シンセサイザー

シンセサイザーの音作りのコツ!初心者でもプロっぽく演奏するための基本を解説


シンセサイザーの音作りは非常に複雑であり理想のサウンドを作り上げるには、ある程度の専門的な知識が必要になります。

更にシンセサイザーという楽器の構造上、理想のサウンドを作る為には、どうしても費用が掛かってしまうのも現実です。

このようなことを踏まえて、今回は初心者の方にも分かりやすく、シンセサイザーの特徴と音作りのコツを解説していこうと思います。

ではシンセサイザーの音の種類から始めましょう。

シンセサイザーの音の種類

音の種類を解説する前に、シンセサイザーの基礎知識から始めたいと思います。

シンセサイザーとはキーボード(鍵盤)型のコントローラーを使用して音源を鳴らす構造の楽器です。

そしてシンセサイザーにはデジタルシンセとアナログシンセがあり、更に音源にはハードとソフトの2つがあります。

まずは、デジタルシンセとアナログシンセについて解説します。

デジタルシンセ

デジタル信号処理技術を使用して音声信号を処理を行うタイプです。様々な音声合成方式が存在し、デジタル処理された音声信号がデジタル・アナログ変換回路を通し、最終的にアナログ信号でアウトプットされます。

アナログシンセ

アナログ回路で音声合成を行うタイプです。基本波形を作る発振器のVCO回路、波形加工するVCF回路、音量制御の為のVCA回路の3つを使用して基本波形を作り、倍音加工し、音量を決定します。

このようにデジタルシンセとアナログシンセの違いは、使用している回路の違いになります。 因みにデジタルシンセでアナログシンセのサウンドを鳴らすことは不可能ですので注意が必要です。

続いてハード音源とソフト音源について解説します。

ハード音源

ハードとはオールインワンシンセ(本体に音源内蔵)やラックタイプの外部音源のことです。筐体があるものと考えて下さい。この音源をキーボードを使用して鳴らします。音作りは音源本体を操作して行います。

ソフト音源

PCで使用するタイプのシンセ音源です。簡単に説明すると、PC用のシンセサイザーソフトで筐体の無いものです。音作りはPC画面を操作して行います。

シンセサイザーはこのようにデジタルとアナログ、ハードとソフトに分かれています。

では、本題であるシンセサイザーの音の種類についてです。

音の種類

音の種類は使用する音源の数だけ存在します。シンセ音源の中には、あらかじめ何千種類ものプリセットサウンドがプログラムされています。その設定を微調整すれば、更に新たなサウンドが生み出すことが可能です。

つまり、シンセサイザーの音の種類は存在する音源の数だけ存在し、それを調整すればしただけの種類が存在することになります。

このようなことから、まずは自分が鳴らしたいサウンドが鳴るシンセサイザーをチョイスすることが基本であり、とても重要になります。

続いてはプロっぽい音とは、どのような音かを解説していきます。

プロっぽい音とは

既に解説しましたが、シンセサイザーはキーボードという鍵盤型のコントローラーで、シンセ音源を鳴らしているだけの電子楽器です。

このような仕組みの楽器ですので、音だけならプロと全く同じ音を出すことは簡単です。その方法は出したい音が出る機材を揃えるのみです。

これだけで音だけならプロと全く同じ音が鳴らせます。

逆に理想とするサウンドがあり、いくら音作りをしたとしても使用する機材が、そのサウンドを作ることができないものであれば、理想のサウンドを作ることは絶対に不可能です。

例えば、シンファビアという高価なソフト音源があります。これはハリウッド映画の音楽制作の現場で使用されているもので、誰もが一度は耳にしたことのある、あの壮大なオーケストラサウンドが鳴ります。そのサウンドを他の音源で作ろうとしても、やはり元々の基本サウンドが全く違うので難しいものがあります。

このようにシンセサイザーのサウンドは自分で作り上げるというよりも、欲しいサウンドを購入すると言っても過言ではないと思います。

キーボードプレイヤーがラックタイプの音源を要塞のように積み上げているのも、理想のサウンドを鳴らすには、それだけの数の音源が必要ということです。これも音作りだけでは対応しきれないという良い例です。

そして、工場出荷時のプリセットサウンドこそが、プロのエンジニアが試行錯誤を重ね作り出したプロのサウンドです。

次はシンセサイザーの音作りのコツについて解説していきます。

シンセサイザーの音作りのコツ

自分で音作りする際に、知っておくべきことがあります。

それは普段、CDなどで耳にするサウンドは、レコーディング後にレコーディングエンジニアが様々な処理を施して作り出したサウンドであるということです。

つまり、CDから聴こえてくるサウンドを実際にシンセサイザーで鳴らしているわけではないことが殆どです。CDを参考に音作りをすると上手くいかないことが多いのは、ここに原因があります。

CDのサウンドを参考にする場合は、元々どのようなサウンドでレコーディングをして、どのような後処理を施したかをCDを聴いて予想することが音作りのコツです。

ここで実際にプロの現場で行われている音作りの秘訣を公開します。

音作りの秘訣

シンセサイザーの音作りは多少、耳障りなほど高音をブーストさせます。こうすることでアンサンブルに埋もれてしまうことを防ぐことができます。そして、レコーディング後に余分な高音をカットします。ライブの場合はP.A.さんが最終的にサウンドを卓で調整します。

このことからも分かるように、音作りはシンセサイザーのサウンドが、アンサンブルの中で埋もれないことを優先させます。

更に他の楽器と周波数が衝突しないようにEQを設定することが大切です。

単体で、いくら自分好みのサウンドが鳴ったとしてもアンサンブルの中で埋もれてしまっては全く意味が無くなります。

シンセサイザー自体から鳴っているサウンドではなく、最終的にどのようなサウンドでスピーカーから出力されるかを見越して音作りをするようにしてみて下さい。

それから自分だけのオリジナルサウンドを鳴らす為に真空管を搭載するなどして、シンセサイザーを大幅に改造してしまうという方法もあります。使用するスピーカーのモデルを替えるだけでもサウンドは変わりますので、機会があれば試してみると良いと思います。

シンセサイザーは各メーカーから沢山のモデルが発売されていますが、モデルにより得意なサウンドが異なります。まずは理想のサウンドが鳴るモデルを探し、そのサウンドを土台に音作りをしていくことから始めましょう。

個人的におすすめの方法は、自分の手に合った鍵盤タッチのシンセを選択し、サウンドはプリセット音源は使用せず、全て外部のハード音源とPCのソフト音源を使用する方法です。是非、一度試してみて下さい。

まとめ

最後にシンセサイザーのサウンドと音作りについて重要なポイントをまとめてみます。

  •  鳴らしたいサウンドが鳴るシンセサイザーのチョイス
  •  アンサンブルに埋もれず他の楽器と周波数の衝突を避けたEQ処理
  •  最終的にスピーカーから出力されるサウンドを見越した音作り

この3つが非常に重要になります。

シンセサイザーは欲しいサウンドが鳴る音源を購入するのが基本ではありますが、現在は無料のソフト音源も沢山ありますので、まずはそれらを試してみるのも良いと思います。

少し難しい内容になってしまいましたが、是非とも参考にして音作りをしてみて下さいね。