トランペットは簡単に吹こうと思ってもなかなか上手く吹けないですよね。
今回はそんなトランペットを上手く吹くためのコツを
- 吹くときに正しい姿勢で吹けているのか
- 自分の頬の形が吹くときにどのようになっているか
- 綺麗な音色がでやすい口の形とは?
など特に唇・頬・口の形・姿勢に着目してみていきます。
基本的な吹き方をマスターすれば必ず上達しますよ!
トランペットを吹くコツを一つずつおさえていきましょう。
まず、トランペットを吹く上で最初に練習しなければならないマウスピースの練習を紹介さいます。
目次
トランペットの吹き方!マウスピースの練習法
トランペットのマウスピースでの練習のポイントをいくつかご紹介していきます。
口は「う」の形でセット
トランペットは息を吹きいれても音は出ません。
なぜなら唇を振動させて音を出す楽器だからです。
マウスピースの練習をしておくことで、息のスピードを改善することができ、音感をつけることができます。
まず、マウスピースの吹き方ですが、
口を“う”の形
を作ってから上下の唇が軽く触れるように閉じマウスピースをあてます。
このときに
上下の唇が重なる部分がマウスピースの真ん中あたりに
来るようにします。
コツとしては顔の筋肉はあくまでリラックスさせることです。力まないように気を付けましょう。そして、息はしっかり吐くこと、息を吸うときにはアンブシュアが崩れないように気を付けるということです。
トランペットのマウスピースの当て方
- 「う」の口の形で軽く口を閉じる
- マウスピースの真ん中にする
マウスピースだけでまずは低い音から音階を吹く
次に、音感を身につけるマウスピースの練習の仕方をみていきます。
マウスピースでの練習で息のスピードや口の締め方をコントロールできるようになれば、正しい音程で音が出せるようにピッチが合わせやすくなります。
そのためにはマウスピースで音程を変えられるようにならなければなりません。
音感を身につけるマウスピースの練習
- まず、自分の出しやすい低い音を出します。
- そこから徐々に音程を上げていきましょう。
- これ以上高い音は出せないというところまできたら、今度は低い音に向かって音を下げていきます。
これを1分半くらい繰り返し練習すると効果的です。
ここまでの練習ができたら、チューナーを使って出したい音程をマウスピースだけで出せるように練習しましょう。
このときに正しい音を頭にイメージしてから音を出すと吹きやすいです。
マウスピースだけの基礎練習は1日15分が目安
ここまでのマウスピースの練習を1日15分くらい行うとよい基礎練習になります。
この練習をしっかりしておくと、音質の改善はもちろん、ハイトーンが出せるようになる、正しい音程を安定して出せるようになります。
だから、非常に大切な練習といえます。こつこつ続けていくようにしましょう。
今まで、マウスピースだけを用いた練習についてお話してきました。
では、いよいよ楽器本体にマウスピースを取り付けて練習する方法をみていきましょう。
まず、吹くときの姿勢から確認していきます。
吹くときの姿勢は、腹筋・背筋を意識して背筋を伸ばす
吹くときの姿勢でトランペットの音色はずいぶん変わります。それくらい、姿勢は重要です。
座って吹く場合
まず、座って吹くときは座面の前方に浅く腰掛け、背もたれを使わないようにします。
こうすることで、腹筋・背筋を使って息をすることができるようになります。
立って吹く場合
また、立って吹く場合は
- 背筋を軽く伸ばし力を抜いて立ちます。
- そして、やや前重心にします。
猫背になると首が前に出てしまう、腹筋を使った呼吸ができなくなってしまうので気を付けましょう。
まっすぐ前を見る
トランペットを顔の前に構えるときは、まっすぐ前をみるようにしましょう。だから、トランペットのベルは前方を向いていることになります。
もし、ベルが下向きになってしまうと姿勢は崩れていましますし、喉が絞まって息を効率よく吐けなくなってしまいます。
なので、ベルの向きには気を付けてトランペットを構えるようにしましょう。
姿勢の確認はできました。
