普段私たちに身近な鍵盤楽器といえば「ピアノ」「オルガン」「エレクトーン」ですよね。
ピアノは昔も今も女の子の習い事の定番。足踏みオルガンは小学校では必ず各クラスに1台はありましたよね。2、30年前はエレクトーンもとっても人気の習い事でした。
でも、そんな3つの楽器、「いったい何が違うの?」なんて疑問に思ったことのある方もいるのではないでしょうか?同じ白黒鍵盤で何が違うのか…。
今日はその3つの楽器の違いについて分かりやすくお話しします!
オルガンとピアノとエレクトーンの違いは?
それでは、早速この3つの楽器の違いを説明していきたいと思います。
まずこの3つの共通点は白と黒の鍵盤楽器ということです。
当然白鍵、黒鍵の配置も同じであればドレミの場所も同じになります。
1つ目の違い:音の出る仕組み
音の出る仕組みについて違いを詳しく見てみましょう。
ピアノ
同じ鍵盤楽器と言ってもピアノは実は打弦楽器に分類されます。
ピアノの音の出る仕組みは鍵に連動したハンマーが弦叩くことで音が鳴るように出来ています。
打楽器と弦楽器どちらもの特徴を併せ持っているのです。
オルガン
そして次にオルガンですが小学校で足踏みしながら演奏したのを覚えていませんか?
身近にあるオルガンは小学校にあるタイプのものですが、正式にオルガンとはヨーロッパの古い鍵盤楽器で宗教音楽には欠かすことの出来ないものです。
あの足踏みですが実はパイプに空気を送り込むためのもの。
ピアノとは全く音を出す仕組みの違う木管楽器に分類されるのです。
また日本語でオルガンは「風琴」と呼ばれるそうです。これだけでも驚きですね!
エレクトーン
そして最後にエレクトーンです。
このエレクトーンは電子オルガンになります。電子なので鍵盤を下すとセンサーが反応して音が鳴ります。
この3つの楽器、音の出し方も違いますが鍵盤の数も違います。
ピアノは見ての通り鍵盤は一段。黒鍵と白鍵あわせて88鍵あります。
オルガンは学校にあるものを参考にすると61鍵です。
パイプオルガンや協会で演奏されるオルガンになるとまた数も変わってきます。
そしてエレクトーンは3段あります。
上鍵盤、下鍵盤、そして足鍵盤の3つです。一般的には上下で49鍵、足鍵盤が20鍵です。(機種によって多少差が有り)
楽器 | 楽器の種類 | 音の出し方 | 鍵盤の数 |
ピアノ | 弦打楽器 | 鍵に連動したハンマーが弦叩くことで音が鳴る |
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オルガン | 木管楽器 | 足踏みでパイプに空気を送り込む |
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エレクトーン | 電子オルガン | 鍵盤を下すとセンサーが反応して音が鳴る |
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いかがでしょうか?似たような3つの楽器ですがこう比べてみると全然違うものなのですね!
続いては実際の演奏についての違いを見てみましょう。
弾き方の違いは?
ピアノ、エレクトーン、オルガンで弾き方の違いについて順番に見ていきましょう!
ピアノの弾き方の基本
手のフォームは、よく手のひらに小さな卵を包んでいるように少し丸く、と言います。
そして鍵盤は掴むイメージで音を出します。
鍵盤を下す際、決して叩いたり押し込んだりして音を出してはいけません。
ピアノはアコースティックの楽器なので音の出し方によって、音色も全く違うものになるのです。
エレクトーンの弾き方の基本
2つの奏法があり、
- 鍵盤を叩くように弾く「イニシャルタッチ」
- 鍵盤を押し込むうように弾く「アフタータッチ」
があります。
ピアノは一度音を鳴らすと音がだんだんと衰退していくものですが、エレクトーンの場合押し込むことで音が大きくなる仕組みになっています。力の向きが全く正反対の楽器とは驚きですね!
