ドラムスティックを入れるために、とりあえず買ってみたドラムスティックケース。
スティックが何セットか入るから便利だけど、ヒモやフックの使い方がわからない。そんな方いませんか?
実はドラムを演奏する人にとって、このドラムスティックケースは必需品なんです!
今回はそんなドラムスティックケースの使い方について紹介したいと思います。
ドラムスティックケースの正しい使い方
ドラムを練習していくと、ドラムスティックがささくれ立ってきて新しいスティックを買ったり、色々な種類のスティックで叩きたくなって、どんどん増えていきます。
そんなとき便利なのが、このスティックケース。何種類かのスティックをまとめて入れられるので、持ち運びに便利ですよね。
しかし、このドラムスティックケースが真価を発揮するのはライブのときなんです!
このライブでドラマーとして気を付けないといけないことは
① 転換を早くすること
② スティックを落とさないこと
この2点です。ドラムスティックケースはこの2点を改善するのにとても便利なのです。
転換を早くする
転換とはライブなどで、前のバンドと自分のバンドの入れ替えや、曲と曲の間のことを言います。この転換ですが、とても短い時間で正確に行わなければいけません。
この転換のときドラマーで起こりがちなのが、使うスティックを間違えてしまうということです。
スティックは、皆同じような形をしているため、複数のスティックを持っていると、どのスティックとどのスティックがセットなのか、ぱっと見では判断が出来ないことが多々あります。
このように、ドラムスティックケースの中がポケットで分かれているものを使えば、どのスティック同士がペアなのか一目でわかるため、時間が無いときにはとても便利になります。
このような中がポケットで分かれていないものでも、スティックのセットごとにグリップの色を分けておけば、一目でわかります。
素早い動きをするのに助けてくれる。それがドラムスティックケースの利点の1つです。
スティックを落とさないこと
ドラムの演奏中にスティックを落としてしまった!そんな経験ありませんか?もし、これが本番のライブで起こってしまったら、とても焦ると思います。
ドラムスティックケースは、スティックを落とさないようにすることではなく、スティックを落としてしまったときに助けてくれます!
ライブ中にスティックをおとしてしまったとき、落としたスティックがどこにあるか探して、拾って演奏を再開する・・・。そうしてしまうと、演奏が止まってしまう時間が出来てしまいます。ドラムはバンドのリズム帯。演奏が止まってしまうと、曲もバラバラになってしまいます。
そんなときの為に、すぐ手が届く場所にドラムスティックケースがあれば、すぐにスティックを取って演奏を再開することが出来ます。ドラムスティックケースは、言わばドラマーの万が一のための生命線になるのです。
では、すぐ手が届く場所に置くためにはどうすれば良いか、見ていきましょう。
フックの使い方
ドラムスティックケースについているフック。
このフックをどこかに引っかけられれば・・・。この発想になれば答えはわかりやすいですね。
すぐに手が届く場所でヒモを引っかけられる場所。答えはフロアタムです。
フックをフロアタムのテンションボルトにかければ、スティックが見える状態ですぐ取れるようになります。
このように持ち手しかないタイプはテンションボルトに引っかからないと思うので、フロアタムレッグに引っかけると良いでしょう。
ヒモの使い方
ヒモの場合も同じです。フロアタムのテンションボルトに結びつけると使いやすいと思います。
また、二つに分かれているフックや、ヒモの場合はズボンやスカートのベルト通しに引っかけることも出来ます。
ベルト通しに引っかけておけば、フロアタムより近く、すぐにスティックを取ることが出来るのでとてもおすすめです。私がライブをするときは、毎回ベルト通しにフックを引っかけて演奏しています。
ただ、他の方でベルト通しに引っかけているドラマーはあまり見たことがないので、基本はフロアタムに引っかけることだと思います。
なぜフロアタムなのか
では、なぜスネアドラムではなくフロアタムなのか。
スネアドラムはスタンドに置く重い楽器です。そのため、スネアドラムのテンションボルトに引っかけると、バランスを崩して倒れたり、スネアドラムがスタンドから外れてしまう可能性があります。
それに対して、フロアタムは楽器自身にレッグがついておりバランスを崩しづらいため、ドラムスティックケースを引っかけるのに適しています。
また、フロアタムは、座っている自分から見て右手すぐにあります。このにドラムスティックケースを引っかけておけば、万が一スティックを落としてしまったとき、すぐにスティックを取ることが出来ます。
テンションボルトに引っかけると、フロアタムのテンションに影響が出るのが怖い人は、フロアタムレッグに引っかけたり、ズボンやスカートのベルト通しに引っかけると良いと思います。
まとめ
ドラムスティックケースの正しい使い方、いかがでしたでしょうか?
ヒモやフックの使い方がわからず、使い方に困ってドラムスローンの下に置いたり、スティックをそのまま下に置いたりしている方も多いと思います。
今回紹介したヒモやフックの使い方を参考に、1ステップ上のドラムスティックケースの使い方をしてみてください。
また、ドラムスティックケースは、スティックを入れられるだけでも便利なのに、ライブの転換や万が一スティックを落としたときにも助けてくれる万能ツールです。
平常心を保ち、いつものテンポで演奏しなければならないドラム。万が一のアクシデントのせいで今までの練習が水の泡にならないように様々な工夫をしていると思います。
そんな工夫をする上で、ドラムスティックケースは必需品になりますので、練習のときからここに引っかけると決めておくと、アクシデントにも対応できる素晴らしいドラマーになると思いますので、是非とも試してみてください。