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Cubaseの基本の使い方!MIDIキーボードとオーディオインターフェースと繋げて曲を作ってみよう


DAWにはたくさんの種類がありますが、Cubaseは最もポピュラーなものの一つです。
このCubaseは「Steinberg社」が開発したDAWソフトウェアですが、現在実質上「ヤマハ(株)」の傘下におります。
ユーザーも多く日本語のヘルプも豊富にありますので、困った時の味方になるでしょう。

今回は、ヤマハ製品などに無料バンドルされているCubase AI 10.5(Windows)を使用いたします。

Cubeseで出来ることは非常に多くありますが、初心者の方に覚えて頂きたい項目に絞って基本的な使い方・曲作りなど解説していきたい思います!

Cubaseの基本の使い方

Cubaseの基本的な操作方法を見ていきましょう!

 

まずCubaseのデータは、オーディオデータ等も含めた「プロジェクト」というフォルダに保存されるということを覚えておいてください。(拡張子は.cpr)

起動すると最初にこの画面が表示されます。

テンプレートを利用して操作パネル・機能を紹介していきましょう。
「プロダクション」から「Pop Production」を選択して「作成ボタン」をクリックすると次の画面が表示されます。

 

ツール選択

選択・クリップ分割・表示の拡大縮小などツールを選択します。

インスペクター

選択したトラックの詳細、インストルメント・エフェクトの設定をします。

トラックリスト

トラックの種類・名称・録音再生可否などの表示・設定をします。
VSTインストルメント・ループなどをドロップできます。

ルーラー

演奏データ(MIDI)や録音の状態を表示します。左から右に向かって時間が進み小節・拍・時間などを表示します。
クリップをダブルクリックすると編集操作ができます。

ラック

VSTインストルメント・ループ素材・エフェクトなどを、ここからトラックリスト・ルーラーへ簡単に挿入できます。

ミックスコンソール・エディター

各トラックの音量・パン・ソロ・ミュートなどの設定をします。
エディター時は、MIDI・オーディオデータの作成、編集ができます。

トランスポート

ループ(繰り返し)・再生・録音・テンポ・メトロノームの設定などをします。

MIDIキーボードとオーディオインターフェースの繋げ方

USB-MIDIキーボードやオーディオインターフェース接続してみましょう!

 

USB-MIDIキーボードの接続

まず、パソコンのUSB端子とMIDIキーボードをUSBケーブルで接続しましょう。パソコン側で認識されたらCubaseを起動してプロジェクトを開いて下さい。

ほとんどのUSB-MIDIキーボードは自動認識して、トランスポートパネル赤丸のメーターが反応します。

認識できない場合、ドライバーが必要になります。
メーカーのダウンロードページより、USB-MIDIキーボードのドライバをインストールし、認識されたところでCubseを起動してください。

 

オーディオインターフェースの接続

一例として「MOTU Ultra Lite Mk3 Hybrid」を設定します。

まずはメーカーからドライバーをダウンロードしてインストールします。
USBケーブルでインターフェースとパソコンを繋ぎます。

インターフェースの電源を入れて立ち上がったらCubaseを起動します。
そして「スタジオ」メニューから「スタジオ設定」を選択します。

ここでVSTオーディオシステムを選択し、ASIOドライバーを「MOTU Audio ASIO」に切り換えます。

「切り換えますか?」の画面が出たら「切り換え」をクリックすると、このオーディオインターフェースが使用可能になります。

続いて詳細設定です。「オーディオコネクション」を開いて下さい。

開いたら「オーディオデバイス」から「MOTU Audio ASIO」を選択して下さい。

これで、このオーディオインターフェースから音声出力できるようになりました。

さらに録音のために、「入力」タブのオーディオデバイスも「MOTU Audio ASIO」に切り換えておく事をおすすめいたします。

 

 

 

曲の作り方

ループ素材やソフトウェア音源で実際に曲を作ってみましょう!

 

先ほどのテンプレート「Pop Production」を利用し、各パートを入力・エディットして簡単なバッキングを作ってみましょう。

ドラム(既存パターンを利用)

既にドラムの演奏データ(MIDI)の入っているトラックをダブルクリックして、エディターを開きます。

デフォルトは「キーエディター」という表示ですが、ドラム等に適した「ドラムエディター」に変更しましょう。エディター横の▼をクリックしてドラムエディターを選択します。

このように表示されます。

赤丸は音の位置を表示していて、この時は先頭のハイハットが選択されています。
青枠はピッチ(音程)に対してどの楽器が割り振られているかを表示し、緑枠はベロシティ(強弱)を表示します。黄枠のバーを動かすと表示の位置と拡大・縮小ができます。

例として一番初めのハイハットを、クラッシュシンバルに変更しましょう。赤丸のハイハットをマウスで選択したまま、「Crash Cymbal 1」までドラッグします。

 

もう一つ、4小節目にスネアのフィルインを入れてみましょう。
次の画像で、赤丸をマウスでクリックしたまま上下にドラッグすると拡大・縮小でき、16分音符単位で表示させることができます。

マウスでダブルクリックして、スネアを入力します。

「タンタタ」というフィルインが入りました!

