「レモンオイル?」「パスタにかけるモノ?」「それって美味しいの?」
いえいえ、違います!食事に使うモノではないんです!
実はギターのメンテナンスに使用する「レモンオイル」というモノが存在するんです。
せっかく高いお金を払って買ったギター。だからこそ出来るだけ良い状態をいつまでも保ちたい!誰しもがそう思うはずですよね?
そんな時はレモンオイルを使って正しいギターのメンテナンスをしましょう。
今回はそんなレモンオイルの正しい使い方をご紹介します。
指板のメンテナンスをするタイミング
ギターを始めたばかりの頃は指板をどれぐらいのタイミングでどのようにメンテナンスすればいいのかわかりませんよね?
ギターの指板は毎日メンテナンスする必要はない
そもそもギターの指板に関しては毎日メンテナンスする必要はありません。
ギターの弦というモノは大体1か月に一回の割り合いで新しいものに替える事が理想になります。指板のメンテナンスには弦を外す事も必要となりますので弦を張り替えるタイミングで指板のメンテナンスを行う事が理想だと言えます。
季節によってもタイミングは違う
右利きの方であれば左手を押さえる事になるギターのネックの部分。指板という木の部分とフレットと呼ばれる主にニッケルシルバーやステンレス等で出来ている部分があります。
木の部分は季節に寄っても乾燥の度合いが違いますので季節によってもメンテナンスのタイミングは変わってきます。
冬であれば2週間に1度程のメンテナンスを行うようにしましょう。
ですが、メンテナンスと言ってもどうすればいいのか初心者の頃はわかりませんよね?
そこで登場するのが「レモンオイル」なのです。
レモンオイルの意味と効果
ギター用のメンテナンスオイルであるレモンオイルにはギターの指板を保湿してくれたり指板等に溜まった汚れ等を除去してくれる効果があります。
ギターの指板の部分は木がむきだしの状態になっていまよね?
勿論、放置しておくと乾燥してしまいますので、定期的に保湿等のメンテナンスを行う事により良い状態を長期的に保つ事ができます。
ですが、楽器はデリケートな部分もありますし、適切な方法で使用をしないとかえって楽器を劣化させてしまう事にも繋がります。
人間の肌と同じようにギターも繊細なものです。
保湿する為のオイルもただただ使えばいいというワケではありません。保湿液等を顔に使う際もそのまま顔にビシャビシャかけてしまえばいいわけではないですよね?
勿論ギターに使うレモンオイルも同じです。正しい塗り方というモノが存在します。
レモンオイルは直接塗る?布に着けて塗る?
レモンオイルを使ってメンテナンスする際は必ずギター用のクロスにつけてから使用するようにしましょう。
レモンオイルをギターに直接垂らして使用する事はギターの劣化に繋がります。
適量でない量を使用する事で指板が色あせてしまったり、フレットの部分が浮いてしまう等の危険性があります。
ちなみにギターを拭く際は必ずギター用のクロスを使用するようにしましょう。
タオル等では傷をつけてしまう事にもつながります。
ギターという楽器は繊細です。恋人のように大事にするようにしましょう。
では、その恋人でもあるギターを大切にする為にも正しいレモンオイルの使い方の手順というものをお教え致しますね。
レモンオイルの正しい使い方
では、レモンオイルを使う手順をここでは説明しますね。難しい事は全くありません。
①弦を外す
通常の弦と交換する際と同じように弦をまずは外しましょう。弦をつけた状態でレモンオイルを使用する事は弦を錆びさせたり、状態を悪くする事に繋がります。レモンオイルを使う時は必ず弦を外す事を忘れないで下さい。
②レモンオイルをクロスに塗る
先ほどもお伝えしたように必ずギター用のクロスを使って下さい。直接塗る事やタオルなんかを使う事も絶対にやめましょう。せっかくの大事なギターが傷む原因になります。
③クロスを使って指板を拭く
次にオイルを垂らしたクロスで実際に指板を拭きます。ゴシゴシと拭くのでのはなくクロスに付いているオイルをのばすような感じで優しく拭いてください。絶対に強くこすらないようにしましょう。
④オイルが乾くまで一度待つ
実際に指板にオイルを塗った後は1~2分程オイルが乾くまで待つようにしてください。適量のオイルであればしっかり待つ事で保湿されますのですぐに拭き取ってしまわないようにしましょう。
⑤最後の仕上げ
1~2分放置した後は最後にクロスの乾いた部分を使って残ったオイルを吹き上げるようにしましょう。余ったオイルが指板に付いたままでは劣化に繋がります。必ず乾いたクロスで最後に吹き上げる事が大事です。
レモンオイルの適量はどの位?