では、トランペットを吹くときの口の形はどのようにすればよいのでしょうか。
「ぷ」の発音で息を思い切り吹きこむ
「ぷ」の発音で息を長く吹き込むようにします。
息の量が少ないとピッチが下がりやすいので、思いっきり息を吹き込んでみましょう。
では、吹くときの頬はどのような状態が一番良いのでしょうか。
頬はリラックスさせて膨らませないように
口の周りの筋肉はあくまでリラックスです。力まないように気を付けましょう。
ときどき頬を膨らませてトランペットを吹いている人をみます。
ジャズトランぺッターの方などによくいますよね。
しかし、頬を膨らませて吹くことにより、その分力が入ってしまいます。
だから、基本的には
頬は膨らませないように吹く
のがよいです。
トランペットを吹くときのコツ
- 「ぷ」の口で思いっきり吹く
- 頬は膨らませずにリラックス
ここまでトランペットを吹くにあたっての基本的な吹き方のコツをみてきました。
ここからはトランペットを上手に吹くための練習方法をについてお話していきます。
まずは基礎練習では欠かすことができないロングトーンについてです。
ロングトーンを習慣にしよう
そもそもロングトーンというのは「安定した吹き方を身につける」ための練習なのです。
これを理解したうえでロングトーンをすると意味のある練習になります。
何を身につけるための練習かというと以下の通りです。
ロングトーン練習を行う意味
- 安定した音を出すための口の形を身につける
- 口の周りの筋肉を強化する
- 腹式呼吸で吹くことを定着させ、安定して吹けるようにする
きちんと目的をもった上でのロングトーンをするようにしましょう。
トランペットを吹き始めたばかりの初心者の方がロングトーンの練習ばかりをするというのは、あまりよくないという意見もあります。
それは、きちんと正しい口の形ができていないのにロングトーンばかりをしているとあまりよくない口の形を定着させてしまう可能性があるからです。
タンギングやリップスラーなど様々な練習をするなかで自分にあった正しい口の形を身につけてから、ロングトーンの練習を習慣にすると一番効果的だといえます。
ロングトーンの時意識するポイント
これを踏まえたうえでロングトーンの練習をするわけですが、ロングトーンをするときに意識するべきポイントは5つです。
ロングトーンをするときに意識するべきポイント
- 音の出だし・吹き終わりを意識する
- 理想の音をイメージする
- ブレス
- 自分が出した音色と理想の音色を比較する
- 音のムラがないように意識する
この点に気を付けて、最初は短い拍数で構わないのでロングトーンを練習するようにしましょう。すると、音色もよくすることができます。
次にタンギングが上手くなるための練習方法についてみていきましょう。
タンギングは息を流しながら「たたたたた」の息の使い方で
タンギングというのは舌をつかって音を切ることをいいます。
タンギングの練習方法としては、舌をつくイメージをされている人も多いと思いますが、逆に舌を離すイメージで練習してみるとスムーズにタンギングができます。
楽器を使ってタンギングの練習をすると上手くいかないという場合は、
最初に「たたたた」というように楽器を離した状態で練習してから、楽器を口につけて同じように「たたたた」といってみましょう。
ここまでできたら、息を出しながらタンギングしてみるとよいです。
舌には余計な力を入れず、軽く動かすイメージでいましょう。
タンギングの練習をする際に大事なことは、
- 息がちゃんと流し続けておくということ
- その流れを一時的に止めるためにどこに舌をつければいいか考えること、どう舌を離せば息が一気に流れるかということ、
- いい響きにするための口の状態、息の流れを保ったまま元の位置に舌を戻すこと
を意識することです。
早くタンギングができるようになることも大切かもしれませんが、きれいな音で奏でられるようになる方に意識をおいてタンギングの練習するようにしましょう。
タンギング練習のポイント
- 息がちゃんと流し続けておく
- その流れを一時的に止めるためにどこに舌をつければいいか、どう舌を離せば息が一気に流れるか考える
