本ページはプロモーション(広告)が含まれています。

クラリネット

クラリネットのリードの育て方!水につける方法で吹きやすく


クラリネットに欠かせないものといえば、やはりリードですよね。そんなリードの育て方ですが、水やお湯がキーになってくるのです。リードは当たりはずれもありますし、育てるにもポイントがあるのです。

今回はそんなクラリネットのリードの育て方についてポイントを詳しくお伝えします!

クラリネットのリード定番商品!

では、クラリネットのリードにはどのような種類があるのでしょうか?

ここでは、クラリネットといえばこれ!といったリードの種類を3種類ご紹介いたします。

バンドレン:トラディショナル

こちらのリードは、クラリネットのリードの中では本当に定番になっているリードになります。

名称が「青箱」と呼ばれ、愛用者に親しまれています。

かなりスタンダードなリードになるので、このリードを指定している吹奏楽部もあるくらいです。

スタンダードに使われるリードなのですが、様々なジャンルに対応しています。

タンギングがかなりしやすく、ある程度の息の強さにも耐えることが出来ます。

それに伴い、スタンダードなリードであるといえるでしょう。

V12

こちらのリードは「銀箱」の名称で親しまれています。

そして、このリードもトラディショナルと同じくらいとても人気のあるリードとなっています。

こちらのリードの特徴は、音をコントロールしやすい、といったところになります。

トラディショナルに比べるとやはり音の変化があり、柔らかく響きがある音が出しやすいつくりとなっています。

音量は先ほどご紹介したトラディショナルの方が出しやすいので、まずはトラディショナルを試して、慣れてきたらV12を使うといった方もとても多いです。

56ルピック

こちらのリードは「黒箱」と呼ばれている、定番のリードになります。

では、なぜこのような名前がついたのでしょうか?

名前の由来は、56というのは、フランス・パリのバンドレンの本社の番地からとっているようです。

ただ、一つ難点があり、バンドレンが出しているプレミアムリードになりますので、先ほどご紹介したリードよりはお値段が高めになっています。

ただし、落ち着いて丸みのある音色を出し、なおかつ芯のあるはっきりとした音を出すことが出来るので、とても高性能なリードになっています。

このリードは、中級者、上級者の方からとても人気のあるリードになっています。

いかがでしたか?

一概にリードといっても、様々な特徴があり、使い分けることが出来ることがわかりましたね。

クラリネットのリード定番商品まとめ

<バンドレン:トラディショナルのポイント>

  • 名称が「青箱」と呼ばれ愛用者に親しまれている
  • スタンダードで定番なリード
  • タンギングしやすい

<V12のポイント>

  • 通称「銀箱」と呼ばれて親しまれている
  • トラディショナル同様人気なリード
  • 柔らかく響きがある音が出しやすい

<56ルピックのポイント>

  • 通称「黒箱」と呼ばれ定番のリード
  • 価格は高め
  • 落ち着いて丸みのある音色かつ芯のあるはっきりした音
  • 中級者・上級者の方から人気がある
トラディショナル V12 56ルピック
通称「青箱」 通称「銀箱」 通称「黒箱」
スタンダードで定番 トラディショナル同様人気 芯があり丸みのある音
タンギングしやすい 柔らかく響きがある音が出しやすい 価格高め
中・上級者向き

 

では、ここでいよいよクラリネットリードの育て方についてみていきましょう。

強度を上げるために最初にすることは?

①袋から出す

まず箱を開けたら、個包装されているものであれば、入っているすべてのリードを開封してしまいましょう。

いいリードが入っていますように!と祈りながら、開けたくなるところです!

