けれども、楽譜の中にもロングトーンや音階といった基礎が沢山あります。

「早く曲を演奏できるようになりたい!」と感じる方にこそ、基礎の練習を丁寧に行いましょう。

慣れてくると徐々に吹き方に癖が出ます。
一人ひとり音質も違います。

演奏する中で、どうしても他の人と自分の音を比べてしまうことがあるかもしれません。

「どうして自分は上達しないんだろう。」

そんな不安を抱えて演奏も楽しめない場合は、もう一度基礎に戻ってみてください。

また、一人で練習するのではなく、必ず経験者に練習を見てもらいましょう。

教わりながら、どんな風に演奏をしたいのかを膨らませて、そこへ向けて練習を行えば、今まで以上に音の幅や表現力が高まり、更に素敵なメロディを鳴らせると思います。