女性だって、低音の出し方のコツをおさえてカラオケで男性歌手やボカロの曲をかっこよく歌いたいですよね。
しかし、女性がカラオケで男性歌手や低音多様なボカロの曲を歌おうとすると、
喉が締まった声に聞こえてしまう、掠れた声に聞こえてしまうといった上手な出し方には程遠い声になってしまいます。
そこで、今回は女性でもカラオケで低音が上手に出せる出し方のコツを紹介します。3つの画期的な練習方法に励めば、魅力的な安定感のある低音ボイスを習得できますよ。
カラオケで女性が低音を上手に出すためのコツは?
女性がカラオケで低音を出すコツは、主に3つです。
女性がカラオケで低音を出すコツ
- 深い呼吸を身につける
- 声が胸で響く感覚を身につける
- 下顎や舌に力の入らない口の開きを身につける
では、コツを1つずつ詳しく見ていきましょう。
コツ①:深い呼吸を身につける
呼吸は、声を支えるために重要です。
特に、低音を出すための息の量は、
例えて言うなら、街中に立っている電柱の太さほどが必要です。
電柱の太さほどの息を体から出すためには、息をしっかり吐いて吸えるほどに深い呼吸を身につける必要があります。
深い呼吸を訓練すれば、同時にインナーマッスルも刺激させるので、安定感のある低音を目指せるようになります。
コツ②:声が胸で響く感覚を身につける
低音は高音とは異なり、体の低い部分、特に胸の辺りで響く音です。
低音の出し方を練習する際は、胸の辺りからの響きを意識すれば、
- 落ち着いた印象の低音
- 色っぽい印象の低音
- 深みのある印象の低音
が自然と出せるようになります。
コツ③:下顎や舌に力の入らない脱力感覚を身につける
下顎や舌に力が入りすぎてしまうと、喉が詰まったような声「喉声」や掠れた印象の「ハスキーボイス」になってしまいます。
喉声やハスキーボイスでは、低音を出すための声帯が緊張してしまい、低音をますます出しにくくしてしまいます。
下顎や舌に力の入らない脱力感覚を身につければ、無理なく低音が歌えるので、歌ったことのない低音曲にどんどん挑戦したくなります。
- 深い呼吸を身につける
- 声が胸で響く感覚を身につける
- 下顎や舌に力の入らない口の開きを身につける
3つのコツが分かったところで、次はコツを意識した3つの練習方法を見ていきましょう。
低音の練習方法3選!
低音をうまく出すためには以下の3つを習得しましょう。
- 深い呼吸へ導く腹式呼吸
- 胸で響く感覚に導くチェストボイス
- 脱力感覚へ導く口の開き方
深い呼吸へ導く腹式呼吸
安定的な低音を目指すなら、腹式呼吸を習得しましょう。
以下の動画では、
・7拍「スー」と息を吐き、1拍自然なお腹の膨らみを感じる練習
・3拍「スー」と息を吐き、また1拍自然なお腹の膨らみを感じる練習
が紹介されています。
動画での腹式呼吸が身についたら、合わせて腹式発声にも挑戦してみましょう。
<腹式呼吸をアレンジした腹式発声>
腹式呼吸での「スー」と息を吐いていた部分を「おー」の発声にアレンジします。
- 最初は、自分の出しやすい音で7拍「おー」とのばし、1拍で息を吸います。
- 息を吸ったら、最初よりも少し音を下げてまた7拍「おー」とのばし、1拍で息を吸います。
- ゆっくり音を下げていき、「少し喉が苦しいな」と感じてきたら、苦しいと感じる前の低音を繰り返し練習します。
安定した低音になるまで、「少し苦しい」の直前の低音を根気強く練習しましょう。
「少し苦しい」だけだから平気と、無理をして練習してしまうと喉を傷める原因になります。
また、3拍での練習も「スー」の部分を「おー」に変えて、短い呼吸でも低音が安定するように練習してみましょう。
3拍の場合は、1拍でたくさん息を吸うこと。
