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ギター

ミニアコースティックギターのチューニング方法!アコギとの違いも


ミニアコースティックギターは通常のギターよりも1回り〜2回りほど小さく作られたギターです。

子供や手の小さな人にも使い易いといったメリットがありますが、その反面チューニングを安定させるのが難しいというデメリットもあります。

今回は、そんなデメリットも含めたミニギターのチューニング安定をテーマに解説していきます。

ミニアコースティックギターのチューニングに必要なもの

ミニアコースティックギターのチューニングに必要なものですが、通常のアコースティックギターやエレクトリックギターに使う物と同じチューナーを使用します。

最近はギターのヘッドに取り付けて使用するクリップタイプのものや、スマホ用アプリのデジタルチューナー等、様々な種類のチューナーが発売されています。1500円程のチューナーでも非常に精度が高いので、予算に合わせてチョイスすると良いでしょう。

チューナーは電池が消耗してくると正確なピッチでチューニングができなくなる場合があるので、定期的にチューナーの電池交換を行うことをおすすめします。

では、ミニギターのチューニング安定の為の方法について詳しく解説していきます。

ミニアコースティックギターのチューニング方法

チューニング方法についてですが、まずはチューナーで開放弦を弾き、ヘッドのペグを回しながらチューニングを合わせていきます。ペグはゆっくりと少しずつ回すのがコツです。

6弦から順に合わせていき、全弦を合わせ終わったら、再び6弦から順にズレていないかをチェックします。特に弦交換した後は一度でチューニングが合うことは、まず無いので2〜3回はこの手順を繰り返します。

ここで弦交換とチューニングのコツを解説します。

多くのギタリストが全ての弦を一度外し、6弦から1弦へと順に弦を張っていくと思います。しかし、この張り方はネックに大きな負担を掛けてしまいチューニングが安定しない原因になってしまいます。

弦交換をする場合は全弦を一度に外さず、1本ずつ交換していくのがポイントです。

以下、弦交換の手順です。

  •  6弦を外し新しい6弦を張る
  •  1弦を外し新しい1弦を張る
  •  同じ手順で5弦→2弦→4弦→3弦の順に交換していく

6弦→1弦→5弦→2弦→4弦→2弦の順ですね。

このように交換すると、ネックへの負荷を減らすことができてネックの反りを防止することができます。チューニング安定の為に、このような手順で交換することをおすすめします。

ギターの弦をレギュラーチューニングで張った状態で、ネックに掛かる負荷は50kg〜80kgもあります。その負荷を一度に外してしまうと、ネックは木でできていますので、当然ネックは変形してしまいます。このネックの反りを少しでも防止することが、安定したチューニングへと繋がります。次はアコギとミニギターのチューニングの違いを解説していきます。

アコギとミニギターのチューニングの違い

基本的にアコギもミニギターも合わせる音は同じですが、大きな違いはチューニングの安定感です。

まず通常のサイズのアコギよりもミニアコースティックギター(ミニエレクトリックギターもそうですが)や安いギターはチューニングが、どうしても安定しないのが現実です。新しい弦を張り完璧にチューニングしても、ヴィブラート1発でチューニングがズレてしまうことも、よくあります。

これは元々の造りが原因なので、対処するにはチューニングを安定させる為に、ブリッジやナットといったパーツを良いランクのものに交換するか、最初からそこそこのランク(5万円〜8万円位)のギターを買うことをおすすめします。

それから使用する弦もチューニングに大きな影響を与えますので、3セットで1000円といった、あまりにも安過ぎるものはチューニングが安定しないので、おすすめしません。

更に通常サイズのアコギとミニアコースティックギターでは使っている木の分量が違いますので、ミニギターの方がネックの強度が無い分、チューニングが不安定になります。

先程も解説した通り、ネックには50kg〜80kgもある弦の負荷が掛かっており、これを支えていますので、木の分量が多い通常のギターの方がチューニングが安定します。

ミニギターは手の小さい人でも弾き易く音も小さめで自宅練習に向いており、持ち運びにも便利ですがチューニングの面では、どうしてもデメリットがあります。そのチューニングをキープするセッティングをするのが難しいギターです。

続いては安定しないチューニングを如何に安定させるかを解説していきます。

チューニングが安定しないときの原因と対策

チューニングが安定しない場合のよくある原因を4つ挙げてみます。

1. 弦が古くなっている

この場合は弦を交換すれば解消されます。弦交換は先程、解説した交換方法で行いネックへの負荷を減らすことがポイントです。

2. ネックが反っている

ネックの反りはチューニングが安定しない一番の原因です。ネックの反りは弦を交換や使用する弦のゲージ(太さ)を変えた場合を始め、チューニングを変えた場合や僅かな気温や室温の変化でも起こります。

ネックの反りは、ネックに埋め込まれたロッドという金具を六角レンチで回し調整します。しかし、本当にシビアな作業なので楽器店のリペアマンにお願いすることをおすすめします。もしも自分で調整する場合は慎重に調整して下さいね。

因みにネックは100%真っ直ぐだからチューニングが安定するわけではなく、個体差があります。常に100%真っ直ぐをキープするのも現実的に難しいので、10%反った位の状態で安定したチューニングをキープできるセッティングをするのが個人的にはおすすめです。

3. ブリッジが消耗している

アコースティックギターのブリッジ交換は非常に難しいので楽器店のリペアマンにお願いしましょう。また、ブリッジは消耗品なので使用頻度にもよりますが、定期的に交換することをおすすめします。

4. 押弦とピッキングが強過ぎる

いくらギターを完璧に調整しても何故かチューニングが安定しない場合の、よくある原因に弦を押さえる力が強過ぎたり、ピッキングが強過ぎるというものがあります。

ギターに限らず弦楽器は弦を強く押さえると、ピッチが上にズレてしまう特徴があります。また、不得意なコードを押さえた時に力んでしまうのもピッチがズレる、よくある原因です。これは弦を押さえる際に力んでしまい、無意識に弦を上または下に引っ張り込んでいる場合です。要するにチョーキングした状態になってしまっているということです。

そして強過ぎるピッキングもチューニングが安定しない原因です。極端に強いピッキングは、弾いた瞬間にピッチがズレてしまいます。実際にチューナーをオンにして試してみると分かり易いと思います。

強過ぎる押弦とピッキングは、弦を切ってしまう原因にもなりますので、弦を切らない為にも気を付けると良いでしょう。

このようにチューニングが安定しない原因は両手にある場合もあるので、常日頃から意識してみて下さいね。

 

まとめ

今回はミニギターのチューニング安定の為の方法を解説してきましたが、自分の使用するミニギターに合った調整方法を見つけてもらえたら嬉しいです。

不思議なことに楽器は大切に手入れをしてあげると、自然と良いサウンドを出してくれます。

例え安いギターであっても常日頃から大切に手入れをしてあげることが、安定したサウンドを出してくれる一番の秘訣だと思います。

是非とも、このミニギターのチューニング安定を参考にしながら、ベストなセッティングを見つけてギターライフを楽しんで下さいね。