そして、リードを開けた状態で1日から数日空気にさらします。

北海道など、湿度の低い地域では、多少空気にさらす時間が異なってきますが、手順は変わらず一緒になります。

②日付を書く

いつから袋を開けて置いていたのかわからなくなってしまうので、必ず開けた日付は書くようにしましょう。

③お湯(水)につける

次に、水分に慣れさせるため、体温ほどのお湯を準備します。

そして、それに10秒ほどリードをつけます。

その後、リードをお湯からとります。

タオルでしっかり、ですが優しく水気をとってケースにしまいます。

乾燥させるため、1日ほど置いておきます。

この手順を少なくとも三回はするようにしてください。

そしてお湯につける時間を少しずつ日ごとに増やしていきます。

例えば、1回目は10秒だったとしたら、次は15秒、という感じで5秒ずつ伸ばしていきます。

④裏面をとぐ

お湯につけ終わったリードの裏面を、もう使わなくなったリードの側面で軽く研ぐようにします。

なぜこの作業を行うかというと、これをするとリードの裏面がツルツルになってムラがなくなるからです。

少しの作業でも、とても大事なことがわかりますね。

クラリネットリードの強度を上げるために最初にすることの手順

  1. すべてのリードを開封をする
  2. 袋を開けた日付を書く
  3. 1日~数日間空気にさらす
  4. 体温ほどのお湯に10秒ほどリードをつける
  5. お湯から取り出した後、タオルなどで優しく水気を取る
  6. 水気を取ったらケースにしまう
  7. 乾燥のため1日ほど置いておく
  8. ④~⑦を3回はする
  9. 使わなくなったリードの側面でお湯につけ終わったリードの裏面を研ぐ

いいリードと悪いリードを見分ける方法

では、いいリードを育てるにはどうしたらいいのか?といったところを見ていきましょう。

クラリネットのリードは本番用をとっておき、他はローテーションするようにしよう

では、本番用に使うリードはどのようなものがいいのでしょうか?

やはり、自身で吹いてみてから決めるのが鉄則ですが、「無理のない息の強さで楽器を吹いたときに反応がいいこと」は最重要になってきます。

反応がいいということは、吹き込んだらすぐに音になることです。

そして、程よい抵抗感も大事になってきます。タンギングやスタッカートなどが出来、戻りの反応がいいことを言います。

そして、一番大事なことは「選別するときに音色で選ばないこと」になります。

箱に入っているリードを試しで吹いてみて、吹き心地にこだわって選ぶのです。

吹き心地がいいリードを鳴らしたときに、自動的にその人が持つ一番美しい音色が出ていると思うと、このリードだ!というのが決められると思います。

ですが、注意点があります。

気に入ったリードばかりを使いまわすのはダメです。

2枚から3枚をローテーションさせて使うことがポイントになってきます。

1枚のリードを大体1時間以上は吹かないようにしましょう。

リードはリードケースに

やはり保管はリードケースでしましょう。

そうでないと、せっかくいいリードを選別しても意味がなくなってしまいます。

なので、必ず保管はリードケースで行ってください。

リードは季節で変わる?

クラリネットのリードの保管方法、最後にポイントがあるのです。

日本には四季があります。そのため、夏場と冬場では空気の乾燥の度合いが全くといっていいほど違いますよね。

ですが、夏場のリード管理に関しては、特に神経質になる必要はないのです。

ただし、問題は夏場になる前の梅雨です。

梅雨時は湿気でリードが波打ってしまうときもありますので、そんな時はガラスの上に置いて指で平らにしてあげるといいでしょう。

そして冬場、乾燥が激しい時にリードがなくて困った!という場合になったときは、ジッパー付きの袋にリードケースごと入れて保管すると少しは改善されるので一度お試しください。

また、リードケースの内部の湿度をコントロールする「ヴァイタライザー」というものも売っていますので活用してみてもいいと思います。

いいリードに育てる方法

では、いよいよ本題のリードを育てる方法をご紹介します。

いいリードに育てるポイントは「水」を利用する

いいリードに育てるためには、葦(あし)の性質から水を利用するのがポイントになります。

リードは葦(あし)という植物からできており、水辺に生息しています

ですから、開封したリードを水に浸けてあげることで、リードが水分を吸ってしなやかでいい響きのするリードに育っていくのです。

 

