「ソステヌートペダル」とは、グランドピアノの3本ペダルのうち、中央にあるペダルのことですが、このペダル、実はとても素敵な効果を持っており、クラシック曲の中などで効果的に使うことができます。
今回はこのソステヌートペダルの役割や使い方について見ていきましょう!
まずは、ソステヌートペダルの特徴や演奏効果について確認します。
ピアノのソステヌートペダルの特徴や演奏効果
さてまずは、ソステヌートペダルの特徴や演奏効果についてです。
ソステヌートペダルがどういったペダルなのかと合わせて見ていきましょう。
ソステヌートペダルとは?
先ほどお伝えしたように、ソステヌートペダルはグランドピアノの中央にあるペダルのことです。
ソステヌートペダルは、「ある特定の音のみ伸ばしたい」ときに使われます。
ピアノの音を伸ばすとき、皆さんはどのようにしているでしょうか。
①指を鍵盤から離さない
②右のペダル(ダンパーペダル等複数呼び名あり)を踏んで弾く
このどちらかではないかと思います。
①では指で押さえている音を、押さえている間しか伸ばせません。
②では、全ての音が伸びてしまい、踏み変えないと濁ることもよくあります。
ソステヌートペダルは、この2つのどちらとも違う効果が現れます。
ソステヌートペダルを使うとどうなる?
ではソステヌートペダルを使うとどのようになるのか、見ていきましょう。
ソステヌートペダルは、「特定の音を弾いた状態で踏む」と「弾いた音だけが伸びる」という効果を持っています。
ですので、何小節も同じ音を伸ばしながら色々な音を弾きたい!という場合などに役立ちます。
・ソステヌートペダルの特徴
「直前に弾いた音」のみを伸ばすことができる
・ソステヌートペダルの演奏効果
「直前に弾いた音」のみ伸ばすことができるため、通奏低音や何小節にも渡って伸ばす必要のある音などの表現が可能となる
では次に、そのようなソステヌートペダルの正しい使い方について見ていきましょう!
ピアノのソステヌートペダル正しい使い方
ここまで、ソステヌートペダルは「特定の音を弾いた状態」でペダルを踏むと、その音が伸びるとお伝えしました。
つまり、音を弾いてからソステヌートペダルを踏まないと、音は伸びないということです。
これが、ダンパーペダルとの大きな違いです。
この項目では、ソステヌートペダルの正しい使い方について順にまとめました。
この順番に沿ってダンパーペダルを使ってみましょう。
- 伸ばしたい音を押す。
- 押したままソステヌートペダルを踏む。
- ゆっくり指を離し、伸びていることを確認する。
- この状態で他のメロディーを演奏することも可能。ただしソステヌートペダルは踏んだままにすること。
- ①の音を伸ばしたいところまで伸ばしたら、ソステヌートペダルから足をゆっくり外す。
これが基本の使い方です。
ここをベースに、伸ばしたい音とそうでない音がどういった配置になっているかによって踏むタイミングを変えていきましょう。
ピアノのソステヌートペダルが使われる曲
さて、ここでピアノのソステヌートペダルが使われる曲をご紹介しますね。
ドビュッシー作曲のベルガマスク組曲~月の光~はその代表的な例かなと感じます。
低い音に注目して聴いてみましょう。
長く伸びている間に、高い音で和音が動くシーンが何度かあります。
これはソステヌートペダルの効果です。
ドビュッシーはソステヌートペダルを使う曲が多いです。
ですがこの曲が一番分かりやすく使われていましたのでご紹介しました。
機会がありましたら、他の曲もぜひ聴いてみてください!
では今回のまとめをしていきましょう。
まとめ
さて、今回はソステヌートペダルについて見ていきました。
ソステヌートペダルはグランドピアノの中央にあるペダルのことでしたね。
「ある特定の音のみ伸ばしたい」ときに使われます。
そしてダンパーペダル(右のペダル)との1番の違いは、「音を弾いてから踏んだ音しか伸びない」という点でした。
ダンパーペダルは踏んでから弾いても音が伸びますからね。
基本的な使い方や、ソステヌートペダルを使う曲もご紹介しました。
このソステヌートペダルは、プロの方でも使うのが難しいと言われるペダルです。
曲の中でしたい表現が出てきたとき、その表現の方法に合わせて使い方を工夫する必要もあります。
慣れるまで大変ではありますが、少しずつ練習してみましょう!
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました!