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ハーモニカ

ハーモニカの初心者の吹き方コツ!単音・複音を上手く演奏するための口の使い方


ハーモニカは別名ブルースハープとも呼ばれており、シンプルな構造の楽器ですが非常に奥が深く、演奏する人の特長がハッキリと音に出てくるアナログ楽器です。

人が発する言葉の発音に、それぞれのニュアンスがあるように、ハーモニカの演奏も人によりサウンドやニュアンスが全く異なります。

つまり自分だけのサウンドを鳴らすことができる楽器がハーモニカです。

今回はハーモニカ初心者の方の為に、吹き方のコツを詳しく解説していきます。

まずはハーモニカの単音と複音の違いから始めたいと思います。

ハーモニカの単音と複音の違い

単音と複音の違いを解説する前に、リードと呼ばれるハーモニカのパーツについて簡単に説明することから始めたいと思います。

リードとは

リードはハーモニカ内部に取り付けられているパーツで、このリードが振動することにより音が鳴ります。このリードは音量の変化にも関係している重要なパーツでもあります。

では単音と複音の違いを解説していきます。因みに複音とは和音のことです。

単音 1つの音を出す時に1つのリードが鳴るタイプ
複音 同じ音が2枚のリードで同時に鳴るタイプ

単音と複音のハーモニカには、このような違いがあります。

そして単音ハーモニカは吹き口が1段構造、複音ハーモニカは吹き口が2段構造になっています。

単音ハーモニカ

複音ハーモニカ

複音ハーモニカはトレモロハーモニカとも呼ばれており、上下2つの穴は、若干ピッチをずらした同じ音となっており、上下を同時に吹く(または吸う)ことによりビブラートがかかり、豊かに響くサウンドになります。昔から日本で人気のハーモニカは、この複音ハーモニカです。

単音ハーモニカよりも複音ハーモニカの方が音が響きますが、これは2枚のリードの周波数を少しだけ変えてトレモロという効果が起きる為です。

続いてはハーモニカ初心者の吹き方のコツを、単音と複音に分けて詳しく解説していきます。

ハーモニカの初心者の吹き方コツ

ハーモニカは種類により吹き方が変わりますが、まずは基本的なフォームから解説していきます。

基本的なフォーム

ハーモニカを演奏する際の基本的なフォームは、ハーモニカを手に持って口の正面で構え、左右に動かしながらマウスピースを吹いたり吸ったりしてリードを振るわせて音を鳴らします。

そしてハーモニカの演奏は腹式呼吸で行います。お腹を使って吹いたり、吸ったりするようにしましょう。

きちんと腹式呼吸が出来ていないと、ロングトーン(音を長く出す)を上手く出すことができません。腹式呼吸がきちんと出来ていると音も長続きしますし、良い音が出るようになります。

ここで注意しなければならないことは鼻から息を吸わないことです。

自分では気付かないうちに 実は鼻から息を吸い込んでいて、苦しくなるケースがよくあります。まずハーモニカを吸うときに、同時に鼻から息を吸ってしまっていないかを確認してみて下さい。

もし鼻からも吸っているかが分かりにくい場合は、鼻をつまみながら試してみると分かりやすいです。

この方法を試してみて突然、良い音になったり息が続いたりする場合は、今まで鼻から吸ってしまっていたということになります。

口と鼻からと同時に息を吸い込んでしまっていれば当然、息は続かなくなります。

最初は難しいかもしれませんが意識しながら練習してみて下さい。慣れてくれば無意識に鼻から吸わないようになってきます。

続いては単音と複音の吹き方です。

単音の吹き方

単音とは一つの穴の音を出すことです。
一つの穴を咥え、他の穴の音が混ざらないように音を出します。

この時に口をすぼめて深く咥えるのがコツです。浅く咥えてしまうと音がかすれたり、上手く音が鳴らないことがよくあります。

慣れないうちは他の穴の音が混ざってしまい難しく感じるかもしれませんが、練習を積み重ねることでコツを掴めるはずです。

複音の吹き方

ハーモニカで複音を鳴らす演奏法をバンプ奏法と言います。バンプ奏法はカントリーやブルースを演奏する上で、非常に大切なテクニックでもありますので、マスターしておくことをおすすめします。

この奏法は複数のホールを同時に咥えて(2つ、もしくは3つ)、息を吸い吹きします。しかし、単に吸い吹きすれば良いわけではありません。

まず咥え方ですが、複音を鳴らす際も咥え方は単音と同様です。

そして複音を鳴らす際は鳴らしたい穴を全て口で咥え、鳴らさない穴を舌で塞いで音を出します。

ハーモニカは吹き吸いの楽器ですので、吹き吸いの切替えが滑らかである事が、滑らかな演奏に繋がります。

従って「吹いて」いる時に、既に「吸う」用意ができるようにすることが必要です。

つまり、「吹き」と「吸い」を一体のものとしてできるようにすることが重要になってきます。

ハーモニカを始めたばかりの人にありがちな「吹く」「吸う」を特別な動作に捉えてしまわないように注意が必要です。

バンプの練習を通じて「吹く」と「吸う」の動作が、無理のない自然な動作になるようにトレーニングしましょう

バンプの演奏はブツ切りに「吹き」「吸い」するのではなく、ハープの中に流れる息が円運動になるように意識すると良いです。

 「吹き」と「吸い」がぎこちなくなっている場合は、単に吸って吹いてるだけです。これを、どう滑らかにするかが大切です。

滑らかにするコツは以下の通りです。

  •  吸った空気を口の中で反転させる
  •  吐いた空気を引き戻す

これらを意識すると上手くいきますので是非、試してみて下さい。

それからハーモニカを演奏する際にはイメージを描きながら演奏することも大切です。

ハーモニカは口に咥えて、息を吹いたり吸ったりして音を出す楽器なので、演奏中はホールが見えません。

ピアノやギターなどは、自分がどのポジションを指で押さえているかなど目で確認することができます。しかしハーモニカはそれができませんので、どのホールを塞いでいるかを頭の中でイメージすることがポイントです。

更に頭の中にある鳴らしたいサウンドのイメージが、ダイレクトに演奏に繋がる楽器がハーモニカです。

常に頭の中で鳴らしたいサウンドをイメージすることで、不思議なことに自然と呼吸が鳴らしたいサウンドに合わせた呼吸になります。

ホールの位置などは練習を積み重ねて感覚を掴むことが大切ですが、それが出来るようになったら、理想のサウンドをイメージしながら吹くようにすることを常に意識しましょう。

このイメージこそがハーモニカを上手く吹くコツでもあります。

まとめ

ハーモニカはコンパクトでシンプルな構造の楽器ですが、とても奥が深いことが、お分りいただけかと思います。

ホールの位置や呼吸になれるまでは多少、時間がかかりますが、これらは日々の積み重ねで必ずマスターできます。

ホールの位置と呼吸さえマスターしてしまえば、ハーモニカは頭の中で描いたサウンドが素直に鳴ってくれるので、演奏するのが非常に楽しい楽器です。

思い描いたサウンドが鳴るということは、楽曲を様々なサウンドで演奏できるということですし、楽曲に自分だけの彩りを与えることができるということです。

またアコースティックギターとハーモニカを使って弾き語りというスタイルも楽しめますし、カントリーやブルースにチャレンジしてみるのも良いと思います。

このようにハーモニカは様々な楽しみ方がある楽器ですので、この記事を参考にしてハーモニカを楽しんで下さいね。