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オカリナ

オカリナ12穴の運指表と押さえ方!替え指も詳しく


オカリナはモデルによりホール(指穴)の数が異なります。

卵型・角型 6〜8個
スイートポテト型 9〜10個
日本製オカリナ 11〜13個
タブレット型 18個

この表をご覧になると、お分りいただける通り、実は日本にもオカリナは存在していました。

時代は古代日本まで遡りますが、オカリナは海外から伝わり日本では神事や儀式で使用されていたそうです。

今回は一般的な12穴式オカリナの演奏法を運指表も使いながら、詳しく解説をしていきたいと思います。

まずはオカリナ12穴の特徴から始めます。

オカリナ12穴の特徴

12穴式オカリナは表に大きめの穴が4つと小さめの穴が2つ、裏側に2つの穴があります。

音域は主音の短3度下から数えて、1オクターブ+5音です。

ここでオカリナのC管やF管などのCやFという英語について簡単に解説をします。

ド レ ミ ファ ソ ラ シという音の呼び方はイタリア語やフランス語の呼び方で、それを英語にするとC D E F G A Bになります。

つまりC管はドを主音にした調のオカリナ、F管はファが主音、G管はソを主音にしたものということになります。

では、12穴式オカリナの詳しい音域を譜面を用いて解説していきます。

C管の音域

C管の音域は譜面の通りです。

赤色で表示されているドの音が主音のCになります。

12穴式オカリナは主音の短3度下から1オクターブと5音が鳴りますので、主音のドの短3度下の音であるラから数えて1オクターブ上のファまでがC管の音域になります。

F管の音域

こちらはF管の音域になります。

赤色で表示されているファの音が主音のFになり、その短3度下のレから1オクターブ上のシまでがF管の音域です。

このようにオカリナの指穴の数の違いは、音域の広さの違いということになります。

ここでオカリナ独特の調に関する理論について、簡単に触れておきたいと思います。

音楽理論とオカリナの調

音楽理論が分かる方はC管もF管も、音列は全てがハ長調(Cメジャー)であることに気が付くと思います。

つまり、どのオカリナもハ長調(Cメジャー)の音階の、スタートする音を変えて並べ直しただけのものと言えます。

更に、例えばC管は主音とされるC(ド)の短3度下のA(ラ)から音が鳴るので、その音列はイ短調(Aマイナー)とも言えます。

確かに、その通りでC管はA管、F管はD管と呼ぶことができます。

この辺がオカリナという楽器の独特な部分ですが、C管やF管と理論的に考えずにスタートする音が違うものと考えて下さい。

そしてオカリナを選ぶ際は理論的に調で選ばず、欲しい音域で選ぶようにすることをおすすめします。決してオカリナの調を、オカリナ独特の理論で選んでしまわないように注意して下さい。

演奏したい曲のキーに合わせてオカリナの調を選んでしまうと、実際に演奏した時に音域が足りなくなる可能性がありますので注意が必要です。

このように分析すると、オカリナは独特の音楽理論で成り立っている楽器であることが分かります。

続いては12穴式オカリナの運指表を紹介します。

オカリナ12穴の運指表

12穴式オカリナの運指表は以下の画像をクリックし参考にして下さい。

出典元:おんらく

簡単に運指を説明しますと、1番低いラの音は指穴を全て塞ぎます。

そして音程が上がるにつれ、ホールを1つずつ開けていき、1番高いファの音は指穴を塞がずに出します。

オカリナは半音階を鳴らすのが難しい楽器ですので、しっかりと押さえられているか注意するようにして下さい。

12穴式オカリナは全音階と半音階を合わせると、合計21音鳴らせる構造になっています。

各音が正確なピッチで鳴らせるように押さえ方や吹き方の練習はもちろんのこと、音を聴きながら演奏することを常に意識すると上達が早くなります。

詳しい運指はオカリナを購入した際に付録としてついてくる、運指表を参考にしてみると良いと思います。

続いては指穴の押さえ方を解説していきます。

押さえ方

12穴式オカリナの押さえ方ですが、まずはオカリナを構えます。

そして左側の指穴は、左手のから人差し指→中指→薬指→小指の順に押さえます。

右側の指穴は、右手の小指→薬指→中指→人差し指の順に押さえていき、裏側の指穴は左側は左親指、右側は右親指で押さえるのが基本的な押さえ方です。

詳しくは以下の画像を参考にしてみて下さい。

出典元:おとタマ

こちらが12穴式オカリナの基本的な押さえ方になります。因みに8穴や11穴は裏側の親指が減るだけで表側の指穴の数に変わりはありませんので、基本的に押さえるフォームは同じです。

基本的な押さえ方は解説した通りですが、実はオカリナの指穴の押さえ方には明確な決まりはありません。押さえやすく、音が綺麗に鳴れば、どのようなフォームで押さえても良い楽器です。

これはオカリナ自体が元々、ピッチが正確ではない楽器なので、運指表に無い押さえ方をしてもピッチが正確で、音に違和感が無ければ良いということです。

自分の押さえやすいフォームを練習しながら探すようにしてみて下さい。

続いては替え指という押さえ方について解説していきます。

替え指

オカリナには替え指という押さえ方があります。

これは先程も少し解説したように、オカリナの指穴の押さえ方には、明確な決まりが無いからこそ発明された押さえ方です。

では、替え指について詳しく解説していきたいと思います。

替え指とは

メロディーによっては基本的な運指では、どうしても演奏しにくい場合があります。その際に押さえやすい運指に替えて演奏する方法を替え指と言います。

この方法で上級レベルの難しい運指が、初級レベルの簡単な運指になります。

この替え指にも明確な決まりがありませんので、曲を演奏する際に基本的な運指の他に押さえやすい運指がないか常に探すようにしてみて下さい。

この替え指に似た運指は他のあらゆる楽器にも存在します。スタートする指を替えただけで難解な運指のメロディーが、驚くほど簡単に演奏できてしまうことがあります。

楽器は考えながら演奏することにより上達しますので練習の際は「どうすれば簡単に弾けるか?」を考えながら練習するようにしてみて下さい。

先程も解説した通りオカリナは結果、しっかりと音が鳴れば、どのようなフォームで演奏しても良い楽器ですので、色々と試してみると良いでしょう。

まとめ

12穴式オカリナの音域や運指について解説してきましたが、オカリナという楽器は演奏しやすい運指を考えながら、耳で演奏することが非常に大切なことがお分かりいただけたかと思います。

これはオカリナは他の楽器以上に自由度が高い楽器だと言うことでもあり、それだけ新たな可能性を秘めた楽器であるということだと思います。

特に替え指についてですが、これは研究をしていけば新しい奏法を生み出せるのではないかと思います。

またオカリナに限らず、どの楽器も演奏が上手いプレイヤーほど自分だけのフォームで演奏している場合が殆どですので、普段の練習でも替え指を意識しながら演奏することをおすすめします。

オカリナの調と音楽理論についても解説させてもらいましたが、オカリナは独特の音楽理論で成り立っている楽器です。しかし、これは音楽は理論に縛られず、自由な発想と解釈で向き合って良いということでもあります。

今回の記事をオカリナを演奏する際の参考にしていただければと思います。