脳科学的にも子供の発達に大変良い効果をもたらすとされるピアノ、しかし共働きが増える中
「子供のお稽古に連れて行く時間がない!」
独学で、初心者の親でも
「ピアノを家で教えることが出来たら」
なんて考えてみる方も多いのではないでしょうか?
そこで!ピアノ初心者の親が独学で子供にピアノを教えることが可能かどうかを考えていきたいと思います。
また無料で初心者でも弾くことが出来る簡単な楽譜の入手方法もお伝えしていきます!
独学で子供にピアノの弾き方を教えることは可能?
結論から言って、独学で子供にピアノの弾き方を教えることは「可能!」です!
しかしこの場合、あくまでも初級程度の楽譜を見て理解し楽しんで演奏できる程度とお考えいただければと思います。
では、なぜ「独学で子供にピアノの弾き方を教えることは可能?」か、ということについてお話ししたいと思います!
●例えば、小学校低学年の先生の場合
小学校の先生は持ったクラスの音楽の授業も担当しますよね?
だからと言って学校の先生が全員ピアノが弾ける訳ではないのです。
まず音楽の授業で初めて触る楽器は「鍵盤ハーモニカ」です。
鍵盤ハーモニカはピアノ同様、白い鍵盤(白鍵)、黒い鍵盤(黒鍵)で出来ています。
ドレミファソラシドの位置もピアノと同じです。先生達も教えるために教えるための勉強しているのです。
●ピアノ教室に通っても家での反復練習は必須!
ピアノ教室に通っても初めに取り組むのは「鍵盤の位置を覚える」「音符の読み方を覚える」事です。
週に1回のレッスンでは到底簡単に覚えられるわけではなく、自宅での反復練習によって徐々に覚えていくものです。
特に初級者の幼児のレッスンでは親の力量が問われます。
これらを考えると親が知識を得れば家でピアノを教えることは「可能」だといえます!
ただ、教えるにあたっては独学で家庭であってもやはり正しい知識を得るために「努力」をするということは前提となってきます!
少々難しく思ってしまうかもしれませんが、親自身が子どもと一緒に一からピアノを弾けるようにもなりますし、楽しみながら親子でチャレンジしてみる価値はあると思います。
それでは始めるにあたって必要な事を見ていきましょう!
独学で子供に弾き方を教えるのに必要なものは?
まず、家でピアノを教えるにあたって必要になってくるものについてお話しします!始めるにあたっての年齢は、数字が読める、数が数えられるようになってからが良いと思われます。
●楽器
「ピアノを弾けるように!」が目的な訳ですから楽器がなくては始まりません。
と言ってもピアノを購入するのはそんなに簡単なことではありませんよね。
住宅事情でピアノ禁止物件も沢山あります。
また安い買い物でもありません。そこでまず検討してみたいのが「電子ピアノ」「キーボード」です。
ピアノは88鍵で出来ていますのでそれだけの数の鍵盤があるものが望ましいです。
この二つは電化製品ですから、楽器店でなくても町の電化量販店で購入することが出来ます。
「電子ピアノ」の方がタッチもピアノに近づけるよう年々開発されているので「キーボード」よりピアノの練習には向いています。
●五線譜
ピアノの楽譜はすべて五線で出来ています。
音符を書いて覚えるために使います。楽器店に行けば150円程度で売られています。
段数が選べますので小さなお子様には1段から2段がお勧めです!
最近はキャラクターなどの可愛いものが沢山あるのでこういったちょっとしたアイテムで子供心をくすぐるのも良いですね!
●初級者向けテキスト
独学ですので焦らず、間違いのないよう比較的進度のゆっくり目なものを選んで慎重に進めましょう!
子供用のテキストでは基本的に主教材とそれと並行して使用できるワークブックがあります。両方を購入しておくことをお勧めします!
●筆記用具
ドレミを書いて覚えるために・濃い目の鉛筆・ものさし・消しゴムを用意しましょう!テキストによっては色鉛筆が必要なものもあります。
独学で子供にピアノを教えるのに必要なもの
- 楽器
- 五線譜
- 初心者向けテキスト
- 筆記用具
心構えと必要なものがそろったら次は練習方法です!!