エレクトーンは押し込むことでバイオリンや管楽器のような一度出した音を小さくしたり大きくしたりすることが可能なんです。
よって音色を変えて他の楽器を演奏しているように聞かせることが出来ます。
ただ、どちらにも共通しているのは脱力して演奏するという事です。
楽器の演奏は無駄な力は極力抜くように、腕や手首を使って力を抜く奏法を基礎から習得していきます。
オルガンの弾き方の基本
一方オルガンの手の技法はピアノとよく似た点が多いのですが、ピアノのように打鍵して音を響かせる楽器ではなく、音の長さを保つ楽器であるためアーティキュレーションに特別な注意が必要になります。
オルガンやエレクトーンはピアノの練習は出来る?
これまでお話しした点から見て、結果的にピアノの練習のためにオルガンやエレクトーンを用いるのはあまり向いていません。
ドレミの位置を覚えたり楽譜を読む練習に使ったり、メロディーをなぞって弾く程度なら練習が可能ですが、奏法上かなりの違いがあるため、エレクトーンのように押し込んで弾いたり、ピアノには不必要な力の入れ方の癖がついてしまう可能性があります。
ピアノのレッスンに通いだしての数カ月は対応可能かもしれませんが、それ以降はやはりピアノかせめて電子ピアノでの練習をお勧めします。
ピアノはアコースティックな楽器なので乱暴に弾けばそのような音が出ますし、悲しい時は自然に悲しい音が出るものです。
心模様を音に出来るという点でピアノがいかに奥深い楽器かという事がわかります。また同じ曲を弾いても弾くピアニストによって全く違った印象を受けることもあります。
そういたった点からも古く長く人々を魅了して、今現在も楽器の大きさにも関わらず常に人気の高い楽器なのがよくわかりますね!
シンセサイザーとキーボードの特色は
ここで同じ鍵盤楽器でもまた「何が違うの?」シンセサイザーとキーボード、よく似たこの2つの楽器の特色の紹介です。
シンセサイザー
「シンセサイザー」。バンドなどの演奏でよく鍵盤楽器を弾いているのを見かけますがあれがシンセサイザーです。
シンセサイザーはギターやドラムの音が鳴らせたり、バンドの中にいないパートの部分を鍵盤楽器で補うことが可能なんです。
また、エレクトーンのように場所をとらず、持ち運びできることから人気もあります。カラオケなどの音源もシンセサイザーで作られることがあります。
最近のシンセサイザーはUSBケーブルを繋いでコンピューターに通信することも可能になっています。ドラムの打込みやリズムマシンとしても使うことが出来ます。
キーボード
そして同じ持ち運び自在なキーボードですが、こちらは電気屋さんでもよく見かけますよね。キーボードを直訳すると「鍵盤」という意味です。
もともと内蔵された音で色んな音色出すことかが可能です。軽いのも魅力の一つです。
二つの違い
この二つの違いですが分かりやすく簡単に説明するとシンセサイザーは音色作りから細かく作ることが出来、音色を合成(シンセサイズ)するものです。
キーボードはもともと内蔵された音色で演奏するものです。
最近では鍵盤が存在しないシンセサイザーもあります。
やはりシンセサイザーの方が様々な事に対応して機能も充実しているため値段もキーボードに比べると随分高くなります。もちろんその分操作も複雑です。
その点キーボードは値段も安く操作もわかりやすく端的で電気屋さんで気軽に購入することが出来ます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
私たちの身近にある、よく見る鍵盤楽器にはこのような違いがあったのですね!姿かたちがに似ていても、音が出る仕組みから奏法まで、まったく違うことにも驚きです。
また楽器名ではなくエレクトーンのように商品名のようなものまで様々です。
そして、それぞれの楽器にはそれぞれに技術を習得したプロのプレイヤーが実際にたくさんいます。
普段身近に感じている鍵盤楽器でも、どれかに着眼しその一つを極めているそういったプロの方たちの素晴らしい演奏を目の当たりにすると、どの楽器もそれぞれに魅力があり「かっこいいな」「演奏してみたいな」そんな気持ちになります。
ピアノは現在までにより良く美しい音が出るように進化していますが、音のでる仕組みやアコースティックな部分は昔も今も変わらず長く愛されてきたものです。
また現代の技術をフルに活用し日々進化していくようなシンセサイザーのような鍵盤楽器があったりと、それぞれの楽器にしかない魅力たくさんあります。
様々な鍵盤楽器の違いを知った上で楽器を体験してみるのも面白いかもしれませんね!