バイオリンを習ってからまず不安になるのがチューニングではないでしょうか。
チューニングとは各弦の正しい音に合わせること。調弦ともいいますね。
レッスンの時は必ず先生に調弦してもらいますが、家で練習する時は
自分で調弦をしなくてはいけません。
でも、バイオリン初心者だとチューニングの方法はあっているのかな?
この音でいいのかな?と不安になりますよね。
そこでバイオリン初心者でもわかりやすいチューニング方法とポイントを
紹介します。
良い音で弾けるようになるとますますバイオリンが楽しくなりますよ。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
バイオリン初心者でもできる!正しいチューニング方法は?
バイオリンの弦はすぐ狂ってしまいます。
部屋の湿度でもかわりますし、持ち運びの振動や長い時間放置しただけでも
狂います。
そのためにバイオリンを弾く前にプロでも初心者でも必ずチューニングが必要です。
バイオリンは通常A(ラ)の音を基準に調弦します。他の楽器に音を出してもらいその音に合わせていきますが1人で練習しているときなどは難しいですよね。
他のチューニング方法として音叉やチューナーを使う方法があります。
音叉はたたいて音が持続している間に音を合わせるのですが、音が消えないうちにA(ラ)の音を合わせていくのは初心者には慌ただしく難しいです。
その点、チューナーはとても便利です。
バイオリンを弾いて音が低ければ針が左に動きますし、音が高ければ針が右に動きます。一目瞭然です。
バイオリン初心者にはチューナーを使ったチューニング方法がおすすめです。
簡単に手順を説明していきますね。
①チューナーを442Hz(ヘルツ)に合わせます。
②A線のペグを緩めます。下の写真の右側上のペグ(青い糸)がA線のペグです。
③弓でA線を弾きます。
④チューナーが音をききとりAの文字が出てきて針が動きます。
音が低ければ左に、音が高ければ針が右に動きます。
音が低いときは左の赤いランプが点滅します。(写真下)
音が高い時は右のランプが点滅します。(写真下)
⑤A線のペグを巻いて音を合わせていきます。
*このときにまずいったん音を下げてから正しい音まであげていきましょう。初心者だと音がわからずペグを巻きすぎて弦がきれることを防いでくれます。
⑥チューナーの針がまっすぐになり青いランプが点滅したら完了です。
⑦次はD線→G線を②〜⑥と同じ手順で行います。
⑧最後にE線です。下の写真の1番右のE線のアジャスターを回してチューニングします。音が低くて針が左ならばアジャスターは右にまわし、反対に音が高くて針が右ならばアジャスターを左にまわしてチューニングしていきます。
E線のアジャスターは写真の1番右側です。
⑨最後にADGE全ての線の音を確かめて終了です!
子どもの場合は余程の場合でない限りペグを使わずに
アジャスターだけで調弦できます。一度、先生に相談してみてくださいね。
重音のチューニング方法
チューナーで調弦ができるようになったら重音での調弦にも
チャレンジしてみましょう。
重音とはバイオリンの弦を2本同時に弾いてその音から合わす方法です。
チューナーでA線の音を合わせます。
②A線とD線を同時に弾きます。
③②の時にD線のペグをまわして音を合わせます。
④D線とG線を同時に弾きます。
⑤④の時にG線のペグをまわして音を合わせます。
⑥A線とE線を同時に弾きます。
⑦⑥の時にE線のペグをまわして 音を合わせて完了です。
オーケストラなどで調弦をしている姿と2本同時に弾いた重音はとても魅力的ですよね。澄んだ音の美しさは耳にも残ります。
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。
さて、バイオリンのチューニング方法として初心者にはチューナーがとても便利なことがわかりましたね。
次はチューナーを購入する時のポイントまとめます。
チューナーの選び方
最近のチューナーは価格も安く性能が優れたものがたくさんあります。
大きくわけると置き型タイプとクリップ型タイプの2種類があり
付属の機能もとても充実しています。
自分の練習スタイルからイメージしてみて必要なものを選んでみましょう。
クリップ型
バイオリンにつけて使いますので見やすい。
大人数でも自分の音をとらえてくれるので便利。
コンパクトで持ち運びしやすい。
見た目は決して格好良くはない。
演奏しているときに鬱陶しく感じる人もいる。
置き型
バイオリンのチューナーとしては1番定番的な形。
機能性が充実しているものが多い。
クリップ型のようにいつも視界に入らないので演奏に集中できる。
その他便利機能
- キャリブレーション機能(他の楽器でも使える)
- メトロノーム(練習するときに必須)
- バックライト(暗い場所などで光る機能があると見やすい)
- サウンドバック機能(音感トレーニングで役立つ)
チューナーといっても種類と機能があるのがわかりましたね。
自分の練習スタイルに合ったチューナーはイメージできましたか?