実は非常に重要なのがレモンオイルを使う際の量です。
量が多ければ保湿されたり綺麗になるものではありません。
レモンオイルは量を間違えるとギターそのものを劣化させるおそれがあります。では適量とはどれ位か?
実はほんの1~2滴でも十分です。
理想はクロスで指板を拭いた後にすぐ乾く程度で構いません。保湿をする事で木はよい状況を保てまずが量を間違えると劣化します。木がオイル等で膨張してしまうとフレットが浮いてしまったり、木そのものの色を変えてしまう事にもなります
使い過ぎは危険!それを忘れないようにしましょう。
レモンオイルは指板専用
レモンオイルはギターの全てのメンテナンスに使うものではありません。ギター指板部分の保湿や汚れ等を取るものです。
ギターのボディ部分等はコーティングされているものがほとんどです。ボディ部分はボディ部分専用のモノ、弦には弦専用のメンテナンス用品を使う事を忘れないでください。
そして何よりに日頃のお手入れにより汚れや等が残らないようにする事も大事です。
ギターを長く使う為にも日々のお手入れの仕方や対策等もお教えしておきます。
溝に汚れが残る原因と対策
大切なギターといえども消耗品である事は仕方がない事です。
どれだけ大事に使っても少しずつですが傷んでいってしまいます。
ですが日々のお手入れによってその消耗を少しでも抑える事ができます。
レモンオイルは毎日使う必要はありませんし、むしろ毎日使うモノではありません。
しかし、毎日のお手入れは必要です。
ギターのネック部分は複雑な形の凹凸がありますのでそもそも汚れ等は溜まりやすいのです。
ギター用のクロスを使い乾拭きする事は日々必要な事です。埃などを残さない事で綺麗な状態を保つ事ができます。
ギターの弦は細く硬いものですのでギターを弾いたり、弦の交換の際に弦を支えている部分の溝の部分が削れそのまま溜まってしまう事もあります。
弦を交換する際は歯ブラシ等を使ってこの溝の部分を掃除してあげる事も大事です。
レモンオイルによる保湿等のメンテナンス大事ですが、日々のお手入れを必ず怠らないようにする事で大切なギターは長持ちしてくれます。
まとめ
今回はギターのメンテナンスに使用するレモンオイルの正しい使い方についてご紹介致しました。
適切な量を守り、適切な使い方をする事で大切なギターをより良い状態で長持ちさせる事ができます。
元メジャーリーガーのイチロー選手は道具をとても大事にしてお手入れを怠りません。道具を大事にする事は上達する為の初歩中の初歩だと思います。
色んな想いや夢を持って購入したギターも埃まみれになってしまっては触れる気にもならなくなってしまうかもしれません。
ギターにおけるレモンオイルでのお手入れというものはある意味オプションのようなもので日々のお手入れがあってこそ意味を持ちますし、レモンオイルのお手入れだけで完結するものではありません。
今回ご紹介したように月一回程度の特別なお手入れだと思って下さい。
綺麗な部屋、綺麗な服、綺麗な景色、綺麗である事は気持ちが良い事です。
大切なギターを綺麗な状態で保ち楽しいギターライフを送りましょう!