そもそもリードを「いいリードに育てる」というのは、乾燥状態になって固くなっているリードを湿らせ、しなやかな形に変形させることをいいます。

 

しかし、リードを開封してすぐに口に含んでしまうと、口の中の唾液のpH(酸性、中性、アルカリ性)度合いや含まれる消化酵素の影響を受けて、リードの変形速度を速めてしまいます

 

リードの変形が速まると、リード自体が振動しにくくなってしまうので、演奏をしても吹きづらさやいい響きを感じにくくなってしまうことにつながるのです。

水に浸したリードから余分な水分を取り除く

水に浸したリードは、葦(あし)の性質上たっぷり水を含んで大きく成長しようとしてしまいます。

しかし、リードに水分がたまったままになりますと、いい音が出ないばかりか演奏の妨げになってしまいますよね。

ですから、水に浸したリードからは余計な水分を抜いてあげるのがポイントです。

リードの根元から先端に向かって、指の腹を使いなでるように優しく水を除いてあげましょう

水分を取るために乾燥させる

リードの余分な水分を取ったら、日当たりのいい場所に置いて乾燥させてあげましょう。

指で触れて、水分を感じない程度になるまで乾燥させるのがポイントです。

少しでも水に濡れていると、演奏の際にリードが振動しにくくなってしまうので、吹きづらさを感じる原因になってしまうからです。

試し吹きをして吹き心地を確認する

最後に、乾燥したリードを使用し、実際に試し吹きをしてみましょう

息は入れやすいか、音の鳴りや響きはどうかを確認しましょう。

音を出すだけでなく、ご自分が練習している曲を1曲演奏してみてるのもいいですよ。

曲はご自身が弾き慣れている曲で試してみましょう。

弾き慣れた曲であれば、吹きやすさはもちろん、違和感にも敏感になるからです。

違和感を覚えるようでしたらもう一度、水に浸すところからリードを育てなおしてあげましょう。

  • いいリードに育てるポイントは「水」を利用する
  • 水分を取るために乾燥させる
  • 試し吹きをして吹き心地を確認する

以下の動画から、良く鳴るリードの育て方を確認することもできますので参考にしてみてください。

クラリネットのリードにはモイスレガートがおすすめ

モイスレガートとは?と思った方もおられるのではないのでしょうか?

リードは自然の素材で出来ているので、湿度によって状態が変わってしまうのです。

よりいい状態でリードを保つためにモイスレガート(湿度調整シート)を使い、乾燥を防ぐことが大切になってきます。

モイスレガートを使えば、開封後約2年間はリードケース内の湿度が40%から60%に保たれます。

湿度を保つことによって、木管楽器のタンポやリードの乾燥を防ぐことが出来ます。

それによって、楽器の保持にも役立つのです。

ちなみに、長期にわたって乾燥してしまっている場合は。加湿器の上などに数分置いてから使うと効果的になります。

使い方はとても簡単です。シートをケースに入れるだけなのです。

モイスレガートのロゴの下には使用開始日時を記入できるスペースがあり、変える時期が一目でわかります。

なので、交換がとてもしやすいですね。

デザインも、無地のシンプルなものから、はぎれを使った色鮮やかなものまでいろいろあります。

  • いいリードを選ぶときは、吹き心地を大切にする
  • 気に入ったリードばかり使いまわさない
  • リードはリードケースに大切に保管する
  • リードの保管は湿度に注意する
  • 内部の湿度をコントロールするヴァイタライザーはおすすめ
  • いい状態のリードを保つためにモイスレガート(湿度調整シート)を使い、乾燥を防ぐ

まとめ

今回はリードの定番商品から、リードを育てたり長持ちさせたりする方法についてお伝えしてきました。

クラリネットに限らず、木管楽器には欠かせないリードの管理やお手入れ方法について書かせていただきましたが、参考になりましたでしょうか?

皆様がいい音色を奏でられますように願っております。