- いい響きにするための口の状態、息の流れを保ったまま元の位置に舌を戻す
次にリップスラーを上手くするための方法をみてみます。
上手なリップスラーのためには息の圧力をコントロールする
リップスラーというのは舌を使わずに音を変えることをいいます。基礎練習の中でも取り入れている人は多いと思いますが、意外と難しいですよね。
息の圧力をコントロールする
上手くリップスラーをするポイントとしては、まず息の圧力があります。
息の圧力をコントロールできるようになれば、リップスラーはものにできます。
最初のうちは音が徐々に変化していくのに注意して吹きます。
音が変わる時間を徐々に短くして息をコントロールできるようになりましょう。
唇の形を狭めて息の圧力をコントロールする
2つ目にアパチュア(唇の形)です。
アパチュアを狭めると息の圧力は強くなります。
アパチュアを気にしながらリップスラーを練習するとよいです。
低い音は、舌を使って口の体積を増やすとよい
最後に口の中の体積です。
これはどういうことかというと舌の動きで口の中の体積を調整しながら吹くということです。
低い音や音が下がってしまうときは暖かい息で吹くといいといわれています。
なので、舌を使って口の中の体積を増やせば低い音が出しやすくなります。
これが上手くできるようになるとリップスラーもスムーズにできるようになります。
リップスラー練習のポイント
- 息の圧力をコントロールする
- 唇を狭めたり緩めたりすて息をコントロールする
- 舌を使って口の中の体積を変化させる
最後に基礎練習の仕上げです。音階の練習をみてみましょう。
音階の練習をしてみよう
音階の練習もただ単にすればよいというものではありません。
音階を覚えることで音程感を養うことができます。
また、タンギングの練習や指使いの練習にも応用できます。
比較的初心者の人でも練習しやすい音階練習ができる楽譜を載せますので、ぜひ参考にみてください。
ステップ8 音階練習‐トランペット初心者入門サイト
URL> trumpetlesson.blog102.fc2.com/blog-entry-25.html
高音をだすためのコツ
トランペットで高音を出すためのコツはこちら。
- アパチュア(唇の隙間)を狭く、ずっと同じ形を保つこと
- 息の量は少なく、細く速い息を送りこむ
- 舌を持ち上げて口の中を狭くする
- 唇の振動を速くする
アパチュア(唇の隙間)を狭く、ずっと同じ形を保つこと
1つ目のポイントであるアパチュアを狭くし、ずっと同じ形を保つことですが、2つ目の「息の量は少なく、細く速い息を送り込む」と繋がります。
高音を出すためには速い息を楽器に送り込むことが必要ですが、息を速く送り込もうとするとアンブシュアの形が崩れてしまうことがあります。
これではきれいな音が出せません。細く速い息を楽器に送り込めるようなアパチュアを持続できるようになりましょう。
息の量は少なく、細く速い息を送りこむ
2つ目の「息の量は少なく、細く速い息を送り込む」というのと「舌を持ち上げて口の中を狭くする」というのも繋がっています。
細い息にするために舌を持ち上げて意図的に息が出る道を細くしてあげることで、高音を出しやすくするということです。
唇の振動を速くする
4つ目の唇の振動を速くするというのは、高音を出すうえで必要なものですが、このときに気を付けなければならないのが、力みすぎないようにしなければなりません。
力んでしまうことで、唇に力が入り、逆に唇が振動しなくなってしまいます。唇だけを振動させても高音は出ないので、楽器の共鳴と唇の振動とよいバランスのところを練習している中で見つけられるようになりましょう。
まとめ
ここまでトランペットの基本的な吹き方をみてきました。
思い通りの音が出せるようになるまでに時間がかかるトランペットですが、上手く吹けるようになればとても楽しいです。
最初は音を出すことに四苦八苦かもしれませんが、まずは基本に忠実に。
繰り返し練習することで、ぜひ自分にしか出せない素敵な音色をみつけてください。
いろんな音楽を楽しむきっかけになるはずです。
トランペットを通じていろんな音楽を一層好きになれるといいですね。