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オカリナ

オカリナの吹き方のコツ!初心者から上達する練習方法も


儚く美しいサウンドが特徴のオカリナですが、オカリナは奥が深く、種類も豊富にある楽器です。

オカリナはリコーダーと同様に音を出すだけなら簡単ですが、綺麗で安定した音を出すにはテクニックが必要です。またオカリナのサウンドは、どうしても楽器のポテンシャルに左右されてしまうのも事実です。

今回はオカリナの種類をご紹介しながら、吹き方のコツや奏法について分かりやすく解説していきます。

まずはオカリナの種類から解説していきます。

オカリナの種類

オカリナは大きさによって音域が変わり、大まかに分けるとソプラノ、アルト、バスの3つの種類に分かれます。

一般的にオカリナはソプラノやアルトを使用する人が多いです。しかし高音域を綺麗に吹くことが非常に難しい楽器ですので、特に初心者の方はソプラノよりも吹きやすいアルトがおすすめです。

更にオカリナはソプラノ、アルト、バスの3つの音域の中からG管、F管、C管とハーモニカのように調を選択できます。初心者の方はC管が吹きやすいかと思います。

理論的なお話になりますが、C管とはハ長調(ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド)の音列で並んでいるオカリナです。誰もが馴染みのある音列なので入門用に最適です。

因みにG管はソからオクターブ上のソまで、F管はファからオクターブ上のファまでの音列で並んでいます。

そしてオカリナの材質についても簡単に触れておこうと思います。

オカリナには様々な材質のものがあり、その材質によりサウンドが異なりますので、いくつかご紹介します。

陶器製

陶器製のオカリナはピッチが安定しており、とても綺麗なサウンドが特徴です。しかし、陶器でできていますので、落とした時などに割れてしまいやすいというデメリットもあります。因みにオカリナは割れても修理は可能です。

プラスチック製

陶器製よりも価格帯が低いので入門用に最適です。更に落としても割れないというメリットもあります。しかし、物によりピッチが不安定なものもあります。

木製

陶器のような温かみのあるサウンドが特徴です。木製のものは初心者の方が演奏するには比較的難しいと言われています。

竹製

バンブーオカリナと呼ばれており、7穴式のオカリナです。楽器店では販売されていないオカリナです。

この他にも金属製、ガラス製の市場にはあまり出回っていない珍しいオカリナも存在します。

材質によりサウンドも異なりますので、色々と試してみて好みのサウンドが鳴るオカリナを探してみて下さいね。

次はオカリナの吹き方を解説していきます。

オカリナの吹き方

オカリナの演奏で初心者が最初に苦労するのは運指(指使い)です。まずは基本的な運指から解説していきます。

基本的な運指

トーンホールはオカリナを構え左側4つは左手の人差し指、中指、薬指、小指の順で押さえ、右側4つは右手の小指、薬指、中指、人差し指の順に押さえます。

そして裏側のトーンホールは左の穴を左手の親指で押さえ、右の穴は右手の親指で押さえます。

これが基本的な運指ですが「絶対にこれでなければいけない」というものはありません。

オカリナという楽器はピッチが非常に曖昧なので、運指よりもピッチを優先にして演奏する楽器です。例えば運指表にない形でトーンホールを押さえたとしても、狙った音が鳴れば良いのがオカリナです。

基本的なフォーム

続いてオカリナを吹く際のフォームですが、背筋を伸ばして両足を肩幅ほどに開いて立ちます。これが一般的に言われるオカリナを吹くときの姿勢です。

それから口先を軽く尖らせてオカリナの歌口(吹き込み口)に軽く当てます。

吹き方

オカリナは歌口(吹き口)から腹式呼吸ではなく、軽く口ずさむ感じで吹きます。

しかし、オカリナは全ての音が正しいピッチにはなっていません。オカリナが属する管楽器は吹き込む息のスピードで音のピッチが変化します。

基本的に低い音を出す時は息のスピードを遅く、高い音を出す時は息のスピードを速くします。息のスピードコントロールが、どれだけ上手くできるかが演奏技術の大半を占めている楽器です。

このように正確なピッチで綺麗に音を鳴らすのが難しい楽器ですが、次は上達する為の練習方法について解説していきます。

初心者から上達する練習方法

まずはオカリナの基礎練習を3つ挙げます。

  •  息の使い方
  •  タンギング
  •  ロングトーン

この3つが正確なピッチで綺麗なサウンドを出す為に、とても重要なことです。

 息の使い方

音程、響きに合わせて様々ですが、低音ミより下は少なくてゆるい温かい息で、高音シより上はスピード感のある真っすぐな息で吹くと良いです。決して強く吹かず、軽い呼吸で吹くのがポイントです。

タンギング

舌で出だしの音の響きを遮らないように注意します。息の量に合ったタンギングを自分の耳で調整するのが大切です。息を入れすぎないようにするのがポイントです。

ロングトーン

「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」を1音ずつ長く吹く練習が効果的です。出だしの発音を丁寧に1音ずつ集中して出すのがポイントです。そして、1音ずつ吸い込んだ息が肺の中からなくなるまで吹き続けるようにします。楽器を演奏を上達させるには、こういった地味な練習が本当に大切なので、欠かさず行うようにしましょう。

以上のような基礎練習をしながら、好きな曲を何曲か用意して演奏する練習もすると良いと思います。やはり楽器は練習といえど楽しくなければ飽きてしまい中々、続きません。楽器は楽しみながら練習をすることが非常に大切です。

楽曲の練習方法

楽曲を練習する際は1曲を通して練習するよりも、小節ごとかフレーズごとに区切って練習し、それを最終的に繋ぐようにすると良いです。そうした方が各フレーズを丁寧に演奏できますし、飽きもこなく新鮮な気持ちで練習に取り組むことができます。

それから個人的におすすめの練習方法は、自分の演奏を客観的に聴き不得意な部分を直す練習です。携帯のムービーやボイスレコーダーで、自分の演奏を録音して聴いてみましょう。上手く演奏できていると思っていても、録音したものをチェックしてみると意外と演奏できていないということはよくあります。演奏しながら客観的に自分の演奏を聴くのは非常に難しいので、録音してチェックしてみることをおすすめします。この練習をすると、驚くほど速く上達しますので是非とも試してみて下さい。

まとめ

オカリナの種類や演奏方法について解説してきましたが、意外にも種類が豊富で奥が深いいことが、お分かりいただけたかと思います。

オカリナは楽器の特性上、慣れるまでは難しく感じると思います。しかし上手く鳴らすコツさえ掴んでしまえば、子供から大人まで幅広く楽しめる楽器です。どの楽曲にも共通することですが、地道にコツコツと練習を積み重ねれば、必ず演奏できるようになります。

サウンド面では、どうしても楽器のポテンシャルに左右されてしまいますが、価格が高ければ良いサウンドが鳴るわけではありません。低価格のオカリナでもサウンドが気に入ったのなら、それが自分にとって最高のサウンドです。何種類か試奏してみて好みのものを購入すると良いです。

最初は入門用に最適なプラスチック製のC管から始めて、慣れてきたら他の材質や音域を試してみると良いと思います。楽曲に合わせて使い分けができるようになると、オカリナを演奏するのが格段に楽しくなるはずです。

この記事をオカリナ選びと演奏の参考にしてみて下さいね。