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ギター

リッチーブラックモアのギターの音色に近づけるための機材と弾き方!


Deep PurpleやRainbowで活動したリッチー・ブラックモアは、ロックギターにクラシック音楽の要素を導入したギタリストです。プロ、アマ問わず、リッチーに憧れるギタリストは非常に多く、現在も人気のギタリストです。

今回はリッチーのギターや機材、音作りから奏法までを初心者にも分かり易く解説していきます。

まずは使用しているギターと機材についてから始めます。

リッチーブラックモアのギターと機材

ストラトの前にES335を使用していましたが、僅かな期間ですしリッチーと言えばストラトですので、ここではストラトについて解説します。

リッチーのストラトは大まかに分けると3種類あります。Deep Purple時代のもの、Rainnbow時代のクオーター・パウンドをマウントしたもの、最近のギターシンセを搭載したものがあります。

どのギターにも共通している特徴はスキャロップ加工した指板です。

Deep Purple時代

この時期のストラト(カラーがサンバーストやブラック)に関しては情報が少ないのですが、スキャロップ加工をする以外はノーマルなまま使用しているとの情報があります。

そして、アームをロングサイズのものに変更しています。

Rainbow時代

この時期からピックアップはクオーターパウンドに変更されています。ダンカンのSSL4またはSSL7をマウントしているとの噂がありますが、実際はシェクター製F-500Tをマウントしていました。

SSL4やSSL7はF-500Tと見た目は同じですが、音は全く違いますので注意して下さい。

ピックアップ・セレクターもセンター・ピックアップは結線されておらず、スイッチも3wayに変更しています。

サウンドには全く関係ないのですが、ヘッドにベースのテンションピンを打ち込んでいます。

近年のギター

ギター・シンセを搭載し、ピックアップがレースセンサーに変更されました。また、この時期からアームが外されています。

代表的なストラトの使用を紹介しましたが、特にピックアップは頻繁に変更されています。詳細は以下の通りです。

  • Fenderオリジナル
  • シェクター F-500T
  • OBL L-250
  • Fender LACE-SENSOR GOLD

使用機材

アンプはVOXやエングルなど様々な機種を使用していましたが、最も有名なものはマーシャルのメジャー(200w)です。

足元のエフェクターはトレブル・ブースター、テープエコー、ベース・ペダルを使用しています。

ピックはホームベース型のべっ甲素材のものを使用しています。(現在入手困難です)

続いてはリッチーブラックモアの奏法について解説していきます。

リッチーブラックモアの奏法

リッチーの奏法はルート+4度のギター・リフと、ペンタトニック・スケールによるブルース的な響きと、クラシック音楽的な響きを使用したギター・ソロです。こちらの動画で、その全てを聴くことが出来ます。

演奏の特徴

リッチーの演奏の個性的な部分は、この曲の映像をよく見ると分かりますが、アップ・ピッキングを多様するところにあります。

ギター・リフもソロもアップで弾ける(間に合う)ものはアップのみで演奏します。

ダウンだけで弾くのと、アップだけで弾くのではグルーヴ感が全く違います。

アップだけで弾くと、それだけでリッチー風のグルーヴ感を出すことが出来ます。

指弾き

ハードなギターリフでも指弾きするのも特徴です。これは意外と知られていませんが、スタジオ盤の音源をよく聴くと、指弾きでなければ絶対に出せないようなサウンドとグルーヴ感を出しています。

休符のタイミング

ギター・ソロを弾く時に、楽譜では表すことが非常に難しいほどの休符(間)を入れます。最近の休符のタイミングは特に個性的で、下手をするとリズムがズレる一歩手前まで休符で引っ張ります。

この休符のタイミングを真似することが1番難しいと思います。演奏をよく聴いて、何度も練習するようにしてみて下さい。

クラシカルなアルペジオ

リッチーと言えばBurnやKill the Kingといった曲で有名な、クラシカルなアルペジオもギター・プレイの特徴です。動画のBlack Masqueradeではケルティック・ミュージック風のアルペジオも披露しています。

この曲のギター・ソロでは、音列やピッキングが不規則なアルペジオを演奏しています。速いテンポのアルペジオはスウィープ・ピッキングで弾くのが普通ですが、リッチーはフル・ピッキングで弾きます。このピッキングもポイントです。

チョッピング

単音のフレーズを弾く時に、ミュートした弦も同時に鳴らすチョッピングを多用するのも特徴です。このチョッピングのタイミングも、かなり個性的です。

現在のテクニカル・ギタリストに比べるとシンプルなギター・プレイですが、このようなスタイルを確立し、誰にも真似することが出来ない絶妙のタイミングとニュアンスが特徴です。

  • アップ・ピッキングを多用する
  • ハードなギター・リフを指弾きで演奏する
  • アプペジオはスウィープをせずフル・ピッキングで弾く
  • チョッピングを多用する

これらのポイントを意識して弾くと、リッチー風に演奏することが出来ますので是非、試してみて下さい。

続いてはリッチーブラックモアの音作りについて解説していきます。

リッチーブラックモアの音作り

リッチーといえばストラトとマーシャルを使用したサウンドです。そのサウンドの中でも特に人気で憧れる人が多いのが、こちらのライブ盤「Live in Japan」のサウンドです。このサウンドを再現しようとするギタリストは非常に多いです。

まず、実際になっているサウンドは音源で聴くよりも多少、ハイ(高音)が出ていたと思います。それを、ミックスの段階で耳障りにならない程度まで削ったはずです。

これはスタジオ盤、ライブ盤ともに聴く時は注意することなのですが、CDは録音したギター・サウンドに、かなり手を加えます。

音源を参考に音作りをする際は、最終段階でどのようなミックスをしたのかを音源を聴いて考え、実際はどんな音が鳴っていたのかを予想することが大切です。

そのように予想すると「Live in Japan」のサウンドは、実際はもっとハイが出ていたものだと思われます。

そして、マーシャル・アンプがステージに並んでいますが、実際に使用したのはキャビネット・スピーカーのみで、音自体は別のアンプで作っていた可能性があります。

ステージには置いていませんが、VOXアンプで音作りをしてマーシャルのキャビネット・スピーカーで鳴らしていたものと思われます。

この組み合わせで使用すると、似たような音を出すことが出来ます。

この音源は、どう聴いてもマーシャル・メジャーのサウンドではないと思います。マーシャル・アンプで、いくら試行錯誤して音作りをしても全く似たサウンドにならないのは、このような理由があるからです。

このようなことはプロのギタリストがよくやることでもあります。プレキシの中身をJCM800に入れ替えてみたり、ヴァン・ヘイレンのようにアンプ自体を大幅に改造したりする場合もあります。

リッチーはVOXアンプを使用していたこともありますので、VOXとマーシャルを組み合わせた使い方をしたとしても不思議ではありません。

まとめ

リッチーブラックモアの音作りや奏法について解説をしてきましたが、似たようなサウンドを出すのであればノーマルのストラトとマーシャルで近付けると思います。

シグネチャー・モデルが発売されていますが、見た目を似せるためにSSL7がマウントされているため、サウンド面ではリッチーのサウンドとは真逆です。F-500TとSSLは全く違う音です)

奏法に関しては楽譜を見るよりも、音源を聴いて独特のタイミングやグルーヴ感を掴んだ方が簡単です。リッチー独特のフィーリングは楽譜では表せないので、コピーする時は音源を聴いて練習してみて下さい。

この記事を、音作りと演奏の参考にしてみて下さい。