楽譜を見ていると、音符以外にも色んな記号が出てきますよね。
この記号、覚えるのはなかなか大変ですね。
今回は、そんな記号の中の1つ「animato」について解説したいと思います。
「animato」の読み方は「アニマート」です。
「animato」はイタリア語表記なのですが…
フランス語表記される場合には「animè」 (アニメ)となるようです。
フランス語で「animè」の意味、気になりませんか??
ちなみに、音楽標語はだいたいイタリア語で表記されている事が多いですが、作曲者などの関係でフランス語や英語など、イタリア語以外で表記される事もあります。
それでは、「animato」の解説、いってみましょう!
animatoの意味やテンポは?
それでは「animato」の意味について解説していきます!
「animato」の意味は「いきいきと」「快活に」という意味です。
「animato」は発想や曲想を表す標語の一つです。
発想標語なので、速度については音楽理論の本などにはなかなか書かれていません。
しかし「いきいきと」「快活に」という意味なので、遅いテンポじゃない事はわかりますよね?
目安のテンポですが、だいたいテンポ120前後(BPM120前後)が目安になるようです。
こちらの動画はテンポ120のメトロノーム動画です。
テンポ120前後で、曲想にあうテンポを見つけてみて下さい!
- animatoの意味は「いきいきと」
- テンポは120前後
では、「animato」を含んだ標語の意味やテンポはどれくらいなのでしょうか?
次にいってみましょう!
animatoを使う標語の意味やテンポは?
それでは「animato」を含む標語の意味などを解説していきます。
最初に、復習ですが「animato」は「いきいきと」「快活に」という意味です。
まずは、「animato」と似ている用語から解説していきたいと思います。
それではいってみましょう!
animandoの意味は?
「animato」とよく似ている「animando」。
「animando」は「アニマンド」と読みます。
「animando」の意味も「いきいきと」「快活に」です。
ちなみに、同じ意味の用語として「con anima」(コン・アニマ)「animoso」(アニモーソ)と、冒頭でふれたフランス語表記の「animè」(アニメ)があります。
「いきいきと」「快活に」という意味の発想(曲想)用語
- animato(アニマート)
- animando(アニマンド)
- con anima(コン・アニマ)
- animoso(アニモーソ)
- animè(アニメ)※フランス語表記
poco più animatoの意味は?
それでは、こんどは「poco più animato」の意味を解説していきたいと思います。
「poco più animato」は、「poco」+「「più」+「animato」という形ですね。
「animato」には「いきいきと」「快活に」という意味があります。
では、「poco」と「「più」」の意味はなんでしょうか?
「poco」は「ポコ」または「ポーコ」と読みます。
「poco」には「少し」という意味があります。
「poco」の前に「un」がつく場合もありますが「un poco」も同じ意味です。
ドイツ語の「etwas」(エトヴァス)も同じ意味です。
そして、「più」ですが「ピゥ」と読みます。
「più」の意味は「より多く」です。
英語と同じように訳していくと…
「più」の意味である「より多く」を、「今までよりも(多く)」と訳して…
「少し今までよりもいきいきと」となります。
テンポも、それまでよりも少しいきいきとしたテンポに変わっていく事になるので、それまでよりも若干速くなる事が多いと思います。
それでは「animato」が出てくる曲を弾くときに気を付ける事は何なのでしょうか?
次にいってみましょう!
演奏で気を付けることは?
それでは「animato」が出てくる曲で、演奏で気を付ける事は何なのでしょうか?
まず「animato」は「いきいきと」「快活に」という意味なので、その曲想にあった「いきいきと」した演奏になるように頑張りましょう!
では、いきいきと快活に弾くためには何に気を付ければいいのでしょうか?
まずは姿勢ですね。
やはり姿勢が悪くては、いきいきとした演奏にはなりづらいです。
そして表情。
表情が関係あるの?と思われるかもしれませんが、演奏を見ている人からすると奏者の表情は気になる者です。
それに、暗い表情ではなかなかいきいきとした演奏にはなりません。
表情は音にもあらわれてきます。
練習の最初から表情まで気にするのは難しいかもしれませんが、ある程度弾けるようになってきてからでもいいので、いきいきとした表情で弾くようにしてみて下さい。
あと、音の強弱にも普段以上に気を使ってみて下さい。
曲の強弱記号がついているところもそうですが、音1つ1つの強弱(強拍か弱拍か)やシンコペーションも意識してみると、よりいきいきとした演奏になってくると思います。
ただ、注意してほしいのは、いきいきとした演奏をしようとすると、強い音が乱暴になりがちな点です。
強い音も乱暴にならないように、鍵盤から手を離すまで気を抜かないようにしましょう!
更に、速めのテンポになりますので、リズムがズレないようにきちんと拍を感じて弾くようにしましょう。
早めのテンポだと、遅れてしまいがちになりかもしれません。
曲のテンポに合わせて弾いてみて、遅れてしまう場合はまずはテンポを落としてしっかりと弾けるようにしたあとに、再度曲のテンポに近づくように徐々にテンポを上げて練習してみて下さい。
逆に焦ってしまって曲のテンポよりも速く弾いてしまう場合もあります。
その場合は落ち着いて、拍をしっかりと意識して弾くように心がけましょう!
そして、いきいきとしたイメージを持って演奏するのも良いと思います。
今回、画像の何点か(女の子が写っている画像)は「いきいきと」しているようなイメージの画像を選択しました。
画像のような「いきいきと」したイメージをもって、弾いてみて下さい!
曲想にあった演奏ができるように頑張りましょう!
まとめ
「【音楽記号】animatoの意味やテンポ!poco più animatoなどanimatoを使う標語をマスターしよう」はいかがでしたか?
「animato」はアニマートと読み「いきいきと」「快活に」という意味でしたね。
「いきいきと」「快活に」という意味がある用語は、「animato」以外にも「animando」「con anima」「animoso」とフランス語表示の「animè」です。
この機会に、一緒に覚えちゃいましょう!
「animato」は速度標語ではないのですが、だいたいテンポは120前後で曲想にあったテンポを考えてみて下さい。
そして「poco più animato」の意味は「少し今までよりもいきいきと」となります。
この用語が曲の途中で出てくる場合は、それまでよりもテンポは少し速くなる事が多いと思います。
そして「animato」の曲を弾く際の注意点は…
「いきいきと」した演奏になるように、技術的には強弱記号のある強弱はもちろんですが、音の強弱(強拍と弱拍)やシンコペーションを意識しましょう。
そして、姿勢や表情も「いきいきと」したものを意識してみて下さい。
悪い姿勢や暗い表情では「いきいきと」した演奏にはなりません。
ただ、元気が良すぎて拍がズレたり音が乱暴にならないように気を付けましょう。
「いきいきと」「快活に」という曲想にあった演奏ができるよう、楽しく弾きましょう!