次はバイオリンのチューニングをするのに初心者に
おすすめのチューナーをご紹介しますね。
おすすめチューナー
おすすめのチューナーをご紹介していきます。
①KORGチューナー/メトロノーム TM-60
筆者も使っているチューナーです。
コストパフォーマンスと機能性が魅力です。
KORGは YAMAHAと変わらない性能を低価格で購入することができます。
操作が簡単でメトロノーム機能もありバイオリン初心者には充分な
チューナーです。
②YAMAHA アナログ針式 クロマチックチューナー TD-90
とても見やすいアナログ式のチューナーです。
デジタルの針だと見にくいという方にはこちらがおすすめです。
安心のYAMAHAブランドなので機能性も抜群。
初心者でも操作がしやすいですよ。
③YAMAHA チューナーメトロノーム TDM-75
信頼のYAMAHAブランド、色がオシャレなのも魅力です。
楽器を練習するための機能が詰まったチューナーです。
これ1つあればどんな楽器でも長く使えますね。
④KORG ドルチェットV AW-3V
バイオリンのペグに取り付けられるクリップ型のチューナーです。
初心者でも簡単に使えます。
正面にチューナーがくるので見やすく快適に演奏できます。
コストパフォーマンスも良く持ち運びも便利です。
アプリでもチューニングできる?
実はアプリでもバイオリンのチューニングはできます。
バイオリンの練習をする人はチューナーを1つは持っていると思いますが、
故障したり練習場所に忘れたときはチューニングのアプリが便利です。
いざというときのために事前にダウンロードしておくと安心ですね。
Android用
マスターバイオリンチューナーのアプリ(無料)です。
筆者も使っていますがとにかく操作が簡単なのでバイオリン初心者にはおすすめです。ヘルツの設定機能もついていますので安心です。
iPhone用
楽器チューナー Lite by Piascore のアプリ(無料)です。
このアプリは様々な楽器にも対応していますので頼りになりますね。
操作も簡単なので誰でもすぐに利用できておすすめです。
楽器屋でチューニングはしてもらえる?
楽器屋さんでチューニングしてもらえるの?とたまに質問される方がいますね。
もちろん無料でやってくれます。
でも、この記事を読んでいれば既に気付いていると思いますが
バイオリンの弦は狂いやすいですよね。
持ち運びだけでも弦はくるいます。
湿度やバイオリンを置いておくだけでも弦はくるいます。
バイオリンの練習前はプロでも初心者でもチューニングが必要です。
先生に習って自分でチューニングできるように練習してみましょう。
まとめ
バイオリンのチューニング方法を初心者でもわかりやすく説明してきました。
バイオリン初心者にはチューナーを使ったチューニング方法が1番簡単です。
チューニングが上手な人はバイオリンも上手な人です。
自分にあったチューナーを選び、いざというときのためにチューナーのアプリも準備しておきましょう。
チューニングに慣れてきたらチューナーを見ないで自分の耳できいて
重音のチューニングもチャレンジしてみましょう。
音がわかるようになるともっともっとバイオリンを弾くのが楽しくなりますよ。
良い音で憧れの曲が弾けるようにお互いにがんばりましょうね。