 

ギター(ループを利用)

カッティングギターを簡単な方法で入れてみましょう。
「Clean Guitar」トラックを選択して、ラックから「ループ&サンプル」をクリックします。

そして「Sequel Library」をクリックして下さい。

ラックにライブラリーが表示されます。
上段「E.Guitar」カテゴリーから下段「Disco-Chorus B-Funky Gtr」を選択し、Clean Guitarトラックのルーラー先頭までドラッグしてみましょう。

簡単に演奏データ(MIDI)が入りました!

 

ベース(MIDIキーボードから入力)

MIDIキーボードで、ベースをリアルタイム録音してみましょう。
デフォルトでは録音ボタンをクリックするとすぐに録音状態になってしまいますので、少し前からカウントが入るように「カウントイン」を設定します。

トランスポートパネルの赤丸にマウスを合わせると「カウントイン&クリックパターン」が表示されます。

それをクリックして下さい。

これで録音時、2小節前から「ピ ポ ポ ポ ピ ポ ポ ポ」とカウントインするようになります。

ベースのトラックを選択して(黄枠)、録音ボタン(赤丸)をクリックすると録音が始まります。

次の画像は録音中の状態です。

録音したトラックが、ばらついて聞こえる時はエディットします。
例として1小節のパターンを整えましょう。

マウスで記録された音をドラッグして、タイミングと音の長さを1/16拍のグリッドに合わせます。

そして、次の画像のようにパターンを選択し

パソコンのキーボード「Ctrl」キーを押しながら「D」キーを押すと、回数分コピーされます。

これで8小節分のバッキングができました!

 

 

 

録音の仕方

歌や楽器を録音してみましょう!

 

例として歌の録音を行います。
まず、マイクをオーディオインターフェースのマイク入力に接続します。

コンデンサーマイクを使う場合は「ファントム電源(+48V)」を入れて下さい。

歌はモノラルですので、モノラル入力に設定します。再びオーディオコネクションを開いて次のように設定して下さい。

次に「Vocals」トラックを選択します。


インスペクターの黄丸を選択し「Mono In 1」に設定して下さい。


これでマイク入力を設定できました。実際そのまま歌ってみて入力オーバーにならないよう、レベルメーターを見ながらオーディオインターフェースで入力レベルの調整をしましょう。

先ほどのベースのリアルタイム録音と同じように、トランスポートの録音ボタンをクリックして録音を開始しましょう。

MIDIデータはのような表示でしたが、録音データはご覧のように波形で表示されます。

さらにコーラスや楽器を録音したい時には、プロジェクトメニューから次のようにオーディオトラックを追加できます。

 

 

 

EQの使い方

音質を調整するためにEQを使ってみましょう!

 

歌・楽器など録音したそのままではクセがありますので、EQを調整し「平均化」しましょう。
先ほど録音した歌のEQを調整します。

インスペクターの赤丸をクリックして下さい。

このようにチャンネル設定画面が表示されます。そして黄枠「EQ」をクリックして下さい。

EQパネルが表示されます。

こもったように聞こえる部分をカットしてみましょう。プロジェクトを再生させながら、以下の黄枠をマウスで選択して上方向にドラッグして下さい。

これで周波数の幅を狭くします(Qファクター)

そして黄丸をマウスでクリックしたまま上へ、さらに左右にドラッグしてこもった音域を探します。
そのまま下へドラッグして約3〜6dBカットします。

基本的にはこのように耳障りな周波数をカットしていく事から実践してみて下さい。

ドラムのキックのように意図的に低音などを上げて音作りしたい場合、上にドラッグしてブーストします。この場合も約3〜6dB程度が良いでしょう。

 

 

まとめ

 

「Cubaseの基本的な使い方!オーディオインターフェースを繋げて曲を作ってみよう」を解説してまいりました。

バンドル版でも、かなりのレベルまで曲作りができることがお分かり頂けたと思います。
使ってみてさらに高い機能や、高品質の音源が必要になってきたら低価格順に「Elements<Artist<Pro」へのアップグレードが可能です。

MIDIキーボードとオーディオインターフェースを活用して、効率よく快適な音楽制作ができることを願っております!