7拍よりも「おー」と発声する時間が短いので、たくさん息を吸って、声量の安定した低音を意識して練習しましょう。
胸で響く感覚に導くチェストボイスを習得
響きのある低音を目指すなら、チェストボイスを習得しましょう。
以下の動画では、
・go(ゴー)やbo(ボー)
という発声で胸に声が響く感覚を練習することができます。
<手を当てる位置に意識を向けてみよう>
先程、低音は高音とは異なり、体の低い部分で響く音と説明しました。
なので、チェストボイスを練習する時は手を当てる位置に意識を向けてみましょう。
発声する声が低ければ低いほど、手を当てる位置を下げても振動しているのが感じられますよ。
カラオケで歌いたい低音のために、
- 腹式呼吸で安定した息の量
- チェストボイスで響きのある声
と練習してきたら、
いよいよ低音を歌につなげる「口の開き方」の練習方法をみていきましょう。
脱力感覚へ導く口の開き方
低音をリラックスして出すためには、正しい口の開け方を習得しましょう。
以下の動画では、顎の脱力を促す
・「a」「e」「i」
・「o」「u」
母音の口の開き方が紹介されています。
母音の開きを徹底して練習
日本語は、母音・母音+子音の組み合わせでできています。
特に、子音+母音「か・き……さ・し……・た・ち……」の音は母音の音を低音でしっかり発声できれば、
・はっきりとした印象
・深みのある印象
のPOPやバラードといったジャンルの異なる曲でも歌いこなせるようになります。
母音発声を用いたロングトーン
動画で母音発声を習得できたら、「a」「e」「i」「o」「u」の母音を用いたロングトーンにも挑戦してみましょう。
例)「a」の練習方法
- 息を吐いてから、大きく息を吸います。
- 一度息を止め、「a」の口を準備します。
- 準備ができたら、最初は15秒息をのばします。
慣れてきたら、25秒、35秒と吐く息を長くしましょう。
(「e」「i」「o」「u」も同様に練習してみましょう。)
カラオケで歌いたい低音の練習方法をおさえたら、次は、実際にカラオケで歌ってみたい男性歌手やボカロの曲をチェックしてみましょう。
男性歌手の曲を歌うにはキーはどれくらい上げるといい?
元々が高い声の男性やボカロの曲を女性が歌う場合は、キーを+2~+4の間に調整するのがおすすめです。
+2~+4に調整して歌いたい男性歌手と曲
・秦基博「ひまわりの約束」
・バルーン(須田景凪)「シャルル」
・星野源「恋」
・back number「HAPPY BIRTHDAY」
・RADWIMPS「そっけない」
声が低いと感じる男性やボカロの曲を女性が歌う場合は、キーを+4~+6の間に調整するのがおすすめです。
+4~+6に調整して歌いたい男性歌手と曲
・浦島太郎(桐谷健太)「海の声」
・米津玄師「lemon」
・SEKAI NO OWARI「RAIN」
・菅田将暉「さよならエレジー」
・福山雅治「虹」
まとめ
女性がカラオケで低音を歌うには、
・深い呼吸
・声が胸で響く感覚
・下顎や舌に力の入らない口の開き
を身につける必要がありました。
そして、身につけるためには、
・安定的な声を目指す腹式呼吸
・響きのあるチェストボイス
・曲のジャンルを問わない口の開き方
を意識した練習に励むのがポイントでした。
低音を出すためのコツを意識した練習方法に取り組んで、理想の低音を自分の声でかっこよく歌えるようになりましょう。
また、実際にカラオケで男性歌手やボカロの曲を歌う場合は
・高い声の曲の場合は、「+2~+4」
・低い声曲の場合は、「+4~+6」
にキー調節するのがポイントでした。
実際にカラオケへ行って自分が歌う順番になったら、キー調整を忘れないようにしましょう。