「最近、ギターのビビりが気になってきたなぁ・・・」そう思ってきたら、
それはフレットのすり減りが原因かもしれません!
フレットがすり減るとポジションによって音がフラットしたりシャープ
になったりとピッチが狂ってきてしまうので、フレットのすり合わせ作業を
する必要があります。
しかし、フレットのすり合わせをしたいけど、どのようにやればいいのか
わからない!という方が多いと思います。
そこで今回は、フレットのすり合わせを自分でやる時の注意点、必要な材料等
をご紹介してきます。
エレキギターのフレットすり合わせは自分でできる?
そもそもフレットのすり合わせは自分でできるものなのでしょうか?
フレットのすり合わせ作業自体は、実はそこまで大変ではありません。
しかし、かなり時間と労力を必要とするため素人が軽い気持ちで
作業しようとすると、失敗して全く使い物にならなくなるリスクもあるので、
ショップに行ってプロにお願いするのが間違いないでしょう。
すり合わせだけなら1万円以下でやってくれることが多いです。
ただ、「それでも自分でできるようにしたい!」という方もいると思うので、
そんな方のためにフレットのすり合わせを自分でやるために必要な
材料の説明を次にしたいと思います。
必要な材料
ここからは、自分でフレットのすり合わせをするための材料を紹介したい
と思います。
①マスキングテープ
指板に貼って指板をすり合わせの鉄粉や傷などから保護するために使用します。
粘着力が弱いため、貼り付けたものの塗装を痛めたりベタベタにしたりしない
ので今回の作業に打って付けのテープです!
②45cmのアルミ製定規
ネックの反りをチェックするために使用します。
③フレットレベラー
フレットを削る専用のヤスリです。
基本的には、木の板や鉄のブロックなど硬くてまっすぐな長方形のものに
貼り付けて使います。
これを使用して、すり減って高さがバラバラになっているフレットを均一の
高さに揃えていきます。
④アルミ製三角定規
フレットの高さが均一になっているかを調べるために使用します。
フレットとアルミ製三角定規がピッタリとくっついていれば問題ありませんが、
アルミ製三角定規がカタカタとグラつく場合はまっすぐになるようにもう少し
フレットを削りましょう。
⑤フレットファイル
フレットレベラーで削って平らになったフレットの上部を丸く整える工具です。
削り過ぎるとフレットの高さが変わってしまうので気をつけながら作業を
進めていきましょう!
⑥紙やすり(耐水ペーパー)
ヤスリがけして荒く削られたフレットを滑らかに仕上げる道具です。
紙やすりには「番手」と呼ばれる数字が振られていて、数が小さいほど
目が荒く削る能力が高くなり、数が大きいほどきめ細かく磨くような削れ方
になっていきます。
削る際は、番手の粗いものから徐々に細かいものに変えていってなめらかに
していきます。
フレットすり合わせには、最低でも300、600、1000、1500、2000番の
5種類は用意しておくことをお勧めします。
⑦コンパウンド(研磨剤) & 専用スポンジ
フレットをピカピカに仕上げるために使用します。
コンパウンド専用スポンジに研磨剤を染み込ませてピカピカに磨いていきます。
⑧フレット磨き用クロス
フレットを仕上げてピカピカにするために使用します。
フレットの錆を落とすためにも使われる道具です。
液体タイプや、そのほかの貴金属磨きなどが家にあればそれで構いません。
専用のクロス・液体タイプ共にフレットのサビ落としにも使えます。
⑨油性ペン
フレットの面取りでどこを削ってどこが削れていないのかをはっきりさせる
ために使うマジックペン。
面取り用のマーキングはフレットすり合わせで本当に大切な作業なので、
100均のものでもいいので油性のものを必ず1本用意しておきましょう。
正しい時期とタイミング
フレットのすり合わせをする正しい時期・タイミングについてご説明します。
以下に該当すれば、フレットのすり合わせが必要かも?と思ってください。
・ギターのビビりが酷くなってきた
・ポジションによって音がフラットしたりシャープしたりとピッチが狂う
・カポを付けると音がビビる
・フレットが凹んでいる
フレットは、ギターを弾けば弾くほど弦によってすり減ってしまう消耗パーツ
です。
フレットが削れていくとフレットの頂点がどんどん平らになり、それが凹みに
なります。
また、弦が錆びると弦がギザギザになるので、錆びた弦でギターを弾いて
しまうとどんどんフレットを削ってしまうので注意が必要です。
まとめ
今回は、自分でフレットのすり合わせを行うことについてご紹介しました。
自分の楽器のフレットをチェックしたときに凹んでいたり、ビビったり、
ピッチがおかしい場合はすり合わせの必要があります。
ただ、素人がいきなりフレットのすり合わせを自分でやることは、かなりリスク
があるので、安く買えるジャンクギターなどで練習してみるのも一つの手です。
くれぐれも無理して大切なギターを傷めてしまわないように気をつけてくださ
いね。
まめにメンテナンスをすることで出費を抑えることができるので、ぜひ大切な
楽器を日頃からチェックするように心がけていきましょう!