ギターはメーカーや種類がたくさんあり、いざ調べてみるとGIBSONやFender、ibanezなど色々と出てくると思います。
それぞれ特徴があるため、初めての方はいったい何を買えばいいのか迷ってしまいますよね。
今回は、ibanezのギターについて特徴やモデルを紹介していきます。
ibanez(アイバニーズ)ギターの種類と特徴
ibanezは星野楽器のブランドです。
元々はスペインのサルバドール・イバニェス氏から輸入していましたが、その後イバニェス氏が廃業し星野楽器が商標を買い取ったことからibanezは始まります。
まずはibanezギターの特徴を知っていきましょう。
自由なコンセプト
多くのブランドは、ギターを作る際のコンセプトが決まっています。
しかし、ibanezは決まったコンセプトがなく、作るジャンルに合わせて変えていくのです。
そのため、様々な音楽での使用が可能になります。
多弦ギター
通常のギターの弦は6弦ですが、ibanezは7弦ギターをいち早く開発しました。弦の数が増えることにより、低音域が広がります。
その特徴から、ヘヴィやラウドロックといったジャンルで好まれています。
今では8弦や9弦といったギターも発売されています。
極薄のネック
ギター演奏をする際にネックが太いものだと、手が小さい人にとっては弦を抑えにくくなってしまいます。
しかしibanezのギターはネックがとても薄くなっており、wizard(魔法使い)と名付けられています。
ネックを薄くすることにより、よりテクニカルな演奏がしやすくなりました。さらに、指板もフラットに作られているため、指が運びやすくなっています。
極薄のネックと合わさり多くの技巧派ギタリストに愛用されています。
ibanezのギターの特徴により、様々なジャンルそして多くのギタリストが使うことができるとわかりました。
では、次にどんな種類のギターがあるのか見ていきましょう。
AZシリーズ
ibanezのAZシリーズはプレイヤーが追及する音を実現させるために、ibanezが培ってきた技術や工夫が詰め込まれているスタンダードなギターです。
ミュージシャンの声も反映されており、どんなプレイヤー・リズム・スタイルでも使うことのできるギターと言われるほどです。
そんなAZシリーズは
- Prestige(日本製)
- Premium(外国製)
の2種類あります。
ネックはメイプル材で、Prestigeではエステック処理が施されたものを使用しています。耐久性や環境変化に強いのが特徴です。
Premiumでは加熱処理がされているものを使用しています。
ブリッジに関しては、Prestigeではチタン製サドルを使用しており伸びのある高音域が特徴です。
Premiumではスチール製サドルを使用しており、音の分離間の良さが特徴となっています。
RGシリーズ
RGシリーズはibanezの代名詞と呼ばれることもあるギターです。
形状はストラトキャスターに似ていますが、少し違います。ストラトキャスターよりもカッタウェイが深くなっています。
また、前述にもあるwizardネックが使われているのも特徴の1つです。
多弦ギターもRGシリーズから発売されています。ibanezのネックは極薄になっていますが、多弦ギターの場合は弦が増えるためネックが厚くなっています。
RGシリーズには
- j.custom
- Prestige
- Premium
- Iron Label
- Standard
の5種類があります。j.customとPrestigeは日本製でj.customのほうが上位モデルとなっています。
Premiumは外国製のギターで、上位モデルですがPrestigeなどよりも安く入手することができます。
Iron Labelはメタルミュージックのために作られたギターです。メタル専用機ともいわれており、ネックがより強靭になっています。
standardは標準的な仕様となっており、今まで紹介したものに比べて比較的安価となっています。
Sシリーズ
ibanezの代表的な機種と言えばSシリーズも挙げられます。Sシリーズはボディがとても薄く作られているため、他のギターに比べて軽く疲れにくくなっています。
ボディバックに使用されている木材はマホガニーに統一されており、薄いボディとは思えない中音域の太い音色が鳴り響きます。種類は
- Prestige
- Premium
- Axion Label
- Standard
の4種類が発売されています。
Prestigeは日本製でPremiumは外国製となっており、Axion LabelはSシリーズの中でもメタルをターゲットに作られています。Standardは標準的仕様となっています。
ここまでで、それぞれのシリーズに特徴があることが分かったと思います。では、次にibanezのギターは初心者に向いているのかどうかを見てみましょう。
ibanez(アイバニーズ)は初心者向き?
ibanezのギターは初心者にとっては、かなり使いやすいものとなっています。では、どのような点で初心者にオススメなのかを見ていきましょう。
ネックと指板
ibanezのネックは薄いため、持ちやすくなっています。また、指板がフラットになっていることで、コード変更の際の慣れない指運びもスムーズに行いやすくなっています。
初心者は、バレーコードという1本の指で複数の弦をまとめて押さえるコードで躓いてしまいます。
しかし、wizardネックとフラットな指板によって挟み込むように抑えることができるのです。
ロック式トレモロ
ibanezでは、ブリッジにロック式トレモロが使われています。
ロック式トレモロは一度チューニングをしてしまえば、狂いにくいのが特徴です。
初心者ですと、チューニングが苦手という人もいるのではないでしょうか。これは最初だけ合わせてしまえば良いので、使いやすくなっています。
ibanezが初心者に向いているかどうかは分かったと思います。では、最後にどのモデルがオススメなのかを見ていきましょう。
ibanez初心者が使うのに評判のいいモデル
ibanezには、初心者向けのモデルが発売されています。
Gioシリーズ
Gioシリーズは初心者がすぐにでも始められるように、アクセサリー・キットもついてきます。あとはアンプを買うだけです。
GRG170DX
GRシリーズがベースで、wizardネックではないものの薄いネックとなっています。また、ピックアップもハムバッカー・シングルコイル・ハムバッカー(HSH)という構成になっています。これにより、5つの音を出すことができます。
RG350DXZ
wizardネックを使用しており、ロック式トレモロとなっているためチューニングが狂いにくくなっています。ブリッジは、HSHです。
RG421AHM
ネックはwizardネックとなっています。このギターはロック式ではないため、弦の交換や最初のチューニングが簡単にできるようになっています。ブリッジはHHです。
ここまででibanezのギターについて多くのことが分かってきたと思います。最後に内容をまとめてみましょう。
まとめ
ibanezのギターは、どんなプレイヤーにもどんなジャンルの音楽にも合うように作られていることが分かりました。また、薄いネックにより初心者や手の小さい方でも非常に使いやすくなっています。
シリーズ毎では、AZシリーズはibanezの培った技術・工夫が詰め込まれています。
RGシリーズとSシリーズはibanezの中では代表的な機種でRGシリーズはネックの薄さ、Sシリーズはボディの薄さが特徴となっていることもわかりました。
初心者の方はどんなギターを買うべきか悩んでしまうと思います。
しかし、ibanezは高級モデル以外にも4万円台のギターも取り扱っているため、入門用としても手が出しやすいです。
また、初心者の方はバレーコードで躓いてしまい、ギターをやめてしまう人もいます。
もし不安に思ったら、一度ibanezのギターを手に取ってみるのもいいかもしれません。
ギター選びに迷っているのであれば、ibanezを候補に入れてみてはいかがでしょうか。