練習方法は?
まずは何から始めたらよいか?初級者に必要な練習についてお話しします!
●正しい姿勢を覚える
まず椅子の高さとピアノとの正しい距離を覚えます。ピアノとの距離は両手を鍵盤に置いた際肘が軽く曲がる程度です。
椅子の高さは両手を鍵盤に置いた際手首がぶら下がらないよう小さな子供には高めに設定してあげましょう。
●正しい手の形を覚える
卵が手のひらに入っているようなイメージで少し丸目に鍵盤に手を置きます。
指の先が鍵盤に丸く当たるように、音を鳴らす際鍵盤は指先で押し込まないよう注意しましょう。
●鍵盤の位置を覚える
先ほどもお伝えしましたが鍵盤は88鍵あります。
この鍵盤、まず二つの黒鍵、三つの黒鍵が交互に並んでいます。二つの鍵盤の左下にある白鍵から順番にドレミファソラシドが右に向かって並んでいます。
ピアノは右に進むと高い音になる、左に進むと低い音になる、など音の高低についても認識できるようになりましょう!
真ん中の鍵盤だけではなく色んな高さのドレミをすぐに見つけられるよう訓練しましょう!
●指番号を覚える
ピアノを弾く際5本の指には番号が振り分けられます。親指から1の指・2の指・3の指・4の指・5の指、と赤ちゃん指までを順番に呼びます。
この指番号が即座に反応できるよう口頭で言った番号を出来るだけ早く動かす、などの訓練しておくとよいでしょう。
まずは自分の指を番号として脳に認識させましょう!
独学でのピアノの練習方法
- 正しい姿勢を覚える
- 正しい手の形を覚える
- 鍵盤の位置を覚える
- 指番号を覚える
楽譜を覚える方法は?
●楽譜を読む練習をする
音符は五線に乗っており五本の線と四つの間に音符が書かれています。
反復して同じ音の場所を覚えられるまで書くのが間違いないです。
また指をさして次々読めるようになるための訓練も必要です。
ワークブックを選ぶ際、このような内容も丁寧に載ってあるものを購入しておくとよいでしょう!
音符を読むトレーニングのためのワークブックも沢山市販されています。
●記号や拍子にも注意します
楽譜には音符以外にも沢山の記号がかかれています。
まずは右手で弾くのか、左手で弾くのか、テキストに沿って行けば楽譜に出てくる記号も一つずつ覚えていけます。毎回忘れずにこれまでに出てきた記号や拍子にも必ず注意をして下さい。
無料で簡単な楽譜は?
●地域の図書館の利用
図書館には様々な楽譜、雑誌等の貸し出しもあります。
施設の規模にもよると思いますが、初心者向けの楽譜や曲が載った雑誌などを置いてあるところが多く見られます。またクラシックのCDも取り扱っているので気軽にクラシックを楽しむことが出来ます。一度探してみるとよいでしょう!
●ネットでのダウンロード
初級者向けの楽譜を無料でダウンロードできるサイトも沢山あります。子供用から大人向けまで用途に合わせて家で探せるのがネットの良いところです!
まとめ
いかがだったでしょうか?
大人になってピアノを独学で学ばれる方もたくさんおられます。
まずは教える親が興味を持ち正しい知識得て子供を入口に導いてあげることは可能です!
また、家庭で取り組むことで、普段は忙しくてなかなか取れないコミュニケーションをピアノを通じて楽しむことで、親子のかけがえのない時間になるはずです。
ただしピアノは何百年も前の古い時代から受け継がれてきた歴史のある奥の深い楽器です。
さらに上を目指したい場合、本格的に偉大な作曲家の作品に取り組んだりすることを望まれる場合専門的な知識を持った先生に指導してもらうことをお勧めします!
ピアノには覚える、読む、だけではなく奏法なども大きく関係します。そういったプロの目線からでしか指導できない事があるのは事実です。
まずは、家で取り組んでみて子供自身がさらに本格的にピアノの勉強がしたい!
と思うきっかけになるかもしれませんし、学校の授業で困らない程度に音楽を楽しめるようになるといったメリットも沢山あるので「音楽を楽しむ」を前提にチャレンジしてみるのも良いかもしれませんね!