楽器屋に行くと、沢山置いてあるドラムスティック。
どれを買えばいいかわからず、とりあえず気になったものを買ってみた・・・。最初はそんな感じだと思います。
あれだけ種類があるのだから、どれを買えばいいのか覚えるのも大変なんだろう・・・。そう思っていませんか?
そんな人のために、今回はドラムスティックの選び方や、おすすめのドラムスティックについて大事なところをまとめてお話します!
ドラムスティックの正しい選び方
ドラムスティックを選ぶうえで大事なことは材質とチップの2点です。この2点さえ分かっていれば、自分に合ったドラムスティックを選ぶことが出来ます。
それでは、材質とチップそれぞれの特徴を見ていきましょう。
材質
材質の種類は主に4種類です。それぞれの名前はスティックコーナーに書いてあることが多いので、簡単に見つけることが出来ると思います。
ヒッコリー
クルミ科の木。適度な重さ、堅さで一般的なドラムスティックと言ったらこのヒッコリーです。
迷ったらヒッコリーと覚えておきましょう。
オーク
ナラの木。重くて堅いので、耐久性に優れています。
激しい曲などでパワフルに叩きたいときにはオークが良いでしょう。
メイプル
カエデの木。非常に軽くて、少し柔らかいのがこのメイプルです。
細かな動きが必要な曲や、繊細な音を出すのに向いています。
金属
主にアルニミウムを使っているのが、この金属製スティックです。
金属でできているため、他のスティックに比べて重く、変形しにくいためメタルなど叩き方でパフォーマンスをする曲に向いています。
チップの形
チップの種類は4種類あります。これは自分でチップの形を見る必要があることもあるので、どういう形なのか覚えておきましょう。
丸型
球状のチップです。どの角度で叩いても、当たる面が同じなため、均一な音を出すことに向いています。
角型
丸型チップをやや立方体のようにしたものが、この角型チップです。
このチップは角があるため、当てる角度によって音が変化します。
涙型
涙のような形をしたチップです。当てる角度によって面の広さが違うため、色々な種類の音を出せます。
三角型
円錐のような形をしているのが三角型チップです。当てる角度によって、音の違いがはっきりするので、シンバルなどで音の違いを楽しみたいときに向いています。
まとめると
ヒッコリー | 基本的な重さと堅さ |
---|---|
オーク | 重くて堅い |
メイプル | 軽くて柔らかい |
金属 | 重くて変形しない |
丸型 | 均一な音を出す |
---|---|
角型 | 当てる角度によって音が変化 |
涙型 | 色々な種類の音 |
三角型 | 音の違いがはっきりする |
となります。
この材質とチップの組み合わせで、自分に合ったドラムスティックを選んでいきましょう。
どういうものがあるのか分かったけど、あまり自信がない・・・、と言う人のために今回は初心者におすすめのスティックを紹介します。
初心者に人気でおすすめのスティック10選
10位 オーク×涙型
オークと涙型の組み合わせは、重いスティックで色々な音を出すのに適しています。
また、堅い材質なのでチップ割れがしづらいことから、音出しの練習に適しています。
9位 メイプル×丸型
メイプルと丸形の組み合わせは、非常に軽いスティックで均一な音を出すことができます。
まだドラムに慣れていなくて疲れやすい人や、スティックを楽器に上手く当てられないという人は、この組み合わせだと叩きやすいと思います。
8位 ヒッコリー×三角形
ヒッコリーと三角型の組み合わせは、シンバルの細かな音を出すことに適しています。
クラッシュシンバルやライドシンバルで、色々な音を出してみたいと思う人はぜひ試してみてください。
7位 ヒッコリー×角形
ヒッコリーと角型の組み合わせは、音量を上手く調整するのに向いています。
大きな音を出したいのに、あまりでなくて困っているという人は試してみてください。
6位 メイプル×涙型
メイプルと涙型の組み合わせは、軽くしなりのあるスティックで繊細な音を出すことに向いています。扱いは難しいと思いますが、音の研究に役立つと思います。
5位 メイプル×三角型
メイプルと三角型の組み合わせは、軽く繊細な動きでシンバルを上手く扱うのに長けています。クラッシュシンバルやライドシンバルで細かな音を扱う曲では大活躍するでしょう。
4位 オーク×丸型
オークと丸形の組み合わせは、基本的な練習はしたいけれどヒッコリーだと重さが物足りないという人に向いています。重さや堅さがヒッコリーより上なので、まんべんなくパワフルな音が出せますね。
3位 オーク×角型
オークと角型の組み合わせは、当てる角度によって鋭い音が出せる組み合わせになっています。パワフルな曲をよりパワフルにするためには最適な組み合わせと言えるでしょう。
2位 ヒッコリー×丸型
ヒッコリーと丸形の組み合わせは、もっとも基本的な組み合わせと言えます。初心者から上級者まで幅広く使われている組み合わせなので、安心してドラムを叩くことが出来るでしょう。
1位 ヒッコリー×涙型
ヒッコリーと涙型の組み合わせは、ドラムの音を幅広く出すために最も適した組み合わせです。練習からライブまで、ドラムの音をいつも同じ感覚で楽しみたいという人におすすめです。
番外編
ドラムスティックの中には一風変わったスティックがあるので、紹介していきます。
チップレス
チップが無く、棒状になっているのがチップレスです。チップが無い分、重心が先端によっているため、重く感じます。そのため、音を大きく出すことが出来ます。
ただ、打感が強すぎるためスタジオやライブハウスによっては使用できない場合があるので気を付けましょう。
ブラシ
スネアドラムなどで独特な音を出すのが、このブラシです。通常のスティックとは違う音なので、使う場面がかなり限られています。
また、上手く使うのも難しく、かなりの練習量が必要です。
マレット
シンバルで柔らかな音を出すときに用いるのが、このマレットです。主に、吹奏楽で使われるもので、ドラムでは曲中にスティックをマレットに持ち替えて使うという方法をとります。J-POPやロックでは登場する機会がほぼ無いでしょう。
以上が番外編です。スティックコーナーに行ったときにこれらのスティックがあると、すごく目立って気になるとは思いますが、チップレス・ブラシ・マレットの3種類は初心者が使わない方がいいスティックの部類に入るので注意が必要です。
まとめ
今回は、ドラムスティックの正しい選び方についてまとめてきました。
覚える点は2点、材質とチップです。この2点さえ抑えておけば自分にとって使いやすいスティックを選ぶことを出来ると思います。
また、楽器屋のスティックコーナーには試し打ちが出来る練習台やスネアなど置いてあることが多いです。買う前に実際叩いてみて、自分に合っているかどうか確認をしておきましょう。
気に入ったスティックで快適なドラムライフを!
ぜひ好きな曲を楽しんで叩いてください!