Ableton Live 10 LiteでMIDIを入力する際にはステップ入力とリアルタイム録音の2つの方法があります。
ステップ入力はピアノロールにMIDIキーボードやマウスを使用してMIDIデータを入力していきます。それに対してリアルタイム録音はクリックに合わせ録音するように、MIDIデータを入力します。
ここではAbleton Live 10 LiteでのMIDIのリアルタイム録音の方法を、初心者にも分かり易く解説していきます。
まずはMIDIトラックの作成から始めます。
目次
Ableton Live 10 LiteでのMIDIトラックの作成方法
新規のセットを立ち上げ「インストゥルメント」を選択します。
続いて使用したい「プラグイン」を選択します。写真では「Drum」、「Melody」、「Bass1 Saw」を選択しています。
そして「セッションビュー」をクリックし、任意の数字を打ち込んでテンポ設定を行います。
これでMIDIの入力が可能になります。
続いてはリアルタイム録音の方法について解説していきます。
Ableton Live 10 LiteでMIDIをリアルタイム録音する方法
リアルタイム録音をする小節数をマウスのドラッグで選択し、ミキサーの「アームボタン」をクリックすると開始されます。
クリックに合せて、打ち込みたいフレーズをMIDIキーボードで演奏して録音します。しかし、リアルタイム録音は高い演奏技術が必要になります。
もしもミスをしてしまった場合は「クオンタイズ」という機能を使用して、ミスをしてズレたMIDIデータの修正を行うことが可能です。
続いてはズレてしまったMIDIデータをクオンタイズを使用して修正する方法を解説していきます。
Ableton Live 10 LiteのクオンタイズでMIDIデータを修正する方法
写真をよく見ると縦のライン(グリッド)から入力したMIDIデータ(赤の横線)がズレているのが分かると思います。これがMIDIデータのズレです。このズレをクオンタイズを使用して修正します。
修正したいMIDIデータをマウスでドラッグし「メニュー」から「クオンタイズ」を選択すると以下の写真のようにMIDIデータのズレが修正されます。
初めの写真と見比べると、グリッドのラインが揃ったことが分かると思います。
※クオンタイズを行なう際は、グリッド単位(音符の長さ)をフレーズの中で、1番短い音符に合わせる必要がありますので注意して下さい。
例えば選択した小節の中で1番短い音符が16分音符であれば「16分音符」でクオンタイズ処理をすようにします。このクオンタイズの音符が、小節の中で使用して短い音符と異なると大幅にMIDIデータがズレてしまい、意図したフレーズを作成することが不可能になります。
続いては入力したMIDIデータのベロシティー設定(強弱の設定)方法について解説していきます。
Ableton Live 10 Liteのベロシティーの設定方法
MIDIを入力するピアノロール画面の下にある「赤の縦線」が、音のベロシティー(強弱)になります。この縦線をマウスで上下させ強弱の設定が可能です。
どのような強弱を付けるかは好みにより異なりますが、縦線を下へ短くすれば弱く、上へ長くすると強くなります。
このベロシティーを上手く設定すると、打ち込みでも生演奏のような、リアルなニュアンスで表現することが可能です。
まとめ
Ableton LiveのリアルタイムMIDI入力は以上になります。リアルタイム録音は演奏技術の高い方であれば、ステップ入力よりも格段に速く入力することが可能です。また、強弱やベンドなども入力後に設定する必要がないのもメリットです。
- インストゥルメントトラックを作成し使用したいプラグインを選択
- リアルタイム録音をしたい小節をマウスで指定し、ミキサーのアームボタンをクリック
- ズレたデータはクオンタイズで修正
- ベロシティーを使用して強弱を付けリアルなニュアンスにする
以上のポイントをMIDIのリアルタイム録音の参考にしてみて下さい。