ここでは、アルトサックス初心者の方にオススメのマウスピースについて、メーカーごとに比較し、どんなマウスピースが良いかをご紹介します。
どれを選んで良いかわからない!というアルトサックス初心者の方でも、取り扱いやすいメーカーの基本情報やオススメ情報、選び方をまとめてみました。
自分にあったマウスピースやサックスに出会えるよう、お手伝いさせていただきます。
最初に練習するマウスピースの選定は、大変重要な作業です。
初心者の方が快適に演奏でき、そして短期間で上達するためには、マウスピース選びから慎重に行いましょう。
目次
アルトサックスでマウスピースはとても大切!リードとの関係は?
マウスピースはサウンドを決める要です。
マウスピースとリードの組み合わせによって、吹奏感が違ってきます。
ジャズ向き、クラシック向きなど、出したいサウンドによってマウスピースとリードを選ぶと良いでしょう。
まず、リードとは、管楽器で用いられる薄い板片のことで、リードを振動させることで音が出ます。主に葦という植物を乾燥させて作られることが多く、一つ一つの状態が違います。
サックスはリードとマウスピースの間に息を吹き込み、リードを振動させて、音を鳴らす楽器です。そのため、このリード選びも吹きやすい、自分に合ったものを見つけることが大切です。
リードは、硬さを数字で表記します。
2から始まり、3、4と続き、2と3の間に2半(にはん)、3と4の間に3半(さんはん)があります。この数字が小さいほうが、リードが柔らかいことを意味します。マウスピースによりますが、3半が使われることが多いです。
しかし、初心者の方の中には3半では、やや抵抗感を感じる方もいらっしゃると思うので、一番最初は2半から慣れていくのが良いかもしれません。
リードは1箱に10枚入って価格は、1箱3,000円ほど販売されていることが多いです。中には高価なリードもありますが、初心者の方ですと、一般的に使用されているものから試していくのが良いでしょう。
楽器店などで販売されています。
リードは、それぞれ状態が違うので、1枚1枚に良し悪しがあります。そのため、10枚の中から良いリードを選んで使用します。
選び方や選ぶ基準はそれぞれ吹きやすいものを選んでいくのが良いです。
中には音が鳴らないリードも入っていますので、それはリードの個性だと思って諦めましょう。
それでは、ここからはどんなリードが販売されているのか、
初心者の方でも使いやすいリードをご紹介していきます。
トラディショナル(青箱)
バンドーレンのリードの中では最もスタンダードなリードです。
初心者の方は、まずこのシリーズの2半という厚さのリードを選ぶと良いでしょう。どのジャンルにも合いますが、主にクラシックや吹奏楽に向いているサウンドになります。
まずはこのリードで慣れてから、色々試されて見るのが良いと思います。
バンドーレン V12
通称銀箱と呼ばれ、2010年頃から発売されています。
こちらもクラシックや吹奏楽向きのサウンドで明るめの音が特徴的です。
トラディショナルが合わない方はこのリードもオススメです。
ジャバ(緑箱)
1980年代にジャズやポピュラー音楽用に開発されたリード。
音色は明るく、ジャズをやってみたいという人はこれを試してみましょう。
バンドーレン V16
1990年代に発売されたジャバの緑箱を少し厚めにしたリードです。
そのため、緑箱のリードよりも抵抗感があるため、太い音質を出したいのであれば、これが良いかもしれません。
近年ではプラスチック製のものや、竹とプラスチックの合成の製品も出てきていますが、やはりまだこのケーンで出来たものに比べると品質の面では劣ります。
リードは、カットの仕方によって、ファイルドカットとアンファイルドに分けられます。
ファイルドカット:(クラシック向き)
リードの先端をU字に薄くカットしており、繊細でクリアな音が出やすい
アンファイルドカット:(ジャズ向き)
リードの先端部分が厚めにカットされていて、リード全体が振動する
バンドレンリードの分類は以下のようになります。
ファイルド:トラディショナル・V12
アンファイルド:JAVA緑・V16
いい音色は、リードがいい感じに振動してくれることが大切なので、
マウスピースやリガチャーとの相性も重要ですが、
息の使い方やマウスピースのくわえ方なども上達への近道です。
マウスピースの材質の種類を比較
また、吹奏感やサウンドは、マウスピースの素材によっても大きく違います。
それぞれの素材の違いを見ていきましょう。
プラスチック製
音質が軽く、安価で手に入りやすいです。 量産に向いた材質のため、低コストで供給され、練習用としてよく使用されます。ただ、安価なので、音質も値段なりです
エボナイト製
エボナイトとはプラスチックと硬質ゴムを混ぜて作られた樹脂で、サックスのマウスピースでは1番よく使われる素材です。ハードラバーとも呼ばれます。
ジャズやクラシックなど、ジャンル問わず使うことができるため、まずこの素材のものを選んでおけば間違いないはずです。
メタル製
真鍮、アルミ合金、ステンレス製などがあり、サックスではよく使用され、メタルマウスピースとも呼ばれます。
全体的にパワフルで存在感のあるサウンドになる傾向があり、ジャズサックス奏者に人気です。価格はだいたい2万円以上で、個体差が激しいのが難点です。
プラスチックはあまりいいところがないので、
ハードラバーかメタルがオススメかと思います。
初心者におすすめのメーカーは?比較してみた
オススメの初心者用のマウスピースとして、こちらでは2つのメーカーをご紹介します。セルマーとバンドレンです。
セルマー
型番によっても若干の違いはありますが、鳴らしやすく、音の立ち上がりが早いので、初心者の方には吹きやすいはずです。
また、柔らかい音で、合奏すると、周りの音によく溶け込みます
バンドレン
バンドレンはリードの製造と、マウスピースやアクセサリーで有名になった会社のため、マウスピースの質も良いです。音の立ち上がりが早く、高音から低音まで安定感のある吹き心地です。
他にもメイヤーやヤナギサワなどのメーカーもありますが、初心者にオススメということで、ジャズ用に開発されたマウスピースは除外します。それらは初心者ではコントロールが難しく、音が鳴らないこともあるからです。
まずは吹きやすい自分にあったマウスピースを探してみましょう。
アルトサックスマウスピース初心者の試奏の仕方
マウスピースを購入する際、
商品レビューや動画などで、吹き比べたレビューが投稿されていますが、
決して間違っていることはありませんが、やはり自分にピッタリ合うマウスピースは自分で実際に吹いて決めるのが一番です。
初心者の方は、「まだ下手だから試奏はちょっと…」と思う方もいらっしゃいますよね。そんな場合は、試奏室を完備したお店に行きましょう。
周りを気にせずに、試奏することが可能です。
あるいは、
「まだ音がうまく出せないけど、どんな音か聞いてみたい!」
という方には試奏代行を行っているお店もありますので、
そんなお店で吹き比べてもらい、サウンドの違いを聞いてみてはいかがでしょうか。
まとめ
参考になりそうな情報はありましたでしょうか?
サックスプレイヤーとしての第一歩に、この記事が少しでも役に立てば嬉しいです。
素敵なサックスプレイヤーとしてご活躍